語にあるもの 日本語の文法について その16
文法のレベルを捉える。宮地裕学説による文法単位体の視点から文章、文、節、句、語、モーフを設定する。そのうちモーフであるmorphは形態分析になる。日本語教育用文法の立場にモーフの分析は有効である。すなわち音素レベルのとらえ方である。すると語は
音節レベルのとらえ方であることがわかる。語は言語記号であり、意味の単位である。
日本語文法は単位語に品詞を分析してきた。国語教育用文法の立場では品詞論と構文論のとらえ方で整理してきた考え方に自立語、付属語の二大別があり、品詞として付属する語を助詞、助動詞といている。この分類と名称は語をわけてそれぞれを語とし詞としたものであるが、それまでの詞と辞の二大別を継承する考え方で、いわば自立詞、付属辞である。
語は単位に抽出されると種類に分けられる。品詞分類である。品詞というのは翻訳語として成立している。parts of speechは話部であった。それはまた文を切ったときに分けるわけ方でいえば橋本学説の文節である。語は品詞としてみれば文節が相当する。文節の自立して意味をあらわす部分を取れば、付属する部分と分けられる。それは語の構成である。
文法上の職能に単語の区分けをして品詞に分類して説明する。国語教育では名詞、代名詞、動詞、形容詞、形容動詞、連体詞、副詞、接続詞、感動詞、助動詞、助詞、11品詞にしている。品詞論は日本語の品詞に形容動詞をどう見るか、数詞があるか、それはまた形容詞であるか、助数をつけて名詞であるか、助詞助動詞の文法機能についてなどの議論である。
文法は文に分析される機能を捉える、すなわち職能を見ることになるので、付属辞は自立詞と共に働く文節に捉えられたように、品詞に文法職能を付与するものである。語にある自立しない部分としては品詞にならないのが付属辞である。形態分析をすれば自立形式に対する結合形式である。日本語の文法でこの付属辞は文だけでなく文章にも機能している。
品詞は職能を見ると主語と述語をまず捉えることになる。その主語また述語に修飾語を分析し連体と連用の修飾関係を考えるか、述語動詞との関係で主格の語を分析し目的の語を捉えて文の中で語の支配による文型を考えるか、さらには主題の語を捉えて述語を詳しく表現する状況の語をとらえるかなどを、文情報の意味を担う語の単位体に見ることになる。
品詞の名称は翻訳された語でとらえると助動詞の分類としてのものと翻訳できないテニヲハのとらえ方で議論を残してきたのである。語構成要素に見る語の論を語と語との関係で見る語句の論を必要とする。それは句の論をみて伝統的な日本語のとらえ方にあったのであるが、詞と辞の考え方のまま、漢語文法にのみとどめられた訓読語法に押しやられた。
文法のレベルを捉える。宮地裕学説による文法単位体の視点から文章、文、節、句、語、モーフを設定する。そのうちモーフであるmorphは形態分析になる。日本語教育用文法の立場にモーフの分析は有効である。すなわち音素レベルのとらえ方である。すると語は
音節レベルのとらえ方であることがわかる。語は言語記号であり、意味の単位である。
日本語文法は単位語に品詞を分析してきた。国語教育用文法の立場では品詞論と構文論のとらえ方で整理してきた考え方に自立語、付属語の二大別があり、品詞として付属する語を助詞、助動詞といている。この分類と名称は語をわけてそれぞれを語とし詞としたものであるが、それまでの詞と辞の二大別を継承する考え方で、いわば自立詞、付属辞である。
語は単位に抽出されると種類に分けられる。品詞分類である。品詞というのは翻訳語として成立している。parts of speechは話部であった。それはまた文を切ったときに分けるわけ方でいえば橋本学説の文節である。語は品詞としてみれば文節が相当する。文節の自立して意味をあらわす部分を取れば、付属する部分と分けられる。それは語の構成である。
文法上の職能に単語の区分けをして品詞に分類して説明する。国語教育では名詞、代名詞、動詞、形容詞、形容動詞、連体詞、副詞、接続詞、感動詞、助動詞、助詞、11品詞にしている。品詞論は日本語の品詞に形容動詞をどう見るか、数詞があるか、それはまた形容詞であるか、助数をつけて名詞であるか、助詞助動詞の文法機能についてなどの議論である。
文法は文に分析される機能を捉える、すなわち職能を見ることになるので、付属辞は自立詞と共に働く文節に捉えられたように、品詞に文法職能を付与するものである。語にある自立しない部分としては品詞にならないのが付属辞である。形態分析をすれば自立形式に対する結合形式である。日本語の文法でこの付属辞は文だけでなく文章にも機能している。
品詞は職能を見ると主語と述語をまず捉えることになる。その主語また述語に修飾語を分析し連体と連用の修飾関係を考えるか、述語動詞との関係で主格の語を分析し目的の語を捉えて文の中で語の支配による文型を考えるか、さらには主題の語を捉えて述語を詳しく表現する状況の語をとらえるかなどを、文情報の意味を担う語の単位体に見ることになる。
品詞の名称は翻訳された語でとらえると助動詞の分類としてのものと翻訳できないテニヲハのとらえ方で議論を残してきたのである。語構成要素に見る語の論を語と語との関係で見る語句の論を必要とする。それは句の論をみて伝統的な日本語のとらえ方にあったのであるが、詞と辞の考え方のまま、漢語文法にのみとどめられた訓読語法に押しやられた。