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話し言葉と書き言葉と対比して文体をとらえる。かつては口語と文語と捉えて口語文としてはその文法、語彙の用法に区別をすることがあった。
文字に書かれた言葉の総称であるとか、文字言語という別で文語は辞書などに解説をしている。
さらにブリタニカには詳しくするところがある。百科事典の解説で書き言葉というのをとらえやすくする。
百科事典で、しかしこれは考えれば至極もっともで、文字に移せば書き言葉であるから、時代において話し言葉の資料体を容易にしなかったこともあり、現代では容易にワープロに話し言葉を記録するから、その別を言う間に、現代語の簡便な辞書に中型の辞書にもこれが話し言葉でかれが口語でと分けるような説明の仕方が表れて用語の誤解を招きやすい説明としている。
>場面に依存することが少く,推敲しながら書くために,話し言葉に比べて不整表現が少く,硬い表現が用いられるのが普通。現代語に基づく口語文と,言文一致以前に用いられていた平安時代の文法に基づく文語文とがある。 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
>日本語ではふつうに文章の体をわけて,文語文(文語体の文章)と口語文(口語体の文章)との対立を考えるが,これらはいずれも書きことば(文章語)における文体の相違である。 世界大百科事典 第2版
話し言葉と、書き言葉、口語と文語、そこに現代語と古典語というそれぞれが交錯する日本語であるから次のように歴史にとらえる辞書の解説である。
>文章を書くときに用いられる、日常の話し言葉とは異なった独自の言葉。特に、平安時代語を基礎にして独特の発達をとげた書き言葉をいう。 デジタル大辞泉
>明治以後の実用文として、主に普通文をさすが、国語学習上、江戸時代以前の古文を含めたり、書簡文(候文)を除いたりすることがある。 日本国語大辞典
文体はまた文章体でもあり、文章様式を表記の特徴から見ることもあり、日本語文章史の文体を見ることになる。古文に語法、語彙を見るのに加えて、言葉をどう表記してきたかとなると、日本語の奥行きはその姿がかたちとなって表記スタイルの書き言葉となる。
さて縷々述べて、なので について話ことばであると言ってきた現代のとらえ方はどうであろうか。そこに文体の別で、ですます調とする語法の現れと、だるい調の砕けた言い方があって、そこに丁寧体と普通体と話し言葉をとらえている。です ます 文末の特徴である。これをいつから、どんなときに日本語では用いるかが要点となる。それに対して、だ る い と文末を大まかに捉えると、普通の言い方とするものである。これはまた、いつどのようなときに話しているか。なお、だるい調はわたしによる命名で、これに、う -u の言い切りを代表させると、ダル-uイ文体とでもするのがよい。
そこで丁寧体と普通体をまた敬語態と常用態とでもいうべき敬体と常体とする説明がある。改まった言い方、くだけた言い方、この二つを語は日本語は時と処に応じて使いわけている。文章だけではなく、はなし言葉にもその記録方法の便宜に併せて別があることになる。
ここに、なので という用法が語法となる。なぜこうなったか。
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