<12月の鑑賞予定映画>
~猛き者達よ、奪い合え~
2023年 日本映画 (2024.01.19公開)
配給:東宝 上映時間:128分
監督:久保茂昭
原作:野田サトル 「ゴールデンカムイ」(集英社ヤングジャンプコミックス刊)
脚本:黒岩勉
衣装デザイン:宮本まさ江
音楽:やまだ豊
ナレーション:津田健次郎
アイヌ語・文化監修:中川裕/秋辺デボ
出演:山崎賢人/山田安奈/眞栄田郷敦/矢本悠馬/大谷亮平/工藤阿須加/柳俊太郎
泉澤祐希/勝矢/高畑充希/木場勝己/大方斐紗子/秋辺デボ/永尾柚乃
マキタスポーツ/島津健太郎/山内圭哉/堀部圭亮/井浦新/玉木宏/舘ひろし
<見どころ>
「週刊ヤングジャンプ」にて連載され、アニメ化もされた野田サトルの漫画を
実写化。明治時代後期の北海道を舞台に、日露戦争に従軍した元軍人とアイヌの少女、
脱獄囚など、さまざまな思惑を持つ人々が、アイヌから奪われた金塊を巡り争奪戦を
繰り広げる。監督は『HiGH&LOW』シリーズなどの久保茂昭、脚本は『キングダム』
シリーズなどの黒岩勉が担当。主人公の杉元佐一を山崎賢人、彼の相棒として旅を
するアイヌの少女・アシリパを山田杏奈が演じるほか、眞栄田郷敦、矢本悠馬、
玉木宏、舘ひろしらが共演する。
<ストーリー>
明治時代後期の北海道。日露戦争に従軍した元陸軍兵・杉元佐一(山崎賢人)は、
一獲千金を夢見て砂金を採っていた際、アイヌ民族から奪われた金塊のうわさを知る。
金塊を奪った男は投獄されたとき、その隠し場所を示す入れ墨を24人の囚人の体に
彫って彼らを脱獄させ、彼ら全員の入れ墨によって一つの暗号が構成されているのだ
という。あるとき、ヒグマに襲われた杉元はアイヌの少女(山田杏奈)に救われる。
アシリパという名前の彼女は金塊を奪った男に父親を殺されており、父の敵を討つ
ため、金塊を追う杉元と行動を共にし始める。
<感想>
原作=既読
山崎賢人さんは「キングダム」のイメージが強烈にあるので、キャスト発表された時
正直、こうも漫画キャラが続くのはどうなの?と不安に思いましたが
その心配は無用だったようです。
まず良かったのが、キャスティングのうまさ。
特に山田杏奈(アシリパ)、白石(矢本悠馬)、鶴見中尉(玉木宏)
二階堂兄弟(柳俊太郎)の再現度はお見事。
矢本悠馬さんは、原作ファンで推しキャラが白石ということもあって
演技もキレッキレでした。鶴見中尉なんて漫画からそのまま出てきたような
完成度。
ストーリーは、原作本3巻途中あたりまで。
回想シーンの前後はありましたが、だいたい原作通りに進んでいましたね。
けっこう残酷なシーンも出てきますが、主人公がアシリパに
年下だけど敬語で話す姿勢は、みていてこちらも背筋が伸びる感じ。
そして、アイヌの言葉・文化・食に対する考え方に敬意を払った描き方に
感銘を受けました。
さらに映画をよりよくしたのは音楽。「キングダム」や「東京リベンジャーズ」
などを手掛けたやまだ豊さんなら間違いなしですね。
今作はほんの序章。最後に少し続編のキャストが出てましたね。
ここから話が動いていきます。のっぺらぼうは誰か?
勘のいい人はわかるでしょう。続編が楽しみです。
それにしてもレタラのシーンは、泣けたなぁ。。。。
点数:8点/10