和歌、短歌について、やまとうた に対しての、近代短歌 というすみわけがいつごろから出てきたか。
これには近代とつければ明らかであるが、倭歌、短歌とすると、すこし専門的な議論となる。
和歌の古代用法で万葉集などの和歌と、それ以後、平安朝の歌論から長歌を短歌と分類してしまって、和歌を短歌として総称する用法があった。
そのいわば混乱は和歌とするもともとの漢詩 からうた に対する意味範囲で推移して、倭か、和か、の議論を広く和歌としている。
短歌は定型の技法に韻文としてこれもいわば近代に確立する。それまでに、みそひともじでとらえる通念があるので、定型という如く詩論の話に影響する。