午前6時の気温はマイナス10度。
北海道はきのうから大荒れのお天気でしたが、ようやくおさまって来たようです。
そんな悪天候の中、きのうはご当地から約50キロ離れた余市町に行ってまいりました。
あれこれ仕事を済ませたあと、久々オチガビワイナリーで昼食をいただくことに。
ワイナリーには応援しておる経営者の落さん夫妻もおって、あれこれお話をしてきたのでした。
カリフォルニアワインの里「ナパバレー」には、数にして400ものワイナリーがひしめき合い、切磋琢磨して多くの観光客、ワインファンを世界中から集めております。
そこで落さんらは、2030年までに仁木と余市に200軒のワイナリーを集積させる「ワインバレー構想」を立ち上げておる。
すでに広告代理店の「DAC」が仁木町に、輸入品などを手掛ける「キャメル珈琲」が余市町に、それぞれワイン用のブドウ畑を購入し、早いところは来年にもワイナリーを立ち上げるのです。
大きな資本を投下するこの2軒のワイナリーと、ほかにも5軒ほどの小規模ワイナリーが次々立ち上がる予定だ。
こうしてワイナリーがどんどこできてくると、不足するのが人材じゃ。
そこで落さんはこれから次々立ち上がるワイナリーに人材提供するための教育機関「ワインアカデミー」を設立するのです。
このアカデミーは、自前のブドウ畑と醸造所を所有し、ワインを実際に作りながら製造ノウハウを教育する学校なのだ。
講師は、落さんが学んだ「ドイツ国立ワイン学校」から招くことにしており2017年にスタートする計画だ。
こうした動きをしっかり支援しておるのが実はドイツ政府なのです。
そんなことで、完璧なワイン製造技術を基に進められておるのがこのワインバレー構想じゃ。
おととしスタートしたばかりのオチガビワイナリーですが、仁木、余市の両町を巻き込んで、そこにドイツの国立ワイン学校を引き入れる壮大な「ワインバレー構想」の大きな歯車が、カチリと動き出したということなのです。
なんだか凄いことになっておるのです。
余市、仁木両町は、町長を筆頭に積極的に支援することを表明しておりますが、北海道庁はどうやらそっぽを向いておるらしいのです。
道の出先機関のひとつである「空知総合振興局」は、聞くところによると「そらちナパバレー構想」というのをもくろんでおるそうな。
民間のワイナリーが余市で立ち上げた「ナパバレー構想」を、そっくり行政がパクるというからビックリ。
だから落さん、プンプン怒っておる。
そうなると、空知地方とご当地後志地方がワイナリー競争をすることになる。
落さんが怒るのはムリないけど、美味しいワインをあちこちで競争して製造する。
おぢなんかは「それも悪くないんでないのぉ~」とも思ったり。
ただし、行政が不公平では困ります。
有り体に言って、北海道庁は空知総合振興局を使って「そらちナパバレー構想」を支援するなら、後志総合振興局では「余市仁木ワインバレー構想」を支援すべきではないのかね?
両方を支援してワイナリーの集積と需要拡大なら結構だと思うけど、後志総合振興局にそうした動きはいまんとこサラサラない。
ってことで、こんな不公平を放置しておく高橋はるみ知事、一体全体なにしてんだ!!
ここはトットとお辞めになるのがよろしいけど、4月の選挙にまたまた出馬という。
12年にわたってロクに仕事してこなかった高橋知事、悪いけど、今回は落選していただくしかないだろう。
もう北海道には、わけのわからん「落下傘」でやってくる「中央官僚の天下り」知事は不要だと、この際申しておきましょう。
その一方、生粋の道産子で、一次産業と観光産業の振興を図り、北海道のトップセールスマンを目指すという佐藤のりゆきさんを勝たせないでどうする!! と思う日曜の朝なのでござる。