午前6時の気温はプラス3度。
天候は曇りで風もない。
静かな晩秋の朝でござる。
雨は止んだばかりなのでしょう、デッキが濡れておりまする。
あたりを見回せば、木々の葉っぱもほとんど落ちましたわ。
羊蹄山麓はまもなく雪の季節を迎えるのです。
そんなこんなのきのうは、
最新の耳鳴り治療法という「TRT療法」の2週間のお試し期間が終わるので、札幌へ行ってまいりました。
この2週間、おぢは昼夜を問わず写真の「サウンドジェネレーター」というもんを耳に装着しておりました。
残念なことに、見た目はどっからどう見ても「補聴器」だけどね。
TRT療法とは、耳鳴りの「キーン」という不快な音を緩和する「音を使った治療法」じゃ。
目指すところは「耳鳴りがあっても気にならない」だ。
そんなことで、ある意味消極的な治療法でもございます。
ま、そもそも耳鳴りには、治療法なんぞというもんがないからしょうがない。
いま考えられるベストの方法がどうやらこれらしい。
札幌のJOHO病院で紹介された「マキチエ」という会社が製造したデモ用の「サウンドジェネレーター」を2週間使用しておりました。
今回はこれを購入するために出かけたのです。
この「サウンドジェネレーター」、そもそも英国やアメリカで1990年代に開発されたものだそうな。
で、ニッポンではシーメンス社が販売しておったそうですが、売れ行きが悪かったのでしょうか、ニッポンから撤退(いままた戻ったそうです)。
ある大学病院からの依頼で、この「マキチエ」という会社が引き継ぎ、進化させた機器を製造・販売しておるのだそうな。
この治療器から出るのは「シャー」とか「シー」とかいう2種類の音。
一説によると、耳鳴りとは聞こえにくい周波数の音があるので、脳がムリして聞こうとして、雑音を拾うために起きるのだそうな。
そこで聞こえない音と同じ様な周波数の音を出して、脳を慣らしていくのがこの療法らしい。
音は、4種類の中から2種類選択し、使用中にスイッチでどちらかを選べる仕組み。
音量も大きい方と小さい方に、それぞれ10段階以上の調節が小さなスイッチの切り替えで可能でござる。
日中、外出した際などは大きな音にして、就寝時はかなり小さくしておりました。
就寝時には最高2時間で機器が停止する「お休み機能」も、付いてます。
使用中は、耳鳴りが大きくても、精神安定剤など服用しなくてもよく寝ておったね。
普段の音量は「耳鳴りがほんの少し聞こえるぐらいの音で、耳鳴りを慣らしていく」のが良いのだそうな。
今回も、こと細かにあれやこれや指導していただき、約5万円で購入の運びとなったのです。
で、結論は「気長に使うことに尽きる」のだそうな。
2週間使用した実感としては「耳鳴り音が大きくて、精神的に苦しいときはかなり有効」で、シャワーや入浴時に機器を外すわけですが、耳鳴りがかなり緩和されておるのを実感したりしておる。
不快な耳鳴りが少しでも緩和されるわけですから、実感として「手放せない」気がしております。
国内には耳鳴りで悩む方が300万人にも及ぶとか。
5万円弱で、苦痛が楽になるならこれにこしたことはございません。
誰がいつ発症するか分からん耳鳴り、いまこの方法がベストなチョイスってことらしいので、試してみる価値はあると思うけど、どうよそのあたり???