人称代名詞は代名詞の一つとするが、そもそも代名詞を日本語文法でどう扱うかが、この人称代名詞を考えることになる。
代名詞は名詞の代用とすれば、それはいかなる代用ということである。
その定義は日本語文法では文法範疇としての法則はとくにない。
人称代名詞を人代名詞と言い換えても同じであるが、まだその方が、人称という文法範疇を表さないようでとらえやすいだろう。
代名詞を品詞として名詞にふくめる議論が日本語ではあってよい。
国文法ではそうするものがあって、日本語文法ではその範疇を捉えなおすべく、日本語教育などの応用から、とらえ方そのものには考え直さなければならないことが多いようである。
これは指示代名詞として代名詞を考える場合にも、指示詞とだけすればわかりよい日本語としての現象にある用法あるいは文法機能のことがらである。
世界大百科事典内の代名詞の言及
【品詞】より
…アフリカのバントゥー系の諸言語その他では名詞が〈クラス〉と呼ばれる数多くの下位範疇に分かれている(〈スワヒリ語〉の項参照)。また,いわゆる代名詞が一般の名詞と同様の理由で区別されていることが確認され,代名詞と一般の名詞との機能の面での共通性からそれらが品詞としては同一のものに属することが一方において確認されるなら,それらは一つの品詞の中で別々の下位範疇を形成することになる。ただし,下位範疇の中にもヒエラルキーがありうる(たとえば,品詞Aかつ下位範疇BとCから成り,Bは下位範疇DとEから成るとすると,D,EはAの下位範疇であるだけでなく,Bのそれでもある)と考えられ,この面での一般言語学的な,また個別言語に即しての研究はまだまだ不十分である。…
※「代名詞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
代名詞
1 品詞の一。自立語のうち、特定または一般の名称を用いず、人・事物・場所・方向などを直接に指示する語。人称代名詞・指示代名詞に大別される。
2 そのものを典型的に表しているもの。「うさぎ小屋は日本の住宅の―となった」
デジタル大辞泉
代名詞
① 品詞の一。名詞とともに体言の一類。人・事物・方向・位置などを,そのものの名称を用いずに,直接に指し示すのに用いる語。「私・あなた・彼」(人代名詞),「これ・そちら・あそこ」(指示代名詞)の類。国文法では,名詞に含ませる説もある。
②あるものの性質・状態などを代表的に示す言葉としても用いられる。 「兜町は日本の証券取引所の-となっている」
大辞林 第三版
人代名詞に近い言葉→代名詞|指示代名詞|疑問代名詞|再帰代名詞|関係代名詞|反射代名詞|反照代名詞|人称代名詞|反射指示代名詞|名詞
デジタル大辞泉の解説
にんしょう‐だいめいし 【人称代名詞】
代名詞の一。人物を指し示す代名詞。→人代名詞(じんだいめいし)
デジタル大辞泉の解説
じん‐だいめいし 【人代名詞】
代名詞の一。人を指し示す代名詞。「わたくし」「ぼく」などの一人称(自称)、「あなた」「きみ」などの二人称(対称)、「かれ」「かのじょ」などの三人称(他称)、「だれ」「どなた」などの不定称に分けられる。人称代名詞。
大辞林 第三版の解説
にんしょうだいめいし【人称代名詞】
「 人代名詞(じんだいめいし) 」に同じ。
大辞林 第三版の解説
じんだいめいし【人代名詞】
人を指し示す代名詞。話し手(または書き手)自身を指す一人称(自称),聞き手(または読み手)を指す二人称(対称),話し手・聞き手以外の第三者を指す三人称(他称),不特定または未定の人を指す不定称に分けられる。一人称には「わたくし」「ぼく」「おれ」など,二人称には「あなた」「きみ」「おまえ」など,三人称には「このかた」「そのかた」「あのかた」「こいつ」「そいつ」「あいつ」「かれ」「かのじょ」など,不定称には「どなた」「どいつ」「だれ」などがある。人称代名詞。
代名詞は名詞の代用とすれば、それはいかなる代用ということである。
その定義は日本語文法では文法範疇としての法則はとくにない。
人称代名詞を人代名詞と言い換えても同じであるが、まだその方が、人称という文法範疇を表さないようでとらえやすいだろう。
代名詞を品詞として名詞にふくめる議論が日本語ではあってよい。
国文法ではそうするものがあって、日本語文法ではその範疇を捉えなおすべく、日本語教育などの応用から、とらえ方そのものには考え直さなければならないことが多いようである。
これは指示代名詞として代名詞を考える場合にも、指示詞とだけすればわかりよい日本語としての現象にある用法あるいは文法機能のことがらである。
世界大百科事典内の代名詞の言及
【品詞】より
…アフリカのバントゥー系の諸言語その他では名詞が〈クラス〉と呼ばれる数多くの下位範疇に分かれている(〈スワヒリ語〉の項参照)。また,いわゆる代名詞が一般の名詞と同様の理由で区別されていることが確認され,代名詞と一般の名詞との機能の面での共通性からそれらが品詞としては同一のものに属することが一方において確認されるなら,それらは一つの品詞の中で別々の下位範疇を形成することになる。ただし,下位範疇の中にもヒエラルキーがありうる(たとえば,品詞Aかつ下位範疇BとCから成り,Bは下位範疇DとEから成るとすると,D,EはAの下位範疇であるだけでなく,Bのそれでもある)と考えられ,この面での一般言語学的な,また個別言語に即しての研究はまだまだ不十分である。…
※「代名詞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
代名詞
1 品詞の一。自立語のうち、特定または一般の名称を用いず、人・事物・場所・方向などを直接に指示する語。人称代名詞・指示代名詞に大別される。
2 そのものを典型的に表しているもの。「うさぎ小屋は日本の住宅の―となった」
デジタル大辞泉
代名詞
① 品詞の一。名詞とともに体言の一類。人・事物・方向・位置などを,そのものの名称を用いずに,直接に指し示すのに用いる語。「私・あなた・彼」(人代名詞),「これ・そちら・あそこ」(指示代名詞)の類。国文法では,名詞に含ませる説もある。
②あるものの性質・状態などを代表的に示す言葉としても用いられる。 「兜町は日本の証券取引所の-となっている」
大辞林 第三版
人代名詞に近い言葉→代名詞|指示代名詞|疑問代名詞|再帰代名詞|関係代名詞|反射代名詞|反照代名詞|人称代名詞|反射指示代名詞|名詞
デジタル大辞泉の解説
にんしょう‐だいめいし 【人称代名詞】
代名詞の一。人物を指し示す代名詞。→人代名詞(じんだいめいし)
デジタル大辞泉の解説
じん‐だいめいし 【人代名詞】
代名詞の一。人を指し示す代名詞。「わたくし」「ぼく」などの一人称(自称)、「あなた」「きみ」などの二人称(対称)、「かれ」「かのじょ」などの三人称(他称)、「だれ」「どなた」などの不定称に分けられる。人称代名詞。
大辞林 第三版の解説
にんしょうだいめいし【人称代名詞】
「 人代名詞(じんだいめいし) 」に同じ。
大辞林 第三版の解説
じんだいめいし【人代名詞】
人を指し示す代名詞。話し手(または書き手)自身を指す一人称(自称),聞き手(または読み手)を指す二人称(対称),話し手・聞き手以外の第三者を指す三人称(他称),不特定または未定の人を指す不定称に分けられる。一人称には「わたくし」「ぼく」「おれ」など,二人称には「あなた」「きみ」「おまえ」など,三人称には「このかた」「そのかた」「あのかた」「こいつ」「そいつ」「あいつ」「かれ」「かのじょ」など,不定称には「どなた」「どいつ」「だれ」などがある。人称代名詞。
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