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私説 源氏語り12

2013-09-11 | 源氏語り
私説 源氏語り12

モノが包括して森羅3万象を精神作用と、いまふうに言えば、理性のなすところと、なさぬところとを併せ持った何かである。

ものの哀れなどと、ものか、ことか、わざか、と、時代が下がって学者たちは捉えようとした。

カタルは何か、語りものと、言葉を逆にすると、そこには語られるひとまとまりの、それこそ、言説、テクストか談話かともなる。

語らう、、かたらふ は、古代では男女のいわば、逢瀬にある様子を指したが、一夜を語り明かすことのその時代の言葉であったのだ。

語るは、その語に、話すにとってかわる意味を持つが、話すが放つ、離すことから、それなりに語りが認識される過程もある。

語りは、やはり相互にかわす言葉のことである。

モノ 語りは、実体をもった言葉が行きかうことであった。

そう思うが、物語に過ぎたか。

光る君の物語は主人公が何と対峙したのか、ということを、ときあかすことになる。

源氏語りは、源氏の、もの、かたりである。

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