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新書「日本語全史」を入手した

2017-04-12 | 日本語史
沖森 卓也  著、ちくま新書、435頁ある。登録情報 新書: 446ページ 出版社: 筑摩書房 (2017/4/5) 言語: 日本語
さっそく読み始める。文献資料に一籌を輸する 13頁 と、難しい表現があった。籌は、勝負を争うときの得点を数える道具のこと、それを相手に渡す、という意味である。数取り一つだけ負けるわけだから、そこから、意味内容が、劣る、譲る、となる。いっちゅうをしゅする ともある。解説には、また、わずかに劣る、一歩遅れをとっているという意味と見える。文脈では、口頭史料伝承の年代特定が難しい、それで資料の制約をここでは言うらしいが、ちょっと首をひねってしまった。読み進めて、また、感想、批評をしたくなった。初めににおいて、対象と方法、時代史の区分、資料の扱い、そのほかを述べているが、話し言葉の歴史で、言文一致の見方が、おやあ、と考え込んでしまった。

デジタル大辞泉の解説
一籌(いっちゅう)を輸(ゆ)・する
《陸游「九月六夜夢中作笑詩」から》一段階劣る。一歩譲る。
「いつも彼女には―・する外はなかった」〈芥川・侏儒の言葉〉

大辞林 第三版の解説
いっちゅうをゆする【一籌を輸する】
〔「輸」は移す意。籌を相手に渡すという意味から〕
数取り一つだけ負ける。ちょっと劣る。


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