水戸城二の丸角櫓の一般公開が始まりました。木の香りが残る、完成直後の角櫓を体感しようとする人たちが、たくさん訪れているようでした。コロナに気をつけながら見るようにしましょう。
外観
名前通り、城郭の角(すみ 隅)の部分に建てられた櫓ですが、中央の2階建て部分を二重櫓、左右に張り出した部分を多門櫓というそうです。モデルは、写真の残っていた本丸西南角櫓だそうです。
土台
「ひかり付け」といって、自然石の礎石上にのせた材は、石に合わせて削られているそうです。
しゃちほこ
迫力のあるしゃちほこです。たぶん、補強を兼ねた避雷針が取り付けられているのでしょう。
懸魚(げぎょ)
普通は木製なのですが、この角櫓の場合、全体を漆喰(しっくい)で塗り込める「大壁」造りなので、写真のように漆喰仕上げになっているようです。蕪(かぶら)懸魚というようです。
釘の頭
和釘は下の写真のように頭が曲がった角形のようですので、頭部分が表面に出ます。それを隠す釘隠(くぎかくし)がつけられることが多いようですが、ここではないようです。床も同じように釘の頭が見えています。写真上で、中央の黒いものが、釘の頭です。
落とし鍵
扉の裏に見える「落とし鍵」です。写真のように、左の穴から、角U字型の鍵を差し込んで、すぐ右にある落とし錠前のへこみに先をひっかけて持ちあげて開けるのだそうです。
駅方面俯瞰
水戸駅北口から角櫓が見えるのですから、当然なことながら、窓からは一部ですが駅方面が見えます。中央に見えるのはからくり時計の塔です。
坂東市万蔵院にあった伝・旧大手門扉
大きさから見て、大手門の門扉ではないのでしょうが、水戸城内のどこかの門の名残なのでしょう。そうとう傷んでいるようですが、よく残っていたなと思います。写真は展示物の裏側です。
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