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日本語文法文章論 壊憲とはこれいかに

2014-04-20 | 日本語文法文章論

日本語文章の解析である。
冒頭の文段に主語がない。

2文ともに、主格主語を、用いない。
わたし を、視点にし、たとえばなし を、引用する。
話題の設定は、>「多数決が入ってきちゃいけないところに、『立入(たちいり)禁止』の看板をかけておく」という一文、にある。

それを承けて、話題には主題主語が用いられて、引用句の内容を明らかにする。
主語を拾ってゆくと、>民主主義は  >基本的人権は  >侵すことは  というふうにあらわれて、文章の主語がわかる。
それはまた、次の主語に受け継がれて、 >日本の政治の現状は  >安倍政権は   >会の参加者は   >政治状況は  と続くうち、民主主義には という文章の主語がある。

文章は民主主義についての政治状況を述べて、改憲と壊憲とを、語呂合わせをしている。
こどもの勉強会の話題にはふさわしからぬ話の内容は、この文章をして、その話題の取り上げ方と意見主張に首をかしげる。




民主主義は
基本的人権は
侵すことは

 小学生が法律を勉強した
 早稲田大教授がまとめた

日本の政治の現状は

安倍政権は
民主主義には
会の参加者は
政治状況は



改憲ならぬ「壊憲」か
2014年4月20日05時00分

> なかなか巧みなたとえばなしをみつけた。「多数決が入ってきちゃいけないところに、『立入(たちいり)禁止』の看板をかけておく」という一文である

民主主義は数の力がものをいう。しかし、たとえば思想・良心の自由といった基本的人権は、数の力をもってしても侵すことはできない。ここには入れませんよ、と書いてあるのが憲法であり、そういう考え方を立憲主義という

『うさぎのヤスヒコ、憲法と出会う』(太郎次郎社エディタス)という絵入りの楽しい本から引いた。東京都江戸川区の子ども未来館でおととしから去年にかけて、24人の小学生が法律を勉強した。その成果を、憲法の講師をつとめた西原博史(にしはらひろし)早稲田大教授がまとめたものだ

日本の政治の現状は、いわば「立入禁止」の看板を踏みつけにしているのではないか。そんな強い危機感が、多くの有識者を突き動かしたのだろう。法学、政治学をはじめ、経済学、社会学、哲学など実に幅広い分野の専門家が一昨日、「立憲デモクラシーの会」を発足させた

憲法改正のハードルを下げようとし、それが難しいとなると解釈の変更だけで集団的自衛権を解禁しようとし、あげくに全く筋違いの最高裁判決を持ち出す。安倍政権はたしかに憲法という縛りを骨抜きにしようとしているように見える

これでは改憲どころか「壊憲」だ、民主主義にはアクセルだけでなくブレーキも必要――。会の参加者は動きを批判し、阻止をめざす。憲法をめぐる政治状況は正念場である。

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