国語は教育科目であったから、読み書き算盤のうちにあるもの、それは初等、義務教育にあった作文である。中等教育になって外国語という科目が加わって、国語に対比する外国語すなわち英語に言語習得のことが加わった。異文化に理解を持つとか、コミュニケーションのためとか、結局は受験選抜の主たる学習科目であった。
国語が日本語であるというのは母語をそのように意識するかどうかであったから、日本語というものを国語といわば等価で捉えていた。国文法、国語文法に口語と文語があるという区別にもさして科目教育の事柄に抵抗なく現代語、古語というのも、受け入れるには算数が数学になり、代数と幾何、微積分となるようなプロセスぐらいであった。
さてしかし、日本語は何かと言われれば、日本はどこにというぐらいの、無意識であったものが意識されるという、その説明におおげさに窮するようなことで、そういわれてはじめて、国語とは何かとフィードバックをさせることになる。教育科目で学習したのは文学、評論のような文章の読解と、言ってみればみょうちくりんな問題悪戦苦闘をしてきたから、国語とは言葉の謎ときになっていた。
国語とは何かを改めて考えることになるが、それに答えを求めても、国語問題を見ていてわからない知識経験を問うようなことである。
ここで共通テストの話題を思い出したから。そこにスライドして・・・
https://www.koukouseishinbun.jp/articles/-/8465
大学入学共通テスト2022 現代文の設問文に「あなたは豚肉」受験生から困惑の声
2022.01.15
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1月15日に行われた2022年度大学入学共通テストのうち「国語」は、昨年以上に、複数の文章や資料を関連付ける力が求められる出題だった。このうち「食べること」をテーマにした2つの文章の読解が求められた第1問は、センセーショナルな設定に困惑した声もSNSでみられた。
第1問の現代文は、「食べる」ことについて宮沢賢治の「よだかの星」を参照して考察した『食べることの哲学』(檜垣立哉)と、食べられた豚肉の視点から考察した『食べるとはどういうことか』(藤原辰史)から出題された。
SNSで話題になったのは後者の導入文の「人間に食べられた豚肉(あなた)」というセンセーショナルな一文。
大学共通テスト「国語」現代文の問題の一部
「ぼくは…ぶた…にく……????」「豚肉の目線で現代文解いたの初めて」「共通テストの国語に罵倒されて草」など、「衝撃」を受けた受験生たちの間で面白がる感想が挙がっていた。
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