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日本語論38 語誌

2018-06-14 | 現代日本語百科

日本語論38 語誌

語誌を調べることが語源を明らかにするとして、語誌は語の発生から、その変遷、廃棄に至るまでをたどる。語を廃棄することは現実にはないのであるが、わすれられ記録がなくなると、そのときに廃棄の運命となる場合がある。日本語では、死語というように、ある状況から使えなくなった語を指すことがある。それは小説家などが戦中の軍用語を戦後の軍をなくした日本の社会現象で使われなくなった言葉を解説したのがあり、それが、死語となった。語源と語誌はどうかかわるか、それは通時における用法の記述を、意味の歴史的なとらえ方であるとか、その語についての記録を示すことであった語誌に、語史という表記を当てて、語史には従来の意味を当てはめて、語誌に、ある言葉の起源や意味、用法などについての変遷とする 出典:デジタル大辞泉 のようになった。ここでまた、語源と起源とは異なることになるが、日本語の語源探求のむずかしさからか、語の発生を起源としている。語源について語誌また語史をたどることは、方法であるので、語誌をまずは記述説明する、辞書の項目となる。

語誌の情報には何があるか。辞書の項目に見えること、その一つ一つである。編集による辞書の凡例はそれを明らかにする。項目を見て、どれもこれも、個々の語について必要な事柄であるから、辞書を意味の確かめに、表記のことで、字書としたのとはかわって、



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凡例 : 大辞林 第三版
この「凡例」は、三省堂刊行の書籍版『大辞林 第三版』の凡例に基づいて作成されています。
目次
1. ご利用にあたって
2. 見出し
3. 歴史的かなづかい
4. アクセント
5. 表記欄
6. 品詞・活用
7. 解説
8. 用例
9. その他
10. 略語・記号一覧
11. 『大辞林 第三版』のアクセント表示
12. 著作権


https://dictionary.goo.ne.jp/help/jn/

国語辞書 - 大辞泉
凡例
【目次】
編集の基本方針 見出しの表示のしかた 活用語の見出し 見出しの配列 漢字表記 常用漢字 送りがな 外来語 歴史的仮名遣い 品詞 語源語誌 意味・用法の記述 用例 補説・派生語など 漢字項目 古典出典一覧 近代作家略称一覧 俳号一覧 記号・約物一覧

語源語誌
1.語義記述の前に、語の成り立ち、語源・語誌の説明、および故事・ことわざの由来などを必要に応じて《 》で記した。
いん‐ねん〔‐エン〕【因縁】[名]《「いんえん」の連声》
しい‐か【詩歌】《「しか(詩歌)」の慣用読み》
そう・ず〔サウず〕【▽請ず】[動サ変]《「そう」は「しょう」の直音表記》
かえで〔かへで〕【×楓/槭=樹】《「かえるで(蛙手)」の音変化》
うしゃあが・る[動ラ四]《「うせあがる」の音変化。近世江戸語》
しか◦なり【▽然なり】〔連語〕《副詞「しか」+断定の助動詞「なり」》
朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり《「論語」里仁(りじん)から》
2.見出し語に対する、仮名遣い、清濁の差異については《 》で触れた。この場合の小異の語形は、見出し語と同じ意味・用法として扱った。
むずかし・い〔むづかしい〕【難しい】[形]1むづか・し[シク]《「むずかる(むつかる)」と同語源。「むつかしい」とも》
もみじ〔もみぢ〕【紅‐葉/黄=葉】[名](スル)《動詞「もみ(紅葉)ず」の連用形から。上代は「もみち」》
3.品詞欄で示しきれなかった説明などは《 》で補った。
もうさ‐く〔まうさ‐〕【申さく/▽白さく】《動詞「もうす」のク語法》
4.見出し語が翻訳によって生じたことが明らかなときは、その原語を《 》に掲げた。梵語の場合は音写か訳語かの別も示した。
まんだら【×曼×荼羅/×曼×陀羅】《(梵)ma11alaの音写。本質を有するものの意》
5.外来語で、日本語としての意味と外国語本来の意味との間に著しい差異があるときなどには、その本来の意味を《 》に示した。
アルバイト【(ドイツ)Arbeit】[名](スル)《労働・仕事・研究の意》
6.邦訳された外国の作品名には、その原題を《 》内に示した。
つみとばつ【罪と罰】《原題、(ロシア)Prestuplenie i nakazanie》


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編集方針
この辞典は、わが国の文献に用いられた語・約五十万項目に見出しを付けて五十音順に配列し、その一々について、意味用法を解説し、極力、実際の用例を示すとともに、必要な注記を加えるものである。

項目の記述は、次に掲げる要素から成り立ち、各項目ごとに、必要な要素をこの順に示す。
見出し 歴史的仮名遣い 漢字表記
品詞 語義説明(語釈) 用例文
補助注記 語誌 方言
語源説 発音 上代特殊仮名遣い
辞書 表記 同訓異字

語誌欄について
語の由来や位相、語形の変化、語義・用法の変遷、類義語との差異などを特に説明できるものについては、それらを【語誌】として示す。

語源説欄について
文献に記載された語源的説明を集め、【語源説】の欄に、その趣旨を要約して、出典名を〔 〕内に付して示す。
一つの見出しについて二つ以上の語源説が存在するものは、(1)(2) …… と分けて示す。その順は必ずしも時代順や、その評価によらず、要旨の関連性によって整理する場合が多い。
およその趣旨を同じくするものは、共通の要旨でまとめて、〔 〕内にその出典名を、ほぼ時代順に併記する。
要約は極力原文の趣旨をそこなわないようにつとめるが、次のような処理をする。
(イ) もとになる語を示す場合や、音変化を示す記述では、その語はかたかなで示し、当てられる漢字を( )内に付記する。ただし、仮名遣いは原文を尊重する。
(ロ) 言い伝えや、推測によるものは「…という」とか「…か」という表現で示す。
出典名はなるべく略称を用いないこととし、近代のものには作者名を書名のあとに=を付して注記する。


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