柱の上方に穴をあけて、横木を差し込み、その突き出た部分に彫刻をほどこしたものを木鼻というようです。木端(きばな)という意味のようですが、それが転じて、木鼻という書き方になったようです。初めは単純な装飾だったようですが、だんだんと植物的な模様が彫られたり(禅宗様)、鼻からの連想から、獏(バク)、象(ゾウ)、獅子(シシ)などの動物が彫られたり(大仏様)したそうです。初めは、横木の突き出た部分に彫刻を施したようですが、時代とともに彫刻したものを差し込むようになったそうで、それを掛け鼻というそうです。
植物模様 水戸八幡本殿(重文 八幡町8-54)
植物模様 仏性寺(重文 栗崎町1984)
植物模様と象 水戸八幡拝殿(八幡町8-54)
獅子 鷲神社(千波町1945-1)
獏 桂岸寺(松本町13-19)
獅子と獏 十一面観音堂(鯉淵町481)
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