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読む

2022-07-03 | ほんとうのところは

本を読むとは、読む行為で言えば字を読む、ことばを読むことから、本に書かれた文章を読む、その表現された内容を読むことである。それは音読、黙読としてとらえる。
読本と読書と文字を並べるとその読みには、とくほん よみほん どくしょ と、国語では読み分ける。
本来、読み本は見る本に対して文章を読む本であったというが、読み本の隆盛に挿絵が加わったことから、対照して言うのだろう。

>(よみほん)は、中国の白話小説の影響を受けて江戸時代後期に流行した伝奇風小説集。寛政の改革以降流行し、文化文政の頃全盛

読む行為
(1)文字、文章等を見てその表す音を声に出す、
(2)文字、文章等を見てその意味を理解する


字通

〔穀梁伝、僖九年〕に「書を讀みて牲の上に加ふ」とあり、祝詞や盟誓の文をよみあげることをいう。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕讀 ヨム・カク・ヌキツ・ソシル・ミル・イヅ・トク・ウク・カゾフ


日本大百科全書(ニッポニカ)「読む」の解説
読む
>読むことと大脳の働き
目で読み取られた文字が、大脳でどのように処理されているかは、現段階では、ほとんどわかっていない。しかし、脳に障害をもつ患者の症例から、次のことがほぼ確かであるといわれている。
(1)大脳左半球(左脳)に損傷があると、言語機能「話す」「聞く」「書く」「読む」のすべてが失われることがある。「読む」ことは他の3機能と同じように、左半球内で処理されているらしい。
(2)「話す」「聞く」「書く」の機能は残っているのに、「読む」だけが失われる(自分で書いたものも読めない)症例がある。同じ左半球内であっても、「読む」ことは他の3機能とは別に処理されているらしい。
(3)仮名の読みは残っているのに漢字の読みの機能だけが失われるケース、逆に漢字の読みは残っているのに仮名だけが読めなくなるケースがある。仮名と漢字の読みは、別々に処理されているらしい。
(4)脳の同じ位置に同じ大きさの損傷を受けた場合でも、仮名だけ読めなくなる場合もあれば、漢字だけ読めなくなる場合もある。ということは、仮名の読みと漢字の読みとが、別々の「特定の部位」で処理されているとは考えにくい。また脳の損傷はそのままなのに、仮名だけ読めない人や漢字だけ読めない人が、治ることもある。脳のある部位が損傷を受けたら、仮名(または漢字)の読みが永久に失われるというものでもないらしい。
[阪本敬彦]


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