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主語があれば文になる。主語がなければ句となる。
文法は伝統的にそうとらえてきている。国文法しかり、日本語文法にも受け継ぐ。
文の定義を必須要素とする説明に対して、文成分のひとつと規定すれば主語のある文と、述語成分で成り立つ句と、句読法をとらえる。
それで文の分類、さらにまた下位の分類ができる。
文の集合には文章が単位となるとらえられる。、文と文が二つ以上、また文と句とその複数の集合である。
次に文章を引用する。
> 新宿末広亭の楽屋で将棋が流行したことがあったそうだ。かつての席亭、北村銀太郎さんが語っている。昭和20、30年代の話だろう。
昭和の名人で将棋好きの古今亭志ん生が流行の中心だったが、やがて困ったことになる。噺家(はなしか)たちは将棋に夢中になってしまい、高座に上がったかと思えば、すぐに下りてきて、また将棋。噺に身が入らぬ。北村さんはついに楽屋での将棋を禁止したそうだ。
中日春秋 段落のマークをスペースにする。段落の末尾に句点を加えた。
2024年10月6日 05時05分 (10月6日 05時05分更新)
文の例
ことが あった[そうだ] → 将棋が 流行した
北村銀太郎さんが 語っている
句の例
話だろう
文の例
ことになる → 古今亭志ん生が 流行の中心だった
身が 入らぬ
主題の例
噺家(はなしか)たちは
した[そうだ] ⇒ 北村さんは
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