遠近の前途を守りて利他の方便をいとなむ。
道元の言葉だそうだ。コラムにあった。おんこん、と読む。見ると、四摂法にあるという。それでサイトを検索して、菩薩の衆生済度の方法として、具体的には次のようである。法施・財施をもって摂する布施。親愛の語をもって摂する愛語。三業の善行をもって衆生を利益して摂する利行。形を変えて衆生に近づき衆生と事業を同じくして摂する同事。「一者、布施。二者、愛語。三者、利行。四者、同事。」と、道元は示したとか。
遠近の前途を守りて利他の方便をいとなむ。
ー遠い将来のことまでも考えた上で、今どうしてやるのが親切であるかと考えるー
道元禅師
中日新聞、今週のことば、より。
四摂法の一。自らの利益を先とせずに、他の利益を図る行為。しかし、利他行を突きつめれば、自利利他となる。
利行といふは、貴賤の衆生におきて、利益の善巧をめぐらすなり。たとへば、遠近の前途をまもりて、利他の方便をいとなむ。〈中略〉愚人おもはくは、利他をさきとせば、みづからが利はぶかれぬべしと。しかにはあらざるなり。利行は一法なり、あまねく自他を利するなり。 『正法眼蔵』「菩提薩埵四摂法」巻
四摂法
【定義】
①「摂」は引き寄せてまとめるの意。衆生を引き寄せ救うための4つの徳を四摂法とも、四摂事ともいう。原始仏教以来説かれる。内容は②に同じ。
②詳しくは「菩提薩埵四摂法」という。菩薩が衆生を済度するに当たって、まず衆生を摂する四種の方法を指す。
③道元禅師の『正法眼蔵』の巻名の一、「菩提薩埵四摂法」の略称。95巻本では45巻、60巻本では28巻。示衆の場所は不明だが、寛元元年(1243)5月5日記されている。年代的には興聖寺か。
道元の言葉だそうだ。コラムにあった。おんこん、と読む。見ると、四摂法にあるという。それでサイトを検索して、菩薩の衆生済度の方法として、具体的には次のようである。法施・財施をもって摂する布施。親愛の語をもって摂する愛語。三業の善行をもって衆生を利益して摂する利行。形を変えて衆生に近づき衆生と事業を同じくして摂する同事。「一者、布施。二者、愛語。三者、利行。四者、同事。」と、道元は示したとか。
遠近の前途を守りて利他の方便をいとなむ。
ー遠い将来のことまでも考えた上で、今どうしてやるのが親切であるかと考えるー
道元禅師
中日新聞、今週のことば、より。
四摂法の一。自らの利益を先とせずに、他の利益を図る行為。しかし、利他行を突きつめれば、自利利他となる。
利行といふは、貴賤の衆生におきて、利益の善巧をめぐらすなり。たとへば、遠近の前途をまもりて、利他の方便をいとなむ。〈中略〉愚人おもはくは、利他をさきとせば、みづからが利はぶかれぬべしと。しかにはあらざるなり。利行は一法なり、あまねく自他を利するなり。 『正法眼蔵』「菩提薩埵四摂法」巻
四摂法
【定義】
①「摂」は引き寄せてまとめるの意。衆生を引き寄せ救うための4つの徳を四摂法とも、四摂事ともいう。原始仏教以来説かれる。内容は②に同じ。
②詳しくは「菩提薩埵四摂法」という。菩薩が衆生を済度するに当たって、まず衆生を摂する四種の方法を指す。
③道元禅師の『正法眼蔵』の巻名の一、「菩提薩埵四摂法」の略称。95巻本では45巻、60巻本では28巻。示衆の場所は不明だが、寛元元年(1243)5月5日記されている。年代的には興聖寺か。