おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

緒形拳ひとり芝居

2006年11月01日 | Weblog


白野(シラノ)というお芝居をご存知か。
深刻劇でなくて、新国劇の故島田正吾の代表作じゃ。
島田正吾さんは、おぢが子どものころすでに爺さんだったような役者さん。
若いお方は知らんじゃろね。
96歳まで現役の役者だったお方じゃ。

白野は、フランス?の名作、シラノ・ド・ベルジュラックを江戸後期に置き換えたお芝居なのよ。
これを緒形拳さんが、今回初の「ひとり舞台」ってことで、今夜観てきたのじゃ。

齢70歳の緒形さんが、2時間近いお芝居をひとりでやるってのが、見もの。
それに加えて、映画やテレビでは緒形さんを見ることはあるか知らんけど、ナマ緒形はもしかして…
と思って、体調不良にもかかわらず行ったわけ。

緒形拳さんといえば、映画「楢山節考」「復讐するは我にあり」「鬼畜」といった代表作をしっかり見ておる。
ようはファンなのよ。

で、今夜の舞台だけど、凄いもんですあの歳で。
よどみないセリフ、ましてや、かんだすることもなく、きっちり見せてくれました。
しみじみ「いい役者だなぁ~」、ってのが印象。

とにかくカッコよいのじゃ。
かたや2時間よどみなく演技、かたや知人の名前さえ出てこないこともある…
「日ごろの精進」っていうんですかぁ、考えさせられましたです。

芝居の最後は、おぢひとりでスタンディングオベーションしちゃいましたです。
いい歳のとりかたをしたニッポンを代表する役者さん。
師匠の島田正吾を凌駕する活躍をしていただきたいもんじゃ。
いがったなぁ~