古稀からの手習い 水彩ブログ

人生の第4コーナー、水彩画で楽しみたいと思います

夢路にも露やおくらむよもすがら・・・(本阿弥切古今集を拡大・臨書)

2016-07-11 06:39:47 | 書道

本阿弥切を続けます。

遊免遅尓も露や於久ら无よもす可ら かよへる曽ての日遅て可者可ぬ
ゆめちにも露やおくらんよもすがら かよへるそでのひちてかはかぬ
夢路にも露や置くらむ夜もすがら 通へる袖の漬ちて乾かぬ(漬づの意は下に)

本阿弥切から   題知らず
原本(縦16.7cm 2行書き)を半切(同135cm)に拡大・臨書

本歌にも、前ブログで記しました、本阿弥切の特徴(太細、曲直、横幅の広い字など)
がよく出ていると思われます。
特に書き出しの太字には驚かされました。
このような大胆な発想も本阿弥切ならではでしょう。

大方の歌意は、
夢の中で出てくる路にも露は降りるのだろうか。
(夢の中で、恋人のところへ)夜通し通った袖が濡れて乾かない。
・・・ぐらいのところでしょうか。
“ひちて”の“ひづ”は“漬づ”と書き、水につかる、ぬれることをいうようです。

[補記]

昨日の選挙結果。
わが“夢路”の、大事な大事な一里塚です。
長い間封印されてきた憲法改正の発議、そしてそのための議論。
国民はその封印を解き、国会に対し、“論議をしてくれ”、“発議もいいよ”とのサインを出したということです。
“国会が動き出す態勢ができた”という画期的な結果だったと思われます。

一部の政党や憲法学者にいわれるまでもなく、誰が読んでもおかしいところもあるのも事実です。
その内容や手順はこれから、ということでしょうが、動き出せば国民の関心度も高まりましょう。

首相には、国民に丁寧に、丁寧に説明をつくし、良きところは継承し、至らざるを是正すべく、
よろしく世論をリードしていただきたいと思います。



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1 コメント

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Unknown (mori)
2016-07-11 07:00:55
筆が立っているかどうかは全く分かりませんが、流れるような書の中に太細、曲直、一字一字の主張のようなものを感じます。選挙まさに態勢が出来ましたね。今後の論議に期待をしています。
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