コーヒーをいれて、その香りを愉しむ。このカタカナを、珈琲と当て字で表記した。
さて、これはカヒーであろうかと思う。
すると、この語の由来を、江戸時代にオランダから、オランダ語 koffie コーフィーとする説明が行われるので、コーヒーは、オランダ語による発音である。語源について解説がある。
日本に18世紀末、オランダ人が持ち込んだことを、最初の記録として、1804年の大田南畝、瓊浦又綴 けいほゆうてつ 随筆にあるが、記録されているようである。
また、コーヒーには漢字表記が、珈琲、可否、架非、加非、咖啡と見える。中国語には日本語漢字表記の影響があったようで、咖啡 kāfēi とするので、この発音表記でいえば、ヨーロッパに伝播した、カフェーの発音に聞こえる。
日本国語大辞典より
>
語誌
(1)近世後期に蘭学書にしばしば見えるように、オランダ語koffie に由来する。語源はアラビア語のgahwah (飲み物、酒の意)。アラビアで飲料として飲むようになったのは一三世紀頃からで、イギリスに伝わったのは一七世紀、その後フランスに伝わり、コーヒー店が生まれた。日本のコーヒー店は、明治一九年(一八八六)にできた東京日本橋の「洗愁亭」、同二一年の東京上野の「可否茶館」が早い。明治四〇年代になるとコーヒー店は一般に「カフェー」とも呼ばれた。
(2)漢字表記は骨喜、滑比、架非、加菲、(口編に架、口編に非)、加非、(口編に加、口編に非)、珈琲、哥非乙、哥喜、歌兮、茄菲などがあるが、明治一一年(一八七八)の「新撰薬名早引」には「咖啡」が登場し、他の漢字表記よりは比較的多くの辞典で使われた(ちなみに中国語ではこの表記が用いられる)。一方、現在使われている「珈琲」は既に文久二年(一八六二)の「英和対訳袖珍辞書」に見えるが、明治三〇年代末頃から徐々に定着し始め、以後もっぱらこの表記が使われるようになった。
(3)片仮名表記も、コーヒ、コーヒー、コッヒー、カッヒー、カヒーとまちまちであった。コッヒー、カッヒーと促音の入る形は、明治二〇年頃まで比較的によく見られるが、それ以降は一般にコーヒーの形が用いられるようになった。
コーヒ―豆の生産地は、150億のコーヒーノキが1000万ヘクタールの土地で生育していると概算され、ブラジル、コロンビアなど中南米、ベトナム、マレーシア、インドネシアなど東南アジア、エチオピア、タンザニア、ケニアなどアフリカ諸国になる。
有名銘柄の産地はハワイ、イエメンを挙げる。インドや中国などでも生産されている。
コーヒー豆の種類は、主に生産地で分けられて、名前の付け方がそれぞれである。
国名(コロンビア、ケニア、コスタリカ等)
山域(キリマンジャロ、ブルーマウンテン、エメラルドマウンテン等)
積出港(モカ、サントス等)、
栽培地名(コナ、マンデリン、ジャワ等)
など。
種名や栽培品種の名を付加した名称(ジャワ・ロブスタ、ブルボン・サントス)
選別時の等級を付加した名称(ブラジル No. 2、タンザニアAA)
1990年代以降の動きとして、特定の農園の名前を冠したコーヒー豆がある。
日本での8段階、浅煎り→深煎りの順による焙煎度
ライト (light)
シナモン (cinnamon)
ミディアム (medium)
ハイ (high)
シティ (city)
フルシティ (Full city)
フレンチ (French)
イタリアン (Italian)
通常の焙煎度、ミディアムからイタリアンである。
ブレンドコーヒー
ストレートコーヒー
プレミックス、アフターミックス
エスプレッソ espresso
深煎りで微細に挽いたコーヒー豆を充填したフィルターに、沸騰水を加圧状態で濾すことで抽出されたコーヒーのことである。普通のコーヒーカップの半分ほどの大きさのカップで供されるため、デミタスとも呼ばれる。demiは半分、tasseはカップの意である。
カフェ・オ・レ café au lait
フランスで好まれるコーヒーの飲み方。"café カフェ" はコーヒーのことであり、"au オ" は前置詞 "à" +男性型単数形定冠詞 "le" の縮約型であり、"lait レ" は牛乳のことである。
カフェ・ラッテ Caffè Latte カッフェ・ラッテ」
エスプレッソと牛乳を混ぜたイタリア発祥の飲み物。
「カフェ・ラッテ」がイタリア語、「カフェ・オ・レ」はフランス語
カプチーノ cappuccino カップッチーノ
イタリアで好まれているコーヒーの飲み方の1つで、陶器のコーヒーカップに注いだエスプレッソに、クリーム状に泡立てた牛乳を加えたものをいう。
修道服、カップッチョ cappuccio、頭巾、フード の意
ダッチ・コーヒー Dutch Coffee
湯ではなく、水で抽出するコーヒー。水出しコーヒーともいう。
アイリッシュ・コーヒー Irish Coffee
アイリッシュ・ウイスキーをベースとするカクテルである。コーヒー、砂糖、生クリームの入った甘めのホットドリンク。主に寒い時期に好まれる。
スコッチ・ウイスキーをベースにしてしまうと、ゲーリック・コーヒーと名称が変わるので注意。
ウイキペディアより
>「コーヒー」はアラビア語でコーヒーを意味するカフワ (アラビア語: قهوة ; qahwa) が転訛したものである。元々ワインを意味していたカフワの語が、ワインに似た覚醒作用のあるコーヒーに充てられたのがその語源である。一説にはエチオピアにあったコーヒーの産地カッファ (Kaffa) がアラビア語に取り入れられたものともいわれている。
この語がコーヒーの伝播に伴って、トルコ(トルコ語: kahve)、イタリア(イタリア語: caffè)を経由し、ヨーロッパ(フランス語: café、ドイツ語: Kaffee、英語: coffee)から世界各地に広まった。
>日本では漢字で「珈琲」のほか「可否」「架非」「加非」「咖啡」などの字もあてられてきた[2]。
漢字による当て字である「珈琲」は、大垣藩出生で津山藩医蘭学者の宇田川榕菴(うだがわ ようあん)が考案し、自筆の蘭和対訳辞典に記載したのが、最初であると言われている。これ以外にも、「可否」(可否茶館)、「カウヒイ」(大田南畝『瓊浦又綴(けいほゆうてつ)』)、「哥非乙」(宇田川榕菴『哥非乙説』)[5] などの表記も過去には用いられた。
なお、中国語においても、訳語に関して19世紀に試行錯誤があり、当時の日本語の当て字を借用して現在にいたるものとされている。ただし、漢字は口偏で「咖啡」(kāfēi)と表記される。
>日本では江戸時代から長崎を通して貿易品として輸入されていたが、嗜好品と言うよりも薬としての効果を期待されたもので、水腫に効果があるとされていた。これはコーヒーに含まれるビタミンの効用と考えられる。1807年の樺太出兵では野菜が摂取できないことによる兵の水腫病が問題になり、幕府から貴重なコーヒー豆が支給されたという。1855年頃、やはり寒さなどで殉難が多かった弘前藩士の為に幕府が薬用としてコーヒーを用意したという記録も残っている。1888年(明治21年)4月13日、東京下谷に最初の喫茶店「可否茶館」が開店、明治時代末から大正時代にかけて(1911年 - )カフェーと呼ばれる喫茶店が全国的に普及した。1889年には東京の氷砂糖問屋が珈琲挽茶入角砂糖を売り出し、湯または牛乳に溶かして飲ませた。
>コーヒー(オランダ語: koffie[1] /ˈkɔfi/ Nl-koffie.ogg コフィ[ヘルプ/ファイル])は、コーヒー豆(コーヒーノキの種子)を焙煎し挽いた粉末から、湯または水で成分を抽出した飲料
さて、これはカヒーであろうかと思う。
すると、この語の由来を、江戸時代にオランダから、オランダ語 koffie コーフィーとする説明が行われるので、コーヒーは、オランダ語による発音である。語源について解説がある。
日本に18世紀末、オランダ人が持ち込んだことを、最初の記録として、1804年の大田南畝、瓊浦又綴 けいほゆうてつ 随筆にあるが、記録されているようである。
また、コーヒーには漢字表記が、珈琲、可否、架非、加非、咖啡と見える。中国語には日本語漢字表記の影響があったようで、咖啡 kāfēi とするので、この発音表記でいえば、ヨーロッパに伝播した、カフェーの発音に聞こえる。
日本国語大辞典より
>
語誌
(1)近世後期に蘭学書にしばしば見えるように、オランダ語koffie に由来する。語源はアラビア語のgahwah (飲み物、酒の意)。アラビアで飲料として飲むようになったのは一三世紀頃からで、イギリスに伝わったのは一七世紀、その後フランスに伝わり、コーヒー店が生まれた。日本のコーヒー店は、明治一九年(一八八六)にできた東京日本橋の「洗愁亭」、同二一年の東京上野の「可否茶館」が早い。明治四〇年代になるとコーヒー店は一般に「カフェー」とも呼ばれた。
(2)漢字表記は骨喜、滑比、架非、加菲、(口編に架、口編に非)、加非、(口編に加、口編に非)、珈琲、哥非乙、哥喜、歌兮、茄菲などがあるが、明治一一年(一八七八)の「新撰薬名早引」には「咖啡」が登場し、他の漢字表記よりは比較的多くの辞典で使われた(ちなみに中国語ではこの表記が用いられる)。一方、現在使われている「珈琲」は既に文久二年(一八六二)の「英和対訳袖珍辞書」に見えるが、明治三〇年代末頃から徐々に定着し始め、以後もっぱらこの表記が使われるようになった。
(3)片仮名表記も、コーヒ、コーヒー、コッヒー、カッヒー、カヒーとまちまちであった。コッヒー、カッヒーと促音の入る形は、明治二〇年頃まで比較的によく見られるが、それ以降は一般にコーヒーの形が用いられるようになった。
コーヒ―豆の生産地は、150億のコーヒーノキが1000万ヘクタールの土地で生育していると概算され、ブラジル、コロンビアなど中南米、ベトナム、マレーシア、インドネシアなど東南アジア、エチオピア、タンザニア、ケニアなどアフリカ諸国になる。
有名銘柄の産地はハワイ、イエメンを挙げる。インドや中国などでも生産されている。
コーヒー豆の種類は、主に生産地で分けられて、名前の付け方がそれぞれである。
国名(コロンビア、ケニア、コスタリカ等)
山域(キリマンジャロ、ブルーマウンテン、エメラルドマウンテン等)
積出港(モカ、サントス等)、
栽培地名(コナ、マンデリン、ジャワ等)
など。
種名や栽培品種の名を付加した名称(ジャワ・ロブスタ、ブルボン・サントス)
選別時の等級を付加した名称(ブラジル No. 2、タンザニアAA)
1990年代以降の動きとして、特定の農園の名前を冠したコーヒー豆がある。
日本での8段階、浅煎り→深煎りの順による焙煎度
ライト (light)
シナモン (cinnamon)
ミディアム (medium)
ハイ (high)
シティ (city)
フルシティ (Full city)
フレンチ (French)
イタリアン (Italian)
通常の焙煎度、ミディアムからイタリアンである。
ブレンドコーヒー
ストレートコーヒー
プレミックス、アフターミックス
エスプレッソ espresso
深煎りで微細に挽いたコーヒー豆を充填したフィルターに、沸騰水を加圧状態で濾すことで抽出されたコーヒーのことである。普通のコーヒーカップの半分ほどの大きさのカップで供されるため、デミタスとも呼ばれる。demiは半分、tasseはカップの意である。
カフェ・オ・レ café au lait
フランスで好まれるコーヒーの飲み方。"café カフェ" はコーヒーのことであり、"au オ" は前置詞 "à" +男性型単数形定冠詞 "le" の縮約型であり、"lait レ" は牛乳のことである。
カフェ・ラッテ Caffè Latte カッフェ・ラッテ」
エスプレッソと牛乳を混ぜたイタリア発祥の飲み物。
「カフェ・ラッテ」がイタリア語、「カフェ・オ・レ」はフランス語
カプチーノ cappuccino カップッチーノ
イタリアで好まれているコーヒーの飲み方の1つで、陶器のコーヒーカップに注いだエスプレッソに、クリーム状に泡立てた牛乳を加えたものをいう。
修道服、カップッチョ cappuccio、頭巾、フード の意
ダッチ・コーヒー Dutch Coffee
湯ではなく、水で抽出するコーヒー。水出しコーヒーともいう。
アイリッシュ・コーヒー Irish Coffee
アイリッシュ・ウイスキーをベースとするカクテルである。コーヒー、砂糖、生クリームの入った甘めのホットドリンク。主に寒い時期に好まれる。
スコッチ・ウイスキーをベースにしてしまうと、ゲーリック・コーヒーと名称が変わるので注意。
ウイキペディアより
>「コーヒー」はアラビア語でコーヒーを意味するカフワ (アラビア語: قهوة ; qahwa) が転訛したものである。元々ワインを意味していたカフワの語が、ワインに似た覚醒作用のあるコーヒーに充てられたのがその語源である。一説にはエチオピアにあったコーヒーの産地カッファ (Kaffa) がアラビア語に取り入れられたものともいわれている。
この語がコーヒーの伝播に伴って、トルコ(トルコ語: kahve)、イタリア(イタリア語: caffè)を経由し、ヨーロッパ(フランス語: café、ドイツ語: Kaffee、英語: coffee)から世界各地に広まった。
>日本では漢字で「珈琲」のほか「可否」「架非」「加非」「咖啡」などの字もあてられてきた[2]。
漢字による当て字である「珈琲」は、大垣藩出生で津山藩医蘭学者の宇田川榕菴(うだがわ ようあん)が考案し、自筆の蘭和対訳辞典に記載したのが、最初であると言われている。これ以外にも、「可否」(可否茶館)、「カウヒイ」(大田南畝『瓊浦又綴(けいほゆうてつ)』)、「哥非乙」(宇田川榕菴『哥非乙説』)[5] などの表記も過去には用いられた。
なお、中国語においても、訳語に関して19世紀に試行錯誤があり、当時の日本語の当て字を借用して現在にいたるものとされている。ただし、漢字は口偏で「咖啡」(kāfēi)と表記される。
>日本では江戸時代から長崎を通して貿易品として輸入されていたが、嗜好品と言うよりも薬としての効果を期待されたもので、水腫に効果があるとされていた。これはコーヒーに含まれるビタミンの効用と考えられる。1807年の樺太出兵では野菜が摂取できないことによる兵の水腫病が問題になり、幕府から貴重なコーヒー豆が支給されたという。1855年頃、やはり寒さなどで殉難が多かった弘前藩士の為に幕府が薬用としてコーヒーを用意したという記録も残っている。1888年(明治21年)4月13日、東京下谷に最初の喫茶店「可否茶館」が開店、明治時代末から大正時代にかけて(1911年 - )カフェーと呼ばれる喫茶店が全国的に普及した。1889年には東京の氷砂糖問屋が珈琲挽茶入角砂糖を売り出し、湯または牛乳に溶かして飲ませた。
>コーヒー(オランダ語: koffie[1] /ˈkɔfi/ Nl-koffie.ogg コフィ[ヘルプ/ファイル])は、コーヒー豆(コーヒーノキの種子)を焙煎し挽いた粉末から、湯または水で成分を抽出した飲料
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