ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸の伝説(7)

2019-08-25 19:03:40 | 水戸
 
 
お井戸権現
 文明4年(1472)は干ばつで、城主の見川氏が神社で祈ったところ、八大龍王があらわれ、城の南西に清水の湧き出るところがあるので、その水を使えというお告げがあったそうです。井戸を掘ると水が湧き出て、その水で干ばつをしのぐことができたそうです。城主は八大龍王をお井戸権現と名づけて祀ったそうです。清水の湧き出た地には持宝院という修験の寺があり、その子孫である飯島氏が、今もお井戸権現を祀っているそうです。写真は見川3丁目にある社殿です。
 
 
 
 
 
七之助様と雨乞い
 神官である七之助が、島田村(現・島田町)を通りかかり、村人が日照りで困っている様子を見たそうです。涸沼(ひぬま)川にもぐって竜神に雨をお願いしてくるから、その間、「筑波山の笠雲 ざあざあっと 降ってこよ 降ってこ まかってこ おちてこよ」という歌を歌ってくれと言い残して川にもぐっていったそうです。しばらくすると筑波山のいただきに笠雲があらわれて、大雨が降ってきましたが、七之助が戻って来ることはなかったそうです。村人は香取神社の境内に小さなほこらを作り、恩人の七之助を祀ったそうです。写真は島田町あたりの風景です。
 
 
 
 
 
山王神社と松の木
 岩根村(現・岩根町)の山王神社の神様は、松葉で目を突いたことがあるので、岩根の人たちは、みな片方の目が小さいそうです。そして、庭に松を植えることを嫌ったそうです。写真は山王神社の拝殿です。手前にはケヤキの大木があります。(後日 すでにケヤキは伐採されています)
 
 
 
 
馬鹿むこの節供
 昔は、もの日には仕事を休んだそうです。そして9月9,19,29日は三つ九日といって、もの日だったそうです。お姑(しゅうとめ)さんが馬鹿むこに、「今日は9月の9日だ。おこわをふかして食べて仕事をしたほうがよいか、麦飯を食べて遊んだほうがいいか」と聞くと、むこさんは、「おこわを食べて、コミッチリしたところで畑掘りしんべ」といって、おこわをたべると、畑に行ってしまったそうです。それでこの日を「馬鹿むこの節供」というようになったそうです。
 
 
 
犬嫌いな稲荷さま
 大塚町の古谷坪では、住谷本家にある氏神さまがお稲荷さまで、使いが狐のために、犬が嫌いだそうです。そのため、昔からこの地ではどの家でも犬を飼わなかったそうです。
 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 水戸の狛犬(2) | トップ | 水戸の体験施設(1) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

水戸」カテゴリの最新記事