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インターナショナルなコミュニケーションのスキル?

2013-12-19 | 日本語どうなるの?
深夜の酒場で聞こえてくる会話を話にした中日春秋、そこには次のような会話があったという。学生のマジョリティー、ディスカッションの意欲、コミュニケーションのスキル、ドメスティックなマーケット、シュリンクする、とかとか。大学の先生のようだと言うから、何を言っていたかはともかく、記者にとってみれば、学生の大半は討論への意欲、コミュニケーションの力、国内市場が縮む中、と、これでダメなのかと感想を述べる。読んで学生に流行った、かどうかはわからないが、さかんにル-語を連発するのがいたりした。ルー語はタレントのちゃんぽん日本語だった。コラムはまだ安倍政権の用語に、ワークライフバランス、キャリアチェンジ、とかの、カタカナ用語がわんさか出てくると指摘する。それを敷衍して、文部科学省の早期英語教育に加えた英語による教育を懸念している。日本再興には日本語再興をしなければならないと結ぶ。



中日春秋
2013年12月17日
 深夜の酒場。隣では数人の客が、盛り上がっている。漏れ聞こえる会話からすると、どうも大学の先生たちのようだ。どうしたら魅力ある講義ができるか。そんな会話なのだが…
▼「学生のマジョリティーは、ディスカッションへの意欲はあるけれど、コミュニケーションのスキルが…」「ドメスティックなマーケットがシュリンクする中、英語できちんと…」
▼大声のやりとりを聞きつつ、考えた。「学生の大半は討論への意欲はあるが、コミュニケーションの力が…」「国内市場が縮む中、英語で…」では、だめなのか。何だか悪酔いしそうな気がして早々に退散した
▼いや、酒場の会話に限った話ではない。例えば、安倍政権の「日本再興戦略」を読めば、「ワーク・ライフ・バランス」やら「キャリアチェンジ」やらカタカナ用語が、わんさか出てくるが、「仕事と生活の両立」「転職」では、いけないのか
▼文部科学省は小学三年から英語を教えたり、中学の英語の授業では日本語を使わないようにしたりと、「グローバル化に対応した英語教育改革」を進めていくという
▼確かに英語を使えれば、世界は広がるだろう。が、それはきちんと自分の言葉で考える力があってのこと。日本再興ならぬ日本語再興をしないと、「インターナショナルなコミュニケーションのスキルが…」などと言い出す人が増えかねない。

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