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花、蝶、ペット、旅行など。
韓国文化の紹介。

だんごむし考

2018-07-09 00:00:25 | 日記

長雨に遮られて、やることがない。

暇人の愚考に、お付き合いをいただきたい。

 

家の壁に、だんごむしがいた。

 

 

だんごむしのミイラかなと思って、しばらく眺めていたら、向きを変えたり、位置を変えたりする。

どうやら、生きているらしい。

 

 幼少の頃住んでいた、信州では、まめむしと呼んでいた。

まめでも、だんごでも、大小の差を除けば、そう、変わりはない。

まめむしを見つけると、指先で追いかけて、丸くならせて、手のひらで転がらせて、遊んだものだ。

遊び飽きると、地面に降ろして、やがて、はいずり始めるまめむしを見て、

なんとなく、ホッとした気持ちを、覚えている。

安全な場所では、何の動きもなく、長いことじっとしているが、土手で草取りをしているときに、

だんごむしを引きずり出すことがある。

眠りを妨げられたのか、大慌てで、駆けずり回るだんごむしは、意外と、すばしっこい。

もっとも、このくらいのすばしっこさがなければ、蟻や、蜘蛛との生存競争に勝つことはできまい。

 

東大の、茅総長が、卒業生を前に、教えていたそうである。

諸君は、社会へ出たら、太った豚になるなかれ。

瘦せたソクラテスになるべし。

 

仮に、mcnjがその場にいたら(いるはずはなかろう)、こう言いたい。

諸君は、セコセコ動き回る、尖ったあしなが蜂になるなかれ。

じっと構えている、丸いだんごむしになるべし。

 

世界人類が、だんごむしの精神を学んで理解したら、ミサイルや核兵器は、無用の産物と化して、

世界中の摩擦も、丸く収まるであろう。

 

降りしきる長雨の中、だんごむしから、色々学ばせて貰った一日であった。