おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

いまだから出来ること…

2011年04月16日 | Weblog

午前8時の気温は、プラスの6度。つい先ほどから雨が降り始めました。写真のように、このところ暖かい日が続いたことで、埋もれておった薪小屋がほぼ完全に姿を現しましたです。どこも壊れておりませんです。

もう1棟の物置小屋は、軒先が、雪で壊れておりましたです。多かったのね、この冬の雪ってば。さて、修理はどうしたものか… とりあえず途方に暮れておりまする。

壊れてもらっては困るものが壊れ、先行きの見通しがまるでないまま、すでに1ヶ月が経過しておりまする。そう、福島第一原発でござる。ついに「レベル7」の最悪事故の認定がされておる。

で、ここで止まるのか、どうか。まことに不安なことでござります。チェルノブイリ事故では、爆発と火災で、10日間で炉内の全ての放射性物質が飛び散ったとか。スリーマイル島事故では、16時間後には冷却装置が回復したそうな。

翻って、福島原発では、1ヶ月を過ぎても、延々と放射性物質がばら撒かれておる。これって、人類史上例のない、異常事態でござる。で、もっとも問題なのは、スリーマイルもチェルノブイリも事故を起こしたのは原発1基だけ。

今回の福島の事故は何基だっけ? おまけに諸外国では考えられぬ、使用済み燃料を同じ建屋の中に保管するという、口あんぐりの実態でござる。1基だけの事故で、世界を震撼させた前2例の事故とは、レベルとラベルが違いまする。この先、奇形児やガンの発生など、ニッポン人の子孫たちのことを考えると、この事故の責任は、「万死に値する」と申しておきましょう。

さて、おバカな「官」政権、さっぱり何してんだか、わけわかりませんが、この異常事態だからこそ「いまできること」「しなけりゃならんこと」を考えねばなりませぬ。

民主党内では、ことここに至ってもマニフェストにこだわる向きもあるそうだけど、もうそんな時期ではありませぬ。国家存亡の危機に近づいておって、ここでしっかり考えないで、いつ考えるってことでござる。

昨夜の報道ステーションで、元官僚の岸なにがしが申しておったけど、この先、消費不況が明らかないま、いくら復興に金がかかるといって「増税」などは論外。ここは岸さんが申したとおり、公務員の給与「2割削減」の絶好のチャンス、好機なのでござる。

この未曾有の事態の中、ぬくぬくとしてきた公務員の給与を削減し、復興に充てるのが正しいあり方ってもんだ。この場合は、民主党のマニフェストにも合致しておる。これぞ、「いましかできないこと」かもしれませぬ。

もっと大事なことは、これをきっかけに、政府のエネルギー政策を大転換するってことでござる。原発は、たいそうな利益をこれまで国民にもたらしてきた。豊かな生活も電気があればってことでござった。

で、多くの利益を得てきたけれど、今回の事故で失った損失、これから先50年、100年の間に、原発事故で失うであろう損失を考えてみてくださいな。資源がない国だからといって、プラスとマイナスの釣り合いが取れますかね? どう考えても、利益より損失の方が多いと思うのはおぢだけか?

昨夜の報道ステーションではないけれど、大体、東京でも札幌でも、あんなに自販機が必要かね? 電気をゴッチャリ消費する自販機、ヨーロッパで見かけたことがありますか? ヨーロパの街角では、いまもキオスクがあり、タバコや新聞など、あれもこれも人間が売ってます。しかも9~5時みたいな時間だけ!!

ニッポンだけですぞ、朝までやってるコンビニがあって、それでも、そばに自販機があるなんて!! 電気のムダ遣い、極まっておる。

例えば、自宅の電気じゃ。ニッポンの家の電気の明るいこと、明るいこと。外国人はこれを称して「ファクトリー・ライト」と申しておる。そう、ニッポンの家の明かりは、まるで工場の明かりって言われるほど明るいのでござる。

これに比べりゃ、我が家は、たいそう暗い。言わせてもらえば、夜は暗いものでござる。寝るのに明るくしてどうする!! と思いますけど。ことほど左様に、ニッポン国では電気のムダ遣い、極まっておるのじゃ。

おぢは、この先のニッポン、「観光」で生き残るしか、ないのではないかと思っておった。観光客の落とす金、とんでもない額でござる。しかもニッポンには「おもてなしの心」って優雅なものがござります。刺身もすしも、食事は格段に美味い。

だけども、今回の原発事故で、外国からの観光客は、パタリと途絶えたそうな。もう、これもアカンということでしょうか。いえいえ、そうではありませぬ。本州はともかく、北海道にはまだ切り札がござります。

「省エネ、エコ・アイランド北海道」構想でござる。あっ!! これいまおぢが考えただけ、だけどね。ようは北海道が、他の府県に先駆けて、脱原発を打ち出し、世界に向けてアピールするってことだ。

つまりは、泊原発の「10年以内の廃炉」を、知事あたりが宣言すれば、観光客は、少なくとも北海道にだけは戻ってくるんではなかろうかね。原発推進してきた元官僚さまの知事では、それもムリか… 嗚呼!!