現代日本語百科   けふも  お元気ですか

gooブログはじめました!日本語百科です。
現代日本語百科 ⓒ2013gooksky

文字論 9

2015-11-24 | 日本語表記
文字による記録に歴史があり、文学がある。ことばによる人間の思索は哲学をはじめ、その思索に心情をおけば、哲学の代わりに歴史と文学がある。人間の営みに、ことばをもって心情を吐露すれば、それは歌となるであろうか。文字に表わされた歌は、その文字すなわち言葉を紡ぎだす。文字は文によって歌となり、文章によって思想となる。文章に漢字を、歌に仮名を、それぞれ分担して祖先は日本語を書き表す工夫をしたのであった。それはまた思索と心情をともにし、思想をあみだす。言葉の学びのためにその仮名のもう一方で片仮名として日本語文に表わそうとした。漢文を訓読した意識には漢字の言葉を読み添える日本語を編み出し、それは文体となる。漢字は漢語、仮名は和語、そして学びの語には片仮名が用いられた。文字はことばであり、漢字を言葉とし、仮名で言葉を綴った日本語に、文字はことばをあらわしたのである。

仮名は漢字を書き崩した。それを草といった。草仮名である。平安時代初期の成立とされる。万葉仮名といわれる、借字による日本語発音表記であった。次はウイキペディア、日本の書道史の項、藤原有年申文の項より。


天平宝字6年、762年頃 正倉院文書 

>『正倉院万葉仮名文書』(しょうそういんまんようがなもんじょ)とは正倉院の中倉に伝わる紙背文書で、一字一音の借字ばかりで書かれた文書2通のことである。
2通のうちの1通(文頭が「和可夜之奈比乃(わがやしなひの)…」)の紙背には、天平宝字6年(762年)1月のものと考えられる記録『造石山寺所食物用帳』が記されているので、この仮名文書は天平宝字6年より以前のものであることがわかる。
もう1通(文頭が「布多止己呂乃(ふたところの)…」)の紙背には、天平宝字6年1月30日と2月1日付の『造石山寺公文案』という文書があり、筆者は異なるものの、前の1通と同時期に書かれたことがわかる。
両文書とも行書体と草書体を交えて書かれており、一つの音には一つの字を統一して使い、あまり画数の多い字は使っておらず、現在の「かな」の感覚に近い使い方をしている。また筆者は能書ではなく、一般の人の書きぶりである。


貞観9年、867年 讃岐戸籍帳の端書 表紙裏 讃岐国司解藤原有年申文 さぬきのこくしのげ ふじわらのありとし もうしぶみ


改姓人夾名勘録進上 許礼波奈世无尓加 官尓末之多末波无 見太末ふ波可利止奈毛お毛ふ 抑刑大史乃多末比天 定以出賜 いとよ可良無 有年申


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。