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むなしき12 20130912

2013-09-12 | むなしき―
20130912 むなしき12

生きていくには欲がいると気づいた。手術を受けて回復を図るときの思いだ。これは人生で2度目だから、よくよく救われない、いや二度も生き返った思いか。18のときと47年を経てのいま、いずれも、15から50年を数えることになる。体を慣らしてふと、気づくのである。欲という字義は、字通によれば、声符は谷、よう、谷に容よう、浴よく、裕ゆう の声があり、容は神容、浴・欲はその神容に接する法をいう、と解説し、これまで知っていた、谷を空虚、欠けん は口を開いて欲する意であるとするが、そのような造字の法はない、と説明している。明解だ。彷彿として神容のあらわれる意、その神容を拝するを願うを欲、その神容に接するを裕という、と解説する。この字義を知って、またそうであったかと思うことしきりだ。なんとなれば、白川静漢字学で、欲は、神につかえる態度をいう語である、人の欲望には慾という、とあるからである。


どんな欲か。それは前に進もうという気持ちのあらわれだ。そのために歩みを進めようとする前の準備があるわけだ。そのときに祈る自分がいる。47年前は、大地にぬくもりを感じ、風の爽やかさに、身をすくめて願うのであった。2年前のリハビリもそうして始まった。集中治療室から出てきて、動けなくなった体を横たえながら、どう動こうかと思いを凝らしていた。身体から管が3本も出ているので、動くに動きようがなかった。電動ベッドの背もたれにするまでの痛みは、そうしてもしなくても、難渋だった。苦渋だった。肺から一本、尿のために、また痛み止めの点滴と、1週間を過ごしたのは、どうしていたろうかと思い出しても・・・



仏教が明らかにした欲望、欲心、欲情といったような語で表す。仏教では、眼耳鼻舌身意、げん に び ぜつ しん い の六根から欲を生じて、三界、無色界色界欲界といい、このようなさまざまな欲を持っている者が住む世界として欲界があり、現実世界の人間や天部の一部の神々などがこの欲界に含まれる存在であるとするようだが、煩悩即菩提と考える大乗仏教では、欲も修行のためになる。

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