go on a picnic

モダンなライフスタイルにあう
気の利いたフラワーアレンジメントを
ブラジル生活の小話を交えて紹介します

Secateur

2007年11月16日 | 

ひさしぶりに
いけばならしきものをしてみました
「らしきもの」というか「もどき」というか

聴講者が18ヶ月から18歳まで預かる私学の校長だったので

向きを見て、適材適所におさめること
それぞれのアイテムの良いところを伸ばし
悪いところは改め、全体の調和をはかる

といったいけばな意訳講釈は
何か感じ入るものがあったよう

日本人はこのように自然からすべてを学ぶことが出来る
宗教ではなくて、ね

と言ったら
合点が言ったように大きく口を開けて
「あー、だからだー」
とおっしゃってました
何が念頭にあったのかしら?

タイトルは彼の本国(イギリス)でのはさみの呼び方
でも、これはフランス語でしょう?




紅葉ではなくて

2007年11月15日 | 

新芽です

昔、在原業平が詠ったものに
秋でもないのに紅いもみぢがいとおしい
とかなんとかありましたよね?

源氏物語が世界的に有名ですが
わたしは伊勢物語が好きです

業平みたいなセンスのよい男の人は
平安の当時だってあんまりいなかったのでしょうから
21世紀の今、しかもブラジルであのような人に会えるか
なんて期待する方が間違ってますね

前から思ってたことですが
わたしは生まれる時代を間違えたみたい






番外編

2007年11月14日 | ブラジル

ブラジルの現実はファベラ(貧民窟)が多いことです

サンパウロの国際空港に降りる直前
大きなゴミの固まりが目に入り
近づくにつれ、それが人の住居であることがわかったとき
飛行機はまさに着陸状態にはいっているけれど
気持ちは上昇してほしくて
なんかとんでもないところにきてしまったみたいー
とわめいても後の祭り
それが私の11年前でした

そして今日は、週に一回通うボランティア活動の場所の近くで
ファベラだけどこんなにクリエイトしてます、という
奇想天外なお家を訪問しました



フランスでタイルを美しく敷き詰めた似たような家がありましたが
ここはもう22年間集めたガラクタでいっぱいで
(その中でも日本の印判のお皿は大事に飾ってありましたが)
それでも極めてユニークにカップから電話機、時計など
ありとあらゆるものが壁にはめ込まれていて
さらに
実際4人家族の住まいになっているというのが素晴らしく
イタリアCASA VOGUEやイギリスBBCニュースなどに取り上げられ
遠回りして私たちも知るきっかけになりました
中はクモの巣状に、細かいトンネルが張り巡らされ
その一つ一つのバーにいっぱい嵌め込みが施されています
そこのご主人曰く「作業はまだ終わっていない」のだそうです

基本的にファベラは犯罪の巣窟になっているので
8000人ほどが暮らすその一帯は危険であったにもかかわらず
総勢40名ほどで押し掛け
しっかり入場料(高い)をとられても
行ったかいがあったなあ、とまだ興奮してます



冬、ですねえ

2007年11月13日 | ブラジル

11月になってすっかり寒くなりました
.....ってここは南半球なのに!
今日の気温は15℃
明け方18℃でしたから
太陽が出てから寒くなっているわけです

日本だったら、ちょっとストーブなんかつけちゃう
気温ですよね?

一年のうち何回かすごく寒くなるときがあるけど
いつもじゃないから、という理由で
こちらはそういう暖房器具がないのです

ちなみに今までの最低気温は0℃です(もちろん冬でしたが)
暖房器具のいっさい無い0℃はかなりキツかった



もしかして、地球はいま
南半球と北半球の気候が入れ替わりつつあるのでは
ないでしょうか?
日本の暖冬騒ぎは、こちらの冷夏騒ぎとよく重なります
いつも地球の裏側とこちらを比べている身としては
度重なる偶然に、そんなことをまじめに考えてしまうのです

ホントにそうだったら
異常気象、は正常な反応なんでしょうね


ドッグ・ラン

2007年11月12日 | 

今日のドッグランはまさに
「ラブラドールの日」だった
来る犬来る犬、みんな黄ラブ
たまにゴールデンもいたけれど

犬達が大はしゃぎなのはもちろん
飼い主達もみんなその犬種が好きなわけだから
人間のほうもなんか不思議なオーラが出てました

世の中には自分たちとこの犬たちしかいない
と、思ってしまいそうなくらい
みんな一丸になって遊んだね

犬でも同種のほうが楽そうだった



って言われてもねぇ

2007年11月10日 | ブラジル

私がブラジルに初めて来た翌年(’97?)だったかに
Gisele Bundchen(ポルトガル語ではジゼリと読みます)が
「世界で最もセクシーなスーパーモデル」という賞をもらい
まもなく、レオナルド・ディカプリオの恋人となって以来
彼女はずっとブラジル人女性の目標であり続けています

どちらかというと男顔に、細い手足と豊満な胸が
ミスマッチでこれぞ美なのだ、ということらしいですが
もともと日本にデカセギに行っているモデルが多かった
モデル産出国のブラジルは

女の子が生まれたらモデルを目指し
お金持ちの家の男の子だったらF1のレーサーに
貧しい家の男の子だったらサッカー選手に、と
経済事情がかなりはっきり物事を分けている気配があります

世界第一位とも第二位とも言われている(この際どっちでも同じ)
貧富の差の激しい社会では
お金があっても、なくても、普通に経済事情に敏感になっています

3日ほど前に、ジゼリがギャラをドルではなくユーロで請求
という記事を日本の新聞で読みました

日本でそのニュースを読んでいる分には
「またモデルがいい気になって」程度なことかもしれないけど
こちらでは、それはニュースにならないくらい
ごく当たり前のことなのであった




ちよこれいと

2007年11月09日 | ブラジル

スーパーの商品棚と
森林構成は似ている

そのこころは.....

ブラジルでは一つの商品がずらーっと
10メートルくらい並んで人を圧倒させるが
ただそれだけ
日本ではたくさんの種類が少量ずつ並んで
一瞬喜ぶが、吟味するとなると水一つ買うにも
硬度0.5%から1500%まであって非常に頭を悩ます

この構造は何かに似ていると思ったら、まさに
どこまでも同じ風景がずっと続くブラジルの森林と
たった1メートル四方に2、300種類の植物が軽く存在する
複雑で繊細な日本の森の中の
あの、景色の差だった

どちらがいいとか悪いとか一概には言えないが
居住者に知らない間に大きな影響を与えているのは
間違いない

こちらでもようやくカカオ70%のチョコが
普通に買えるようになったことを記念して
こんなことも考えてみた、ある日の午後でした




ブラジルの不思議

2007年11月07日 | ブラジル

1、スーパーにて

一本R$5.50のドリンクが
四本でR$21.99の赤札セール
....って同じじゃん!
ちなみに、この国では1セントはもちろん30セントくらいでも
「おつりいらないでしょ?」と
お店の人が言うのです


2、電話にて

かかってきた電話を取ったとたん
「あんた誰?」
って、かけた人が聞かないでください!
11年たってもどうしてもこれだけはなじめない
ちなみに、聞かれた側は
「××××-××××」と電話番号を律儀に言うのです
うちにこういう電話がかかってきた場合
たいてい間違い電話なので、即切ります




日曜の朝

2007年11月05日 | 

めずらしく、日曜日なのに雨
(この「なのに」がわからない方
9月25日の「かみさま」を
ご覧くださいませ)

中国のように雨をコントロールして
週末に降らせている訳ではありません

「さ、行くぞ」と犬共々外に出ると、雨
エレベーターで下に降りている間に
「どおしたらこおんなに激変しちゃうのぉ」
というくらいの突然さ
昨日はこれを3回繰り返した後
さすがに犬もあきらめました

OLIVERS&COの空き缶に
こしょっと入っているのは紅花
和っぽい花なのかと思っていたら
「あー、これ小さい頃よく吸ってた(!)」
と、懐かしそうに見入るブラジル人多数
日本でサツキの花をおしりから吸っては
蝶々の気分になっていたのと
同じようなことなのでしょうか
(でも断然こちらのほうが痛そう)

雨が上がるのを待つ間
カフェイン中毒の人特有の濃いコーヒーを飲みつつ
新聞なぞとりだし、インターネットも始めると
犬は「あのさ、もしかしたら、下に行ったら
雨やんでるかも、しれない、と思わない?」
と、ドアの前で後ろ目線を送りながら誘う

やばい、この眼はヤバい
昨日もこれに負けたんだから
ダメなもんはダメなんだから
見てはいけない、目を合わせたら負けだ

でもこれを知らんふりしつづけると
新聞の犬のようなことを
しらーっとやってしまうので
ほどほどに機嫌を取らねばならぬ

ああ、日曜なのに
気苦労が絶えない