分節 さくら の はな を捉えて、文法機能辞にも、形式を自立させる言語と違って、日本語は自立と付属の接合になるからその語を連続するとどうなるか。桜の花が において文節を原理として、桜の 花が と分けるのは作業として単純語を、桜 花 と導き出す。原理に沿えばそうであるが、桜の花 という単語を認めて文節とすると、そこに文節があるのは、1語ではなくて、2語の結合を処理する文節の原理が立たないという。時枝の入れ子型はこれを二重にして、
[[[桜の]花]プラスが]
という段階を模式図化した。ここに、橋本文法として、教科目の学校文法に立場をおく国語学、国語教育のかかわり持つ研究者たちが、この連文節の処理を考えない文節原理のままに、理論構築をストップしている。連文節を文節相当に解析しないのである。