第1位 プラトン 第2位 マルクス 第3位 ニーチェ と、上位のベスト3である。
beランキングの結果、それは名だたる西洋古典の書名が並ぶ。
第4位 アリストテレス 第5位 カント 第6位 サルトル 第7位 アダム・スミス 第8位 フロイト と続く。
回答者は830人。
男女比、60%対40%であったそうだ。
ベストテンまで、デカルト、ルソー となる。
そこまでは回答の10%の人たちの共通する、著作を読んで理解しようとしたが、挫折した人の名前である。
人数には制限がなかったようで、回答のコメントがさまざま、興味深い。
さて記事には、歯が立たなかった挫折感云々とあって、回答した方々は、そうまでもないだろうと、読者は思うのであるが、署名記事、保科さんは、哲学用語図鑑なるものを紹介している。
今年の初めごろに出版されて、版を重ねて、話題になっている。
イラスト入りの哲学用語の解説は、これまでにもあったような気がするが、取り上げているのが哲学史の流れを汲んだものとして、読まれているのだろう。
イラスト入りが評判となっているとかで、書店に平積みされているのを手に取ってみると、たいそうなイラストであった。読書家の父親を持つ、デザイナーである、筆者の田中さんは、この書を渾身のおもいで、とは、ならなかったかもしれないが、書棚とそこにある原書を眺め続けて、そこにある思索の書を絵にしたのであろう。
古典の日に日本文学でない西洋哲学の、古典そのものを求めれば、限られた読書経験ではあるけれど、哲学で、哲学することを学んだのだった。
少し思い出してみよう。
ニーチェ全集を買い込んで、原語ではかなわない、翻訳書の難しさに、変な表現だけれどもワクワクして読み漁っった思いがある。
読破というところまではいかなかったのだが、ニーチェの名言、神は死んだ、というのを、神々は死んだ、と読むのだと知って、道徳の系譜 から、ツァラトゥストラはかく語りき までをたどった。
哲学者とするか、思想家とするか、哲学書を読んで、ふいとニーチェに至ったのだが、そこには哲学史が書かれているし、哲学研究の流れがあった。
西洋の古典でその背景を知ることが大切であることをニーチェは語り続けていた。
そういえば彼は思想家であったのである。
アフォリズムを受け入れて、そこからのめりこんだ、権力への意志 の出版名に、力への意志 とする、その思想は時代を象徴していたようだった。
神は死んだ ウイキペディアの項より。
>ニーチェの著作
『悦ばしき知識』(Die fröhliche Wissenschaft,1882)の108章、125章、343章で言及されている。その内、最も著名なのは125章の記述であるが、今、ドイツ語版Wikipediaより当該部分を抜粋すると、
Gott ist todt! Gott bleibt todt!
Und wir haben ihn getödtet!
Wie trösten wir uns, die Mörder aller Mörder?
とあり、英語版Wikipediaでは
God is dead. God remains dead.
And we have killed him.
Yet his shadow still looms.
How shall we comfort ourselves, the murderers of all murderers?
とあるのであって、英語版では"Yet"以下の一文を、ドイツ語"haben"の語気を補うために補記的に挿入している。
世界大百科事典内の神の死の言及
>
【カトリシズム】より
…それは,日常的経験,科学的探求,神秘的観想,神的啓示など,いかなる経路,方法を通じて到達されたものであろうと,およそすべての真理にたいしてみずからを根元的に開こうとする態度を核心とするところの思想であり,一言でいえば〈超越〉の思想である。〈神の死〉を自明の前提とする〈内在主義〉――唯物論,観念論,進化論,自然主義の諸形態をふくめて――が人間を最高の存在へたかめるのにたいして,カトリシズムは人間が〈創られたもの〉〈神のかたどり〉であることの自覚から出発し,そこに人間の卑小と偉大,悲惨と栄光を読みとる。万物は神を離れては虚無であるが,全宇宙のなかで人間だけがそのことを自覚する能力をもち,この能力が人間を超越者たる神との合一にいたるまでやむことのない探求へとかりたてる。…
【ニヒリズム】より
…かくして晩年のニーチェの精神史的洞察によれば,人々がプラトンのイデア論以来の形而上学的伝統を通じて,これまで真の実在だと信じこまされてきた超越的な最高の諸価値,特にキリスト教の道徳的諸価値が,今やその有効性を失って虚無化しはじめているが,たとえ根本的には虚無であったにしても,そういう超越的諸価値こそが真の実在だと信じられて,それによって人々がこれまで秩序ある共同生活を送ってきたことこそが,西洋の歴史を根本的に規定してきた論理であると考え,そういう西洋の歴史の論理そのものを彼はニヒリズムの本質と見る。従来は潜在的であったそういうニヒリズムの本質が今や顕在化し,超越的諸価値に対する信仰が失われた結果,人間の共同生活がその根拠を失い,現実世界が実は本質的に権力意志の争いの世界としての様相をもつことが暴露されるにいたった現代の危機的状況を,彼は〈神の死〉と名づける。そういう危機的状況から逃避せず,むしろそれに徹底することを通じてそれを超克しようとする〈ある極端なニヒリズム〉に,彼のすべての根本思想の核心が存する。…
【無神論】より
…ニーチェの無神論は〈神は死んだ〉という命題に集約される。彼にとって〈神の死〉は取返しのつかない既成事実である。それにもかかわらず神が保証していた形而上学的・道徳的価値が生き残っているとして,彼は西欧文明の諸価値を激しく攻撃した。…
※「神の死」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
beランキングの結果、それは名だたる西洋古典の書名が並ぶ。
第4位 アリストテレス 第5位 カント 第6位 サルトル 第7位 アダム・スミス 第8位 フロイト と続く。
回答者は830人。
男女比、60%対40%であったそうだ。
ベストテンまで、デカルト、ルソー となる。
そこまでは回答の10%の人たちの共通する、著作を読んで理解しようとしたが、挫折した人の名前である。
人数には制限がなかったようで、回答のコメントがさまざま、興味深い。
さて記事には、歯が立たなかった挫折感云々とあって、回答した方々は、そうまでもないだろうと、読者は思うのであるが、署名記事、保科さんは、哲学用語図鑑なるものを紹介している。
今年の初めごろに出版されて、版を重ねて、話題になっている。
イラスト入りの哲学用語の解説は、これまでにもあったような気がするが、取り上げているのが哲学史の流れを汲んだものとして、読まれているのだろう。
イラスト入りが評判となっているとかで、書店に平積みされているのを手に取ってみると、たいそうなイラストであった。読書家の父親を持つ、デザイナーである、筆者の田中さんは、この書を渾身のおもいで、とは、ならなかったかもしれないが、書棚とそこにある原書を眺め続けて、そこにある思索の書を絵にしたのであろう。
古典の日に日本文学でない西洋哲学の、古典そのものを求めれば、限られた読書経験ではあるけれど、哲学で、哲学することを学んだのだった。
少し思い出してみよう。
ニーチェ全集を買い込んで、原語ではかなわない、翻訳書の難しさに、変な表現だけれどもワクワクして読み漁っった思いがある。
読破というところまではいかなかったのだが、ニーチェの名言、神は死んだ、というのを、神々は死んだ、と読むのだと知って、道徳の系譜 から、ツァラトゥストラはかく語りき までをたどった。
哲学者とするか、思想家とするか、哲学書を読んで、ふいとニーチェに至ったのだが、そこには哲学史が書かれているし、哲学研究の流れがあった。
西洋の古典でその背景を知ることが大切であることをニーチェは語り続けていた。
そういえば彼は思想家であったのである。
アフォリズムを受け入れて、そこからのめりこんだ、権力への意志 の出版名に、力への意志 とする、その思想は時代を象徴していたようだった。
神は死んだ ウイキペディアの項より。
>ニーチェの著作
『悦ばしき知識』(Die fröhliche Wissenschaft,1882)の108章、125章、343章で言及されている。その内、最も著名なのは125章の記述であるが、今、ドイツ語版Wikipediaより当該部分を抜粋すると、
Gott ist todt! Gott bleibt todt!
Und wir haben ihn getödtet!
Wie trösten wir uns, die Mörder aller Mörder?
とあり、英語版Wikipediaでは
God is dead. God remains dead.
And we have killed him.
Yet his shadow still looms.
How shall we comfort ourselves, the murderers of all murderers?
とあるのであって、英語版では"Yet"以下の一文を、ドイツ語"haben"の語気を補うために補記的に挿入している。
世界大百科事典内の神の死の言及
>
【カトリシズム】より
…それは,日常的経験,科学的探求,神秘的観想,神的啓示など,いかなる経路,方法を通じて到達されたものであろうと,およそすべての真理にたいしてみずからを根元的に開こうとする態度を核心とするところの思想であり,一言でいえば〈超越〉の思想である。〈神の死〉を自明の前提とする〈内在主義〉――唯物論,観念論,進化論,自然主義の諸形態をふくめて――が人間を最高の存在へたかめるのにたいして,カトリシズムは人間が〈創られたもの〉〈神のかたどり〉であることの自覚から出発し,そこに人間の卑小と偉大,悲惨と栄光を読みとる。万物は神を離れては虚無であるが,全宇宙のなかで人間だけがそのことを自覚する能力をもち,この能力が人間を超越者たる神との合一にいたるまでやむことのない探求へとかりたてる。…
【ニヒリズム】より
…かくして晩年のニーチェの精神史的洞察によれば,人々がプラトンのイデア論以来の形而上学的伝統を通じて,これまで真の実在だと信じこまされてきた超越的な最高の諸価値,特にキリスト教の道徳的諸価値が,今やその有効性を失って虚無化しはじめているが,たとえ根本的には虚無であったにしても,そういう超越的諸価値こそが真の実在だと信じられて,それによって人々がこれまで秩序ある共同生活を送ってきたことこそが,西洋の歴史を根本的に規定してきた論理であると考え,そういう西洋の歴史の論理そのものを彼はニヒリズムの本質と見る。従来は潜在的であったそういうニヒリズムの本質が今や顕在化し,超越的諸価値に対する信仰が失われた結果,人間の共同生活がその根拠を失い,現実世界が実は本質的に権力意志の争いの世界としての様相をもつことが暴露されるにいたった現代の危機的状況を,彼は〈神の死〉と名づける。そういう危機的状況から逃避せず,むしろそれに徹底することを通じてそれを超克しようとする〈ある極端なニヒリズム〉に,彼のすべての根本思想の核心が存する。…
【無神論】より
…ニーチェの無神論は〈神は死んだ〉という命題に集約される。彼にとって〈神の死〉は取返しのつかない既成事実である。それにもかかわらず神が保証していた形而上学的・道徳的価値が生き残っているとして,彼は西欧文明の諸価値を激しく攻撃した。…
※「神の死」について言及している用語解説の一部を掲載しています。