タンパ

短波放送ではない。ゼミタンパと名付けて、その実はコンパだった。飲み会よりもランチパーティーの移り変わりに、それなら3時のケーキだと、コミュニケーション方策の一つ。誰にも祝ってもらう日がある、与えられた生に思いを致し、素直に祝福すべきとか、祝いあうとか、互いの今を感謝しようと、気づけば回り持ちのたのしい介になった。持ち寄りはケーキか、袋菓子か、主賓のプレゼントはワンコインの予算で、メッセージカードを添えて、健康に安寧を祝福しあった。ゼミ恒例の行事には祝福しあおうという気持ちがなければ受け身だけになってしまう。それは回り持ちになったのだから、人数分、毎月のようにめぐりくる。一番の楽しみは不思議なことにプレゼントの買い出しにあった。ワンコインを握ってファッショングッズ店でのあれこれ、結束、絆、思いやる気持ちはメッセージのことに寄せていた。