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0627 外国為替資金特別会計
円安の市場に介入する日本政府の誰が指示するか。当然日本銀行が行うとするのは代理である。よく出てくる日銀総裁でなくて官僚の財務次官が記者会見に応じるかのような、彼でもない、やはり財務大臣なのである。いつも、緊張感をもって見ていると言ったコメントだけで、その指令には頓着しないようなというと全くそうでなくて、そもそもその資金の売買にはどこにそんな大量の円つまり金があるのかと思えば、外国為替平衡操作に使うのは特会、外国為替資金特別会計という金のようである。
https://www.boj.or.jp/about/education/oshiete/intl/g19.htm
為替介入(外国為替市場介入)とは何ですか? 誰が為替介入の実施を決定し、誰が為替介入を行うのですか?
>為替介入(外国為替市場介入)は、通貨当局が為替相場に影響を与えるために、外国為替市場で通貨間の売買を行うことで、正式名称は「外国為替平衡操作」といいます。為替介入の目的は、為替相場の急激な変動を抑え、その安定化を図ることです。
わが国では、為替介入は財務大臣の権限において実施することとされています。日本銀行は、特別会計に関する法律および日本銀行法に基づき、財務大臣の代理人として、その指示に基づいて為替介入の実務を遂行しています。
為替介入の実務
日本銀行は、財務省に対し、為替市場に関する情報を毎日報告しています。また、財務大臣が為替介入を必要と判断した旨の連絡を受けた場合には、財務省に対し、為替相場の変動要因や、介入決定の判断に資するようなマーケット情報を報告します。これを受けて、財務省は、日本銀行に対し為替介入実行の具体的指示を行い、日本銀行が介入を実施します。
なお、財務大臣の代理人としての日本銀行が、海外の通貨当局に為替介入を委託することもあります。
為替介入資金の調達
為替介入は通貨間の売買であるため、その遂行には円やドルなどの資金が必要になります。わが国の場合、財務省所管の外国為替資金特別会計(外為特会)の資金が為替介入に使われます。
例えば、急激な円高に対応し、外国為替市場で円を売ってドルを買う「ドル買い・円売り介入」を行う場合には、政府短期証券を発行することによって円資金を調達し、これを売却してドルを買い入れます。反対に、急激な円安に対応し、外国為替市場でドルを売って円を買う「ドル売り・円買い介入」を行う場合には、外為特会の保有するドル資金を売却して、円を買い入れることになります。
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