~すべての終わり、愛の始まり~
2013年 日本映画 R15指定 (2014.04.19公開)
配給:東京テアトル 上映時間:120分
監督:呉美保
原作:佐藤泰志 『そこのみにて光輝く』(河出書房新社刊)
脚本:高田亮
音楽:田中拓人
美術:井上心平
出演:綾野剛/池脇千鶴/菅田将暉/高橋和也/火野正平/伊佐山ひろ子
<見どころ>
『海炭市叙景』の原作者、佐藤泰志の三島由紀夫賞候補となった小説を基に、
北海道函館を舞台に生きる場所のない男女の出会いを描くラブストーリー。
仕事を失った男がバラックに住む女と出会い、家族のために必死な彼女をいちずに
愛し続ける姿を描く。主演は、『シャニダールの花』などの綾野剛。
主人公と惹(ひ)かれ合うヒロインを、池脇千鶴が演じる。メガホンを取るのは、
『オカンの嫁入り』などの呉美保。美しい函館を背景につづられる、男女の愛の軌跡と
人生の過程が心に突き刺さる。
<ストーリー>
仕事を辞めて何もせずに生活していた達夫(綾野剛)は、パチンコ屋で気が荒いものの
フレンドリーな青年、拓児(菅田将暉)と出会う。拓児の住むバラックには、
寝たきりの父親、かいがいしく世話をする母親、そして姉の千夏(池脇千鶴)がいた。
達夫と千夏は互いに思い合うようになり、ついに二人は結ばれる。
ところがある日、達夫は千夏の衝撃的な事実を知り……。
<感想>
なんか韓国映画っぽい印象を受けたが、監督さんが在日3世なのね。うん、納得。
綾野剛くんをはじめ、池脇千鶴さん・菅田将輝くん、この3人の演技が素晴らしかった。
綾野君の自暴自棄な演技もよかったし、菅田くんの目で訴える演技もよかったし、
池脇さんのなんていうんだろ、体からほとばしる感の演技が圧巻。
「ジョゼと虎と魚たち」をちょっと思い浮かべましたよ。
印象的だったのが、やはり綾野くんと池脇さんのベッドシーン。
千夏が、達夫の体を受け入れていく様は、生々しいんだけど、どこか神秘的。
重苦しい雰囲気の作品ですが、どんなに救いようのない人生でも「そこのみにて光輝く」
瞬間はあると信じたいですね。そう思わせてくれるラストシーンに納得です。
間違いなく、若手3人の代表作となる作品だったと思います。
気の早い話ですが、3人の中で誰かアカデミー賞とってほしいですね。
点数:9点 (10点中)
ここのところ、綾野作品が多くて、
実はこの作品、パスしました。
でもNAOさんの評価は高いですね~♪
『WOOD JOB! 神去なあなあ日常』を観て、
バカ笑いしてる場合ではないですかね(汗)
ほんと、今年は綾野君、映画多いですよね。
「闇金ウシジマ君」にも出てるし、今年後半に公開される
「ルパン三世」にも出ますよね。
今、飛ぶ鳥落とす勢いって感じ(笑)
これ、なかなか文学的な作品でした。
若手3人の演技、見ごたえありましたよ^^
>『WOOD JOB! 神去なあなあ日常』
私も観ましたよ。これ、バカ笑い連発でしたよね