ちょうど午前5時半です。
まだ真っ暗で街灯が点いております。
ただいまの気温はプラス8度。
今日は曇りのお天気で、日中の最高気温は11度の予想だ。
さて、
再来年から大学入試共通テストに英語の「民間試験」が導入されるそうだ。
これについて、萩生田光一文科相がBSテレビの番組で発言した内容が、受験生などからツイッターで大批判されている。
こう発言したという。
「裕福な家庭の子どもが回数を受けてウォーミングアップできるというようなことがあるかもしれないが、自分の身の丈に合わせて2回をきちんと選んで頑張ってもらえば」
ようするに、民間受検だからおカネがかかる。
なので、都会の子は近くに受験場があるし、金持ちの子なら何回も受検ができるので有利だ。
一方、田舎の貧乏な家の子は、旅費をかけて、遠くの都会にある試験場に行って、高額な受験費用を負担して受検しなけりゃならん。
だけどそこは「身の丈に合わせて頑張れ」と萩生田文科相がいうから受験生も怒る。
地方の問題、費用の問題、ここをしっかりカバーしてから民間試験を導入するというなら、「教育の機会は平等」だから問題はない。
民間試験で英語力の向上を図ることそのものも、悪いことではございません。
英語力の向上、いいジャンかとは思う。
だけど、憲法26条や教育基本法4条には、「教育の機会は平等」なのだと謳われておる。
そこを文科省のトップである大臣が「身の丈」といってはどもこもならんだろ。
安倍さんの腰ぎんちゃくとされる萩生田さんの発言は、憲法に抵触するといってよい。
これはかなり深刻な問題だとおもう。
ここ何年か、あっちの町でもこっちの都市でも「子ども食堂」が登場しておる。
なんだろかと思ったら、ようするに食事をちゃんと食べることができない子供が増えているためだ。
ホームレスの人たちには「炊き出し」、貧しい子供たちには「子ども食堂」なのだ。
ニッポンの格差社会、深く進行中だ。
そんな現状の中、こんな教育格差を生んでどうするの?
田舎の貧しい家の子だけど、勉強ができて、周囲が支援し、無償の奨学金を得て、東大に合格した時代があった。
現状では、こうしたこともままならんことになる。
基礎研究の費用が大きく削減されて、近い将来、ノーベル賞受賞者がこの国から出なくなることも考えられる時代だ。
加えて教育が不平等になるなら、格差はさらに深刻化する。
大学入試共通テストでは「読む・聞く・話す・書く」という英語の4技能を測るそうだ。
だけど「話す」のテストを一斉に実施することは困難なため、文科省は民間試験の活用を決めた。
ようするに「英検やTOEFLなど」の民間試験を使うということ。
そうすると、TOEFLなど外国の団体だけを指定すると、国策によってカネが流出するので、国内の民間企業にも参入を許したわけ。
一見平等になるって話だけど、忘れてもらっては困るのが、試験場は都会にあり田舎からだと旅費と時間がかかる。
さらに受験料ってことで、多額の費用がかかるってことなのだ。
受験生の負担の問題を放置しておいて、民間試験の導入はどっからどうみても拙いと思う。
原発還流マネーも公職選挙法違反も困ったことだけど、この国の将来を考えたなら、この問題の方がよっぽどヤバいと思うニセコのおぢでござる!!