先日(2月2日)の教室で、カーネーションやストックなどを描かせていただきました。
このモチーフを前にした最初のイメージは
“色の配置がきれいだなあ!”
奥のストックは色違いの3輪、
カーネーション4輪は色違い、模様違い
・・・その色といえば・・・
有彩色の間の補色関係(赤と緑、黄と紫)、
無彩色(白黒)の対比、
数か所での赤と白の対比、
同一色(緑)の中での濃淡の変化
そして全てを飲み込んだ黒(っつぽい)の存在感など
・・・何とかこれらの色を大事にしたいと思いました。
教室では下書き用のスケッチブックにこの花たちの色だけを乗せ、
専らバックをどうするか、だけを試行しました。
バックの色合いは上掲の通りですが、モチーフ本体が結構複雑に込み入っているので、
できるだけあっさりと。
帰宅後描き直しましたが、バックを含めた色の配置はほぼ教室でのままです。
何気なく添えられていたアイビーや小さい葉々などは
主役である花たちを引き立たせるだけでなく、
モチーフ全体としての立体感や遠近感を出すには欠かせない、
それは貴重な存在であることをあらためて感じました。
そしてこの黒い花瓶、花ものを描く時の花瓶は脇役に徹し、
全部を描かないことも多いかと思いますが、
ついつい、上から下からの映りこみまで描いてしまいました。
それに全体的に花等はそんなに色をクッキリさせず反面花瓶を比較的クッキリさせたことによって安定感を感じました。
それにしても感じたことをこうも見事に絵に出来ることを本当に羨ましく思います。
カーネーションもストックも複雑な形をしているので、描写力が要求されると思いますが、作者くらい熟達すると簡単に描いてしまうのかな、写生をしながら構図や根占?(黒い花瓶)、背景などバランスを考えて完成の姿をイメージされているのだな、と改めて思いました。