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いのち

2020-02-23 | 哲学日本語
日本哲学30  
いのち について、とらえる。生命の漢字を当てる、訓読みには、命である。この字義には、字通によれば、令(れい)+口 である。会意、字形では、>令は礼帽を著けて、跪いて神の啓示を受ける形。口は祝詞を収める器の(さい)。神に祈って、その啓示として与えられるものを命という とあり、この字に、神意を意味する字であったとするから、生命となった、命の解釈は、天命の思想にあり、それを、字通では同様に、 >天の命ずるところであるから、人為の及ばないところをすべて命といい、君子は命を知るべきものとされた となる。したがって、人命、寿命、命限、また存命などには、人間の、いのち とは何か、あらためて考えることになる。神と契約があるわ絵ではないし、前世、来世と関連付けるものでもないのが、日本人の命である。どうしても、みこと になるのは、もっとシンプルな見方で、いきのうち、いのうち、生まれてからの息のある時間ということになるようである。


字通より

訓義
[1] おおせ、いいつけ、神のお告げ、おしえ、あたえる。
[2] いのち、うまれつき、さが、神よりうけたもの。
[3] さだめ、運命、めぐりあわせ。
[4] お上のいいつけ、命令、おきて。
古辞書の訓
〔名義抄〕命 ヲシフ・イノチ・ノタマフ・マコト 〔字鏡集〕命 ツカヒ・マコト・ナヅク・ヲシフ・イノチ・イフ・ナ

日本国語大辞典より
いのち 【命】解説・用例〔名〕
(1)人間や生物が生まれてから死ぬまでの、生存の持続。
(イ)継続されるべき、ただし限りのある生の力。生命。また、寿命。
*古事記〔712〕中・歌謡「伊能知(イノチ)の、全けむ人は」
*万葉集〔8C後〕一七・三九三三「ありさりて後もあはむと思へこそ露の伊乃知(イノチ)も継ぎつつわたれ〈平群氏女郎〉」
*源氏物語〔1001~14頃〕明石「かく悲しきめをさへ見、命つきなんとするは、前の世の報いか」
*色葉字類抄〔1177~81〕「寿 イノチ」
語源説
(1)イノウチ(息内)・イノチ(気内)の義〔和訓栞・大言海・音幻論=幸田露伴〕。また、イキノウチ(息内)の約〔名言通〕。
(2)イキノウチ(生内)の約〔和句解・日本釈名・古言類韻=堀秀成〕。
(3)イノチ(息路)の義か〔俚言集覧〕。
(4)イノチ(息続)の意〔日本語源=賀茂百樹〕。
(5)イキネウチ(生性内)の約〔日本語原学=林甕臣〕。
(6)イノキ(胃気)の転声〔和語私臆鈔〕。
(7)イノチ(息力)の義か〔和字正濫鈔〕。
(8)イノチ(生霊)の義〔国語の語根とその分類=大島正健〕。イノチ(息霊)の意〔日本古語大辞典=松岡静雄〕。


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