韓国人達は大阪人に負けない食道楽です。
道を歩いているとすぐに食堂(シッタン)が目に入ってきます。
レストランなどと言うよりは、食い物屋と言った方が合っている
かも知れません。
洒落た食材を洒落た器に盛って高いお金を取って食べさせるのではなく、極ありふれた野菜
や、魚介類を、美味しく味付けして安く食べさせてくれます。
まず最初に出てくるのが前菜と言うのでしょうか、いろいろな物がならべられます。
これらはタダと言うのか、メインの食事に含まれているのですが、いくらお代わりをしてもかまい
ません。
生野菜、漬物、チジミ、など一式だされます。
飲み物類は、男性の場合はビール(メッチュ)か焼酎(ソジュ)、女性の場合はサイダーやジュー
スです。
食器はお碗も箸もスプーンもステンレス製です。木、塗り物、焼き物等はいずれ壊れて形が無く
なると言って嫌われます。
本当は銀の食器を使うべきなのですが安いステンレスで代用します。
韓国には、外食チェーンの様なものは、マック、KFCなどの軽食を覗けばほとんどありません。
日本の様な、なんでもありのメニューを並べた食堂はありません。
それぞれが、専門の料理を売り物に、看板を出しております。
焼肉屋でも、なんでもありではありません。
韓牛(日本で言えば松坂牛の様なブランド牛)、テジ(豚)カルビ、鶏カルビ、など、きちんと、区
別して、店が並んでおります。
ビビンバp、サムゲタン、ソルロンタン、ソモリクッパp(牛の頭の肉のクッパ)など、なんでも、料
理名の頭に、故郷の地名をつけて、美味しさを強調しております。
食道楽の韓国人達は、好きな料理を探して、歩き回るのです。