古稀からの手習い 水彩ブログ

人生の第4コーナー、水彩画で楽しみたいと思います

ピアノに寄る少女たち(ルノアール)(バックを修正して再掲)

2019-02-11 06:59:56 | 人物
拙ブログ:“模写:ルノワール作「ピアノに寄る少女たち」”(2011.6.2)を修正しての再掲載です。
どこをどう修正したか。
前のブログでは、バックのカーテンの筋は縦筋のみをシャーシャーと描いていました。
これは、模写するにあたり、少女たちやピアノに神経を使い果たし、
バックのカーテンまで行き届かず、よく見ることすらしていなかったからです。

描き終わり安焼酎をちびりちびりとやりながら原画をみて、
そのカーテン筋は少女たちの向こう側で束ねられているのに気付きました。
画家の気持ちは、熱心にピアノに集中する少女たちを、ここに皺を寄せることによって、
全体としての構図上、より集中させてやりたかったのではないかと。
また、タイトルにある“寄る”の意味も、より体現しているのかなと。

修正は、前拙作の少女たちは殆どいじらず、カーテンを束ねたほか右上の花瓶を描き加えたものです。

“たかがバックのカーテンの筋ぐらいで!”とお笑いあれ。
でも、バックを含めた総合的な構成力の重要さを、強烈に再認識させられた一枚でした。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 白菜など(教室にて) | トップ | 白髪三千丈・・・(展示会出... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (mori)
2019-02-11 07:16:39
カーテンの筋がまっすぐの状態と、花瓶のない状態をイメージしてみますと、やはりこちらの方が数段良いかと思います。勿論ピアノに寄り添う少女たちが主役ではありそれは見事に描かれていますが、絵の締まりと言うか、落ち着きと言う感じでは私はこちらの方が好きです。
返信する
Unknown (サガミの介)
2019-02-11 17:12:47
絵の構成で背景の重要さなど美術の授業で教えられた覚えがあります。
名画と呼ばれる背景は素晴らしもの多いですね、モナ・リザなどすごいです。
「ピアノに寄る少女たち」、カーテンの筋を描きこんで引き締まりました。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

人物」カテゴリの最新記事