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源氏の物語 7 本を伝える

2015-11-26 | 源氏のものがたり
源氏の物語には伝本を考えなければならない。印刷技術においてその発達を遂げるまでは、媒体が紙であり、いわゆる活字が作られるまでにどのように人々は物語を読んだろうか、それは本を読むという行為が源氏の物語にどのように実現をしていたかを考えることになる。紙の普及と墨書による物語の記録は、それはものを書いて伝えるという、そのことを1000有余年の前にさかのぼってみなくてはならない。そしてそれは書き写すという作業によって伝えられるであろうことは、源氏の物語を伝本として現在まで存在していることになる、その本の一つ一つで証明される。だれが、いつ、どこで、どのように書き写したか、ということである。よく言われるように、巻物であったのは巻子本という形態をとらえていくと、東洋で紙が製作される紀元前には、竹簡、木簡である竹片、木片に書かれた記録用、伝達用のものがって、紐で編まれて巻かれていたので、紙媒体に変わって巻物状をしていたからである。源氏の物語にはいまその様子を見せる形状のものは、絵巻物としてその姿を持っているが、それも現在では保存と鑑賞の便のために切り離されている。物語の伝本は冊子となり、書誌学の分類でとらえられることになる。


デジタル大辞泉の解説
でん‐ぽん【伝本】
ある文献の、現在まで伝わっている写本または版本。


大辞林 第三版の解説
でんぽん【伝本】
現在まで伝わっている本。伝存本。


ウイキペディア、巻物の項より。

>折本」や「冊子」が主流となっていった。しかしそのあとも絵巻物や経文などとして長く利用されてきた。現在は新刊本が巻物で発刊されるということはないが、「巻数」「全巻」などの言葉にその名残をとどめている。

>折り本や冊子形態の書物が現れる以前の図書装丁であり、その歴史は長く、洋の東西を問わず見られる形態である。英語では「scroll」というが、これはescrow(捺印証本)とroll(巻いたもの)からの連想による語であり、単にrollだけでも巻物を意味する。西洋では巻物に対立する概念として、冊子状の図書装丁をコデックス(codex)という。

>日本では巻物は記録媒体としての利用以外に、写経にも使用され、特に平安時代から鎌倉時代にかけて、写経が流行し、平家納経に代表されるなど何万巻もの写経が行われた。また、平安時代から『源氏物語絵巻』のように物語に絵をつけた絵巻物が作成された。文と絵が交互に書かれていることから、これを交互絵巻という。絵画を時間の経過で捉えるという、当時では世界に類例を見ない形態が発生した。これらの絵巻物を観る際は、右から左にかけて観るものであり、物語は右から左へと展開していく。また、「合せ軸」と呼ばれる芯の高低を調整する特殊な芯や本文の前に厚紙や絹で作った縹を加えて装丁するなどの技術が見られた。


伝本を検索すると、20件までで。

枕草子 (伝本の節)
た本文の補填を高野辰之旧蔵本で行なったものである。 類纂形態の伝本で四巻。第一巻に107段、第二巻に89段、第三巻に102段、第四巻に32段を収めるが、さらに第五巻があって紛失したかといわれる。この系統の伝本は加賀前田家伝来本(前田育徳会蔵)があるのみである。金蒔絵の箱に入っており、箱には金象
27キロバイト (6,764 語) - 2015年11月21日 (土) 17:43

源氏雑乱抄 (伝本の節)
ついて注釈した書という意味である。本書の「源氏雑乱抄」とは多くの伝本における外題であり、内題は「源氏雑乱之鈔」とされていることが多く、多くの伝本でその下に「宗祇註之」と付記されている。「抄」の字は「鈔」とされることもある。 本書の伝本は少なく、以下のようなものが確認されているに過ぎない。 東北大学図書館蔵本
2キロバイト (544 語) - 2012年1月7日 (土) 14:02

千載和歌集 (伝本の節)
撰者である俊成自筆の本文が古筆切として「日野切」の名で伝わるが、完本としては龍門文庫所蔵の鎌倉末期の写本が最古である。龍門文庫蔵本は『新日本古典文学大系』の底本となっている。現存する諸伝本のあいだには、数首の和歌の出入りや作者名表記の違いのほかは特に大きな異同は認められない。 ^ 『親宗卿記』文治4年4月22日の条に、「今日入道俊
6キロバイト (1,447 語) - 2015年8月24日 (月) 20:16

別本 (古伝本系の節)
古伝本系の別本 混成本文系の別本 注釈的本文系の別本 実際には青表紙本であるという確証もなく河内本であるという確証も無いというだけでどのような性格を持った写本なのか不明な「別本」も少なくない。 古伝本系別本とは青表紙本や河内本が成立する以前の本文を伝えていると考えられている写本をいう。なお、古伝本
11キロバイト (2,976 語) - 2015年10月9日 (金) 22:28

新古今和歌集 (伝本の節)
現在伝わっている伝本のほとんどは第二類本であり、現行で一般に読まれている本文もこれに当たる。ほかには第四類の上巻(巻第一から巻第十まで)が冷泉家時雨亭文庫に伝わる。このほかの系統の伝本については、第二類の伝本にある本文の校異によって内容が知られるのみで現存しない。第二類の主な伝本としては以下のものがある。
12キロバイト (3,304 語) - 2015年10月2日 (金) 13:41

源氏物語年立 (一条兼良) (伝本の節)
源氏物語年立(「げんじものがたりとしだて」または「げんじものがたりとしだち」)とは、一条兼良の著作であり、『源氏物語』の体系的な年立としては最初のものである。伝本によっては源氏物語諸巻年立(「げんじものがたりしょかんとしだて」または「げんじものがたりしょかんとしだち」)と題されていることもある。
5キロバイト (1,426 語) - 2012年11月4日 (日) 22:11

金葉和歌集 (伝本の節)
『金葉和歌集』の伝本は成立に至るまでの複雑な経緯を反映し、初度本・二度本・三奏本の3系統に分けられる。初度本は半分以上が欠けている零本で、それ一冊のみが伝わる孤本である。現存する伝本のほとんどは二度本で、一般に流布する『金葉和歌集』の本文もこの二度本に拠るが、同じ二度本でも伝本
10キロバイト (2,710 語) - 2015年8月24日 (月) 21:15
源氏物語聞書

源氏物語聞書(げんじものがたりききがき)の題を持つ源氏物語の注釈書が複数ある。伝本によって「源氏物語御聞書」・「源氏聞書」・「源氏講釈聞書」などと題されていたり、全く別の題である事もある。 諸々の源氏物語聞書は、著名な権威あるとされる人物の講釈を記録した「聞書」と呼ばれる形態の注釈書である。講釈を行
11キロバイト (2,667 語) - 2015年6月22日 (月) 09:12

仙源抄 (伝本の節)
らには後醍醐天皇・後村上天皇の説などを批判統合し、自説も「愚案」として記している。 本書の伝本は大きく「行悟本系統」(専順本系統)・「耕雲本系統」および「群書類従本系統」とに分かれる。 行悟本系統の伝本 実隆本 永正18年(1521年)の三条西実隆によるとされる書写奥書がある。伝三条西実隆筆。黒
9キロバイト (2,337 語) - 2014年6月30日 (月) 06:15

源氏物語青表紙河内本分別條々 (伝本の節)
完成した『校異源氏物語』(『源氏物語大成校異篇』)によって明らかになった青表紙本や河内本とはしばしば異なっており、池田は本書に記述について、「確かな伝本を確認した上で書いたのではなく、それ以前の注釈書の記述からの孫引きであったり記憶に基づいて書いたりしたのであろう。」としている。当時定家本を正しく伝
6キロバイト (1,488 語) - 2012年2月4日 (土) 08:39

類聚名義抄 (伝本の節)
類聚名義抄(るいじゅみょうぎしょう)は、11世紀末から12世紀頃に日本で成立した、漢字を引くための辞書(字書)。「仏」「法」「僧」の3部に分かれる。編者は明らかでないが、法相宗の学僧とみられる。略称、名義抄。「るいじゅうみょうぎしょう」の読みは誤り。 今日伝わる主な本は次の通りである。 図書寮本。
3キロバイト (881 語) - 2013年5月28日 (火) 08:37

大同類聚方
くしみたま)において、当時流布していた『大同類聚方』の伝本を明白な偽書であるとし、その論拠として以下の点をあげている。 3種ある伝本の内容構成に相違が見られる。1828年(文政11年)に刊行された伝本では初めに用薬が記されている。しかし別の伝本では用薬は終わりに記されている。その内容の前半は 1773年(安永2年)刊行の
13キロバイト (3,512 語) - 2014年9月21日 (日) 09:15

長珊聞書 (伝本の節)
年9月29日)及び天文2年7月12日(1533年8月2日)の条に記録されており、本書では三条西公条の説を「御説」として多く引用している。 現存する伝本としては以下の2本がある。 陽明文庫蔵本。 夕霧1帖を欠く53冊からなる 京都大学図書館蔵本 「源氏物語抄」と題している。前半5巻のみ現存する。
3キロバイト (687 語) - 2014年12月30日 (火) 22:23

源氏系図小鏡 (伝本の節)
と、薫と巣守三位の子を「若宮」として立項していること等いくつかの点で源氏物語巨細や国文研本とは近く、正嘉本古系図とは異なる記述が多い。 いくつかの伝本が確認されているが表題も異なっているものが多く、内容の異なりも大小さまざまである。 「源氏小鏡」(稲賀敬二蔵本)
4キロバイト (1,065 語) - 2012年1月21日 (土) 12:42

続古今和歌集
代集の第十一番目。春(上・下)、夏、秋(上・下)、冬、神祇、釈教、離別、羇旅、恋(五巻)、哀傷、雑(三巻)、賀の全20巻からなる。総歌数1915首(伝本によって異同がある)。 撰者の一である九条基家筆の仮名序と、菅原長成筆の真名序を持つ。歌人を当世と故者に分けて、入集歌数および略伝を附す「続古今和歌集目録」も伝わる。
3キロバイト (705 語) - 2015年2月23日 (月) 00:40

古今和歌集 (伝本の節)
序、巻末に真名序が付くが内容はおおよそ同じである。仮名序は紀貫之、真名序は紀淑望の作とされる。伝本によってはまず巻頭に真名序、次に仮名序があってその次に本文がはじまるものがある。ただし真名序を持たない伝本も多い。この両序の関係について、真名序が正式なもので仮名序は後代の偽作とする説(山田孝雄)や、
30キロバイト (7,593 語) - 2015年4月26日 (日) 11:37

鶴見大学本源氏物語
池田利夫「鶴見大学蔵源氏物語伝本解説 一 源氏物語 須磨巻 附帚木巻残巻 鎌倉時代後期写(伝冷泉為相筆) 列帖装 一冊」『源氏物語回廊』笠間書院、2010年(平成22年)1月、pp. 379-380。 ISBN 978-4-3057-0495-5 ^ 池田利夫「鶴見大学蔵源氏物語伝本解説 二 源氏物語 須磨巻
16キロバイト (3,989 語) - 2012年2月23日 (木) 19:49

千鳥抄 (主要な写本及び伝本系統の節)
源注 加持井宮家旧蔵本 しかしながら多くの伝本に附されている跋文によると、著者自身が付けた書名が「千鳥」または「千鳥抄」であると考えられるため、一般に「千鳥抄」と呼ばれている。 本書には数多くの伝本が存在するが、書名や奥書・勘物の有無や跋文の位置のほか項目の異同など伝本
23キロバイト (2,996 語) - 2015年8月19日 (水) 08:27

アユタヤ王朝年代記 (各種伝本の節)
伝本における記述も史実と推定できること、また、チャクラパットに対して戦争を起こしたビルマ・タウングー王朝の王が、ビルマ側の史料では2人となっているのに、他の伝本では一人となっている一方で、この伝本だけは2人の王を挙げていることなど、記述においてもタイ国外の史料と一致することからきわめて重要な伝本の一つであるといえる。
9キロバイト (2,056 語) - 2011年2月19日 (土) 21:50

三源一覧 (伝本の節)
抄」の三書それぞれの著者である一条兼良、四辻善成、素寂の三人を中国古来の三賢人のになぞらえたことによるものである。 本書は余り普及しなかったらしく、伝本は少なく後世の注釈書における言及も少ないが、慶福院花屋玉栄がその著書『花屋抄』や『玉栄集』において本書を高く評価していたり、林羅山と源義弁引抄の著者
4キロバイト (926 語) - 2011年6月4日 (土) 16:50



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