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促音ッの入る語や、長音の ティー、リー

2015-10-25 | 日本語表記
表題は、その短音化をさす。
カタカナが増えてきたことにあわせての、現象である。

言語学者、井上史雄さんが日経新聞のコラムを連載している。
最新記事は、現代ことば考カタカナ語、目立つ短音化 井上史雄 2015/10/25付 である。

促音「ッ」の入る語や長音の「ティー」「リー」についての変化を、次の例語で述べている。
いずれもカタカナ表記が変わってきた。

現実には表記が発音を伴うので、それを用いる場面のことが気になる。
言われるところを、そのように書いてみる。

「ッ」で書かれる促音 ファックス → ファクス

キッス      → キス
バンコック    → バンコク
チェッコ     → チェコ
マーケッティング → マーケテイング
ロジスティックス → ロジスティクス


長音の棒引き  スリッパ コンテナ

データー     → データ
コンピューター  → コンピュータ
エレベーター   → エレベータ

長音の「ー」 ティー
コミュニティー   → コミュニティ
アイデンティティ  → アイデンティティ
シティ―      →

リー → メモリ、ミステリ、ヒストリ、ライブラリ、カテゴリ、レジストリ

発音の長短の区別


http://www.nikkei.com/paper/article/?b=20151025&ng=DGKKZO93167320T21C15A0BC8000
現代ことば考カタカナ語、目立つ短音化 井上史雄
2015/10/25付日本経済新聞 朝刊
> カタカナ語はここ100年以上増え続けている。最近は短音化が目立つ。

 書き方を英語の発音に合わせたのだろう。外来語の一部は短く書かれる傾向があって、インターネットで検索するとたくさんの使用例がヒットする。新聞なら新しい傾向を踏まえて表記を定めるだけでいいが、放送では発音も決める必要がある。実際の発音はどうなのだろう。これはインターネットで簡単に検索するわけにはいかない。実地調査が必要だ。

 1980年代、各地の高校に依頼して、カセットテープに高校生とその祖父の発音を録音していただいたことがある。好意に改めて謝意を表したい。数年前には同様の全国調査が行われて、最近の発音のデータもある。おかげで100年近くの発音の変化を全国規模で研究できる。


コラムは、その調査は、短音表記の変化を予測しなかったので、していないという。
残念無念なことである。

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