和製英語をどう見るか。字義通りにすれば日本で作られた英語となって、それが英語の単語になれば和製英語である。
その語に、sushi デカセギ、などの例語を充てることができる。
しかし、和製英語というときには、その定義が、日本語での外来語の範疇におよぶ捉え方がある。
ウイキペディアは、日本で作られた英語風の日本語語彙のことである、と説明する。
英語圏では別の言い方をするため、全く意味が通じない、もしくは別の意味でとらえられてしまう場合がある、と解説する。
さらに、その定義には、次のように言う。
ウイキペディアより。
>定義・外延は人によって異なる。狭い解釈では外来語を使った造語を指し、「フォアボール」「ベースアップ」「レベルダウン」「ファンタジック」のようなものを指す。これらは英語ではそれぞれ「base on balls」「pay raise」「level decrease」「fantastic」という。次に既存の語形を省略して作ったものを含めることもある。「ワープロ (word processor)」「パソコン (personal computer)」「エンゲージリング (engagement ring)」のようなものである。広い解釈では、形はほぼ同じものが英語にあっても、意味が英語と明らかに異なるものを含めることがある。これは和製であってたまたま同語形が英語にある場合もあるが、日本で意味変化しただけであって語形そのものは和製ではないものも含まれる。例えば「デッドヒート」(dead heat)の英語の意味は「同着、単独の勝者のいないこと」をいうが、日本語における外来語としては「激しい競り合い」の意味である。ほかに「デッドボール」「ムーディ」「フェミニスト」などがある。更に緩い定義では「日常会話の中でごくふつうに、そして自然に使われている「カタカナ英語」」というものもある。
上記、出典には、
^ 広辞苑第6版
^ a b c d e 石野博史「外来語」『講座日本語と日本語教育第6巻 日本語の語彙・意味(上)』明治書院、1989年。
^ 小島義郎・竹林滋・中尾啓介(編)『カレッジライトハウス和英辞典』研究社、初版1995年。
を、揚げる。、
次に、文献により和製英語とされているものを挙げている。
>
ア行
アイスキャンデー - Popsicle(米国の商標、CLHJ)、ice lolly(英国、CLHJ)。
アウトコース - outside(CLHJ)
アフターサービス - service(CLHJ和)「保証期間中のサービス」はservice under warranty(CLHJ)。「販売後のサービス」はafter-sale(s) service(CLHJ)。「修理サービス」はrepair service(CLHJ)。「顧客サービス」はcustomer service(CLHJ)
アフレコ - postrecording、dubbing(GJED)
インコース - inside(CLHJ)
オーダーメイド - made-to-order(CLHJ和)。custom-made(CLHJ和)
オートバイ - motorcycle(CLHJ和)
オフィスレディー(OL) - (female) office worker(NJED)、company employee
カ行
ガソリンスタンド - gas station(米国、CLHJ和)。petrol station(英国、CLHJ和)。filling station(CLHJ和)。service station(CLHJ和)
キックボクシング - kickboxing。英語としても定着[11] )由来はキックボクシング参照。
キャッチボール - (「キャッチボールをする」の意で)play catch(CLHJ和)
グループサウンズ - 由来はグループサウンズ参照。
コインランドリー - Laundromat(米国の商標、NJED)、launderette(英国、NJED)
ゴールデンタイム - prime time(NJED)
サ行
サイドブレーキ - hand brake(CLHJ)
サラリーマン - white-collar worker(CLHJ和)。事務職の場合はoffice worker(CLHJ)。主に「高給職」の場合はsalaried worker(CLHJ)。「salaryman」は英語圏で「(日本の)サラリーマン」という意味で用いられる事がある(RHE2)。
ジェットコースター - roller coaster(NJED)
シートノック - fielding practice(CLHJ)
ジーパン - jeans(CLJE)。「jeans」と「pants」の組み合わせ(RHJ2、日国2)。
スキンシップ - 「close physical contact(CLHJ)。physical contact(GJED)。英語版WikipediaでPhysical contactはSomatosensory system記事にリンクされており、SkinshipはPhysical intimacy記事で解説されている。
スタンドプレー - grandstand play(CLHJ)
スモークハラスメント - 由来はスモークハラスメント参照。
タ行
タオルケット - blanket made of toweling(NJED)
チアガール - cheerleader(CLHJ)
チェンジレバー - gearshift(CLHJ)。gear lever(英国)、gear stick(CLHJ)
デコレーションケーキ - decorated cake(CLHJ)、fancy cake(CLHE)。ほか状況やイベントに応じてround cake、birthday cake、Christmas cakeなど(CLHJ和)。
ナ行
ニューハーフ - (女装男性の意で)drag queen(NJED)
ハ行
バックネット - backstop(CLHJ)
バックミラー - rearview mirror(CLHJ)
ビジネスホテル - budget hotel(NJED)
プラスドライバー - Phillips screwdriver(NJED) マイナスドライバーは「(flathead) screwdriver」。
フリーサイズ - one-size-fits-all(CLHJ)
フリートーキング - free conversation(CLHJ)
プレイガイド - ticket agency(CLHJ和)
ペーパーテスト - written examination、written test(CLHJ)
ペーパードライバー - driver on paper only(CLHJ和)
ベッドタウン - commuter town、bedroom suburbs(CLHJ)
ベビーカー - baby carriage、stroller(CLHE)
ヘルスメーター - bathroom scale(CLHE)
マ行
マグカップ - mug(NJED)
メールマガジン - e-mail newsletter(magazine)(NJED)、e-zine
モーニングコール - wake-up-call(CLHE)
ラ行
ライブハウス - music pub(NJED)
ランニングホームラン - insidethe-park home run(CLHE)
リストアップ - list(CLHJ)
凡例
日本語(「相当する英単語」この英単語に相当する「和製英語」であると指摘している出典)
のように示す。単に日本語単語に対する英訳語を掲げるのみ、或いは英単語に対する日本語訳語を掲げるのみで、「和製英語である」という指摘のない出典は対象としない。また単に「(現在の)英語圏では使わない」というだけのものも除外する。なお相当する英単語が指摘されないものは出典だけを示す。
和製英語ではないという指摘のある出典があれば併せて掲げる。
出典略号
CLHJ
小島義郎・竹林滋・中尾啓介(編)『カレッジライトハウス和英辞典』研究社、1995年
CLHJ和
同書「和製英語」コラム
CLHE
竹林滋・小島義郎・東信行(編)『カレッジライトハウス英和辞典』研究社、1995年
NJED
渡邉敏郎・E. Skrzypczak・P. Snowden(編)『新英和大辞典 第5版』研究社、2003年
GJED
小西友七(編) 『ジーニアス和英辞典 ハイブリッド式 2色刷』 (4版) 大修館書店、2001年4月1日、1930-1933頁。ISBN 4-469-04150-5。
RHE2
小学館ランダムハウス英和大辞典第二版編集委員会(編)『ランダムハウス英和大辞典 第2版』小学館、1994年
日国2
『日本国語大辞典 第二版』小学館、2000-2002年
事典
亀田尚己・青柳由紀江・J. M. クリスチャンセン(著)『和製英語事典』丸善出版、2014
広辞苑
岩波書店『広辞苑』第五版、1998年 (和製語であるとの記載のみ)
日外
集英社『日本語になった外国語辞典』1983年 (和製語であるとの記載のみ)
その語に、sushi デカセギ、などの例語を充てることができる。
しかし、和製英語というときには、その定義が、日本語での外来語の範疇におよぶ捉え方がある。
ウイキペディアは、日本で作られた英語風の日本語語彙のことである、と説明する。
英語圏では別の言い方をするため、全く意味が通じない、もしくは別の意味でとらえられてしまう場合がある、と解説する。
さらに、その定義には、次のように言う。
ウイキペディアより。
>定義・外延は人によって異なる。狭い解釈では外来語を使った造語を指し、「フォアボール」「ベースアップ」「レベルダウン」「ファンタジック」のようなものを指す。これらは英語ではそれぞれ「base on balls」「pay raise」「level decrease」「fantastic」という。次に既存の語形を省略して作ったものを含めることもある。「ワープロ (word processor)」「パソコン (personal computer)」「エンゲージリング (engagement ring)」のようなものである。広い解釈では、形はほぼ同じものが英語にあっても、意味が英語と明らかに異なるものを含めることがある。これは和製であってたまたま同語形が英語にある場合もあるが、日本で意味変化しただけであって語形そのものは和製ではないものも含まれる。例えば「デッドヒート」(dead heat)の英語の意味は「同着、単独の勝者のいないこと」をいうが、日本語における外来語としては「激しい競り合い」の意味である。ほかに「デッドボール」「ムーディ」「フェミニスト」などがある。更に緩い定義では「日常会話の中でごくふつうに、そして自然に使われている「カタカナ英語」」というものもある。
上記、出典には、
^ 広辞苑第6版
^ a b c d e 石野博史「外来語」『講座日本語と日本語教育第6巻 日本語の語彙・意味(上)』明治書院、1989年。
^ 小島義郎・竹林滋・中尾啓介(編)『カレッジライトハウス和英辞典』研究社、初版1995年。
を、揚げる。、
次に、文献により和製英語とされているものを挙げている。
>
ア行
アイスキャンデー - Popsicle(米国の商標、CLHJ)、ice lolly(英国、CLHJ)。
アウトコース - outside(CLHJ)
アフターサービス - service(CLHJ和)「保証期間中のサービス」はservice under warranty(CLHJ)。「販売後のサービス」はafter-sale(s) service(CLHJ)。「修理サービス」はrepair service(CLHJ)。「顧客サービス」はcustomer service(CLHJ)
アフレコ - postrecording、dubbing(GJED)
インコース - inside(CLHJ)
オーダーメイド - made-to-order(CLHJ和)。custom-made(CLHJ和)
オートバイ - motorcycle(CLHJ和)
オフィスレディー(OL) - (female) office worker(NJED)、company employee
カ行
ガソリンスタンド - gas station(米国、CLHJ和)。petrol station(英国、CLHJ和)。filling station(CLHJ和)。service station(CLHJ和)
キックボクシング - kickboxing。英語としても定着[11] )由来はキックボクシング参照。
キャッチボール - (「キャッチボールをする」の意で)play catch(CLHJ和)
グループサウンズ - 由来はグループサウンズ参照。
コインランドリー - Laundromat(米国の商標、NJED)、launderette(英国、NJED)
ゴールデンタイム - prime time(NJED)
サ行
サイドブレーキ - hand brake(CLHJ)
サラリーマン - white-collar worker(CLHJ和)。事務職の場合はoffice worker(CLHJ)。主に「高給職」の場合はsalaried worker(CLHJ)。「salaryman」は英語圏で「(日本の)サラリーマン」という意味で用いられる事がある(RHE2)。
ジェットコースター - roller coaster(NJED)
シートノック - fielding practice(CLHJ)
ジーパン - jeans(CLJE)。「jeans」と「pants」の組み合わせ(RHJ2、日国2)。
スキンシップ - 「close physical contact(CLHJ)。physical contact(GJED)。英語版WikipediaでPhysical contactはSomatosensory system記事にリンクされており、SkinshipはPhysical intimacy記事で解説されている。
スタンドプレー - grandstand play(CLHJ)
スモークハラスメント - 由来はスモークハラスメント参照。
タ行
タオルケット - blanket made of toweling(NJED)
チアガール - cheerleader(CLHJ)
チェンジレバー - gearshift(CLHJ)。gear lever(英国)、gear stick(CLHJ)
デコレーションケーキ - decorated cake(CLHJ)、fancy cake(CLHE)。ほか状況やイベントに応じてround cake、birthday cake、Christmas cakeなど(CLHJ和)。
ナ行
ニューハーフ - (女装男性の意で)drag queen(NJED)
ハ行
バックネット - backstop(CLHJ)
バックミラー - rearview mirror(CLHJ)
ビジネスホテル - budget hotel(NJED)
プラスドライバー - Phillips screwdriver(NJED) マイナスドライバーは「(flathead) screwdriver」。
フリーサイズ - one-size-fits-all(CLHJ)
フリートーキング - free conversation(CLHJ)
プレイガイド - ticket agency(CLHJ和)
ペーパーテスト - written examination、written test(CLHJ)
ペーパードライバー - driver on paper only(CLHJ和)
ベッドタウン - commuter town、bedroom suburbs(CLHJ)
ベビーカー - baby carriage、stroller(CLHE)
ヘルスメーター - bathroom scale(CLHE)
マ行
マグカップ - mug(NJED)
メールマガジン - e-mail newsletter(magazine)(NJED)、e-zine
モーニングコール - wake-up-call(CLHE)
ラ行
ライブハウス - music pub(NJED)
ランニングホームラン - insidethe-park home run(CLHE)
リストアップ - list(CLHJ)
凡例
日本語(「相当する英単語」この英単語に相当する「和製英語」であると指摘している出典)
のように示す。単に日本語単語に対する英訳語を掲げるのみ、或いは英単語に対する日本語訳語を掲げるのみで、「和製英語である」という指摘のない出典は対象としない。また単に「(現在の)英語圏では使わない」というだけのものも除外する。なお相当する英単語が指摘されないものは出典だけを示す。
和製英語ではないという指摘のある出典があれば併せて掲げる。
出典略号
CLHJ
小島義郎・竹林滋・中尾啓介(編)『カレッジライトハウス和英辞典』研究社、1995年
CLHJ和
同書「和製英語」コラム
CLHE
竹林滋・小島義郎・東信行(編)『カレッジライトハウス英和辞典』研究社、1995年
NJED
渡邉敏郎・E. Skrzypczak・P. Snowden(編)『新英和大辞典 第5版』研究社、2003年
GJED
小西友七(編) 『ジーニアス和英辞典 ハイブリッド式 2色刷』 (4版) 大修館書店、2001年4月1日、1930-1933頁。ISBN 4-469-04150-5。
RHE2
小学館ランダムハウス英和大辞典第二版編集委員会(編)『ランダムハウス英和大辞典 第2版』小学館、1994年
日国2
『日本国語大辞典 第二版』小学館、2000-2002年
事典
亀田尚己・青柳由紀江・J. M. クリスチャンセン(著)『和製英語事典』丸善出版、2014
広辞苑
岩波書店『広辞苑』第五版、1998年 (和製語であるとの記載のみ)
日外
集英社『日本語になった外国語辞典』1983年 (和製語であるとの記載のみ)