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勘違いしない 行く船の上から流れに竿をさして進む

2016-02-12 | 勘違いしやすい日本語
勘違いを起こす国語調査から、勘違いしやすいというので、勘違いをしないために思うところを書く。
国語に関する世論調査平成16年度、流れに掉さすの意味は?

勘違いしやすい日本語コラム
2016-01-28 06:32:22 | 勘違いしやすい日本語


竿をさす とは、船を操ることである。
竿を水底に突いて舟を進めて、さらに、流れに竿を操ることになると、その流れに乗ってさらに前へと進めることになる。

流れに竿をさして、流れの勢いに乗じることとなる。
夏目漱石が、草枕の冒頭に、情に掉させばながされる と比喩に用いている。

この表現で情という舟に乗ることかと、わかればそれはそれで表現通りであるが、船の運航の方法の、竿について知らなければ、情に竿を突き立てるようにすれば、その情の流れに巻き込まれるように流されることになってしまう、とまた、うけとめてしまうこともできるようである。

なにしろ、智に働くわけだから、情に突っ立てた竿は流されるのは、それによって角が立ちすることから、さらに、とかくこの世は住みにくい、というからには、情が流れを作って竿を流すのである。

船の竿を流れにさすことの理解ができなくなってしまうのは、掉さす行為が停止した状態にあると、船からではなくて、船からであっても、竿が流れてしまうので、流されまいとおもいこんでいることによる。

goo辞書より
流(なが)れに棹(さお)さす

流れに棹をさして水の勢いに乗るように、物事が思いどおりに進行する。誤って、時流・大勢に逆らう意に用いることがある。
[補説]文化庁が発表した平成24年度「国語に関する世論調査」では、「その発言は流れに棹さすものだ」を、本来の意味とされる「傾向に乗って、ある事柄の勢いを増すような行為をする」で使う人が23.4パーセント、本来の意味ではない「傾向に逆らって、ある事柄の勢いを失わせるような行為をする」で使う人が59.4パーセントと、逆転した結果が出ている。


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