今年も胡蝶蘭がほぼ咲き揃いました。
2年前(2022.3.21)の拙ブログにあげたときは、
マンション大規模修繕工事による日照時間不足で、花付きがイマイチでしたが、
今年は普通に咲いてくれました。
本当に効率の良い花で、真夏と冬場以外はベランダに置いたままで
偶に水やりと施肥を行うだけです。
4種類8鉢(各3・3・1・1鉢)が、少しづつ時機をずらせて咲くため、
ほぼ半年近く、家の中で咲き続けてくれます。
youtubeで、ニンニクなどを使った胡蝶蘭の劇的な成長のさせ方や増やし方が流れていました。
自分も試してみようかと思い家内に話しましたら、即座に
“もうこれ以上は結構よ!”と。
[補記]
あのマイケル・サンデル教授がハーバード大で「日本文化」の素晴らしさについて講演とのこと。
しかもクロード・レヴィ=ストロース氏の日本文化への評価を引用して・・・。
昨日、youtube で「世界から見た日本」チャンネルさんの動画(2024.4.21時点で5日前アップ分)
を見ていましたら、標題のことに触れており、大変びっくりし、また嬉しくなったことでした。
サンデル教授と言えば、10数年前「これから正義の話をしよう」等について、
学生との対話方式による講座が好評を博し、
世界的に影響力を持ったスーパスターのようなカリスマ教授です。
日本にも2010年来られ東大などで講演されています。
その先生が「日本の文化」について、同大の特別講座で語ってくれたというのです。
しかも、クロード・レヴィ=ストロース氏の言葉を引用して、です。
そう、クロード・レヴィ=ストロース氏は、
拙ブログ「序破急」(古代における日本・ユダヤの関係(後編))(2024.3.11付)で、
その最後の締めくくり(小要約)で引用させていただいた方です。
両親がユダヤ人で、当時フランス在住の、こちらも世界的に有名な社会人類学者、民族学者です。
特に神話の研究では不滅の業績を残され、知の巨人とも称される方とのことです。
サンデル教授は、講座本論で、ストロース氏が提唱した
『日本こそが世界に誇れる比類なき文化を持つ国』
との言葉から入っていきます。
以下、要点のみを。
先ず「日本の伝統的音楽」を挙げます。具体的にはストロース氏と概ね同じに聞こえました。
「茶道」についても、日本の良き礼儀作法が凝縮されたもので、
現在の日本人の各所における行儀の良さに繋がる、と。
「日本神話」も他国の神話とは一線を画し、世界に冠たる独自性を持っている。
多くの文化圏の神話は過去の遺産で日常とはかけ離れているが、
日本の神話は、各国各地域の神話が融合し、一つの物語として紡がれており、
かつ日本の皇室は神話の神々の子孫であるなど、
現実の歴史と密接につながっている。
また神話に描かれた神々の姿勢や自然との共生の考え方は、
現代日本人の日常生活やマナー、価値観などに深く浸透している、と。
他のものを柔軟に受け入れる「受容性」と、
それを「日本独自なものに発展させる凄さ」にも言及しています。
聖徳太子の「和」や「論」(あげつらう:議論する)の精神は、
仕事などのチームワークや自己の利益を超えて相手を最優先する「おもてなし」にも通じる。
またサンデル教授は「縄文文明」について強い調子で説かれています。
日本は、外来文化の影響を受ける前から日本独自の文化が存在していた。
1万年以上も長期間にわたり、平和と繁栄があったのは世界でも珍しいことで、世界4大文明に引けをとるものではない。
上下の関係はあまりない家族関係を中心とした「皆が平等な共同体」であった。
縄文人は「自然」を畏敬し、過度の開発は控え「環境」と共生した。
「縄文土器」のように、表面に縄目模様をつけた美しい土器は、
他の国には存在せず、縄文土器の独創性は際立っている。
縄文遺跡の殆どから多くの「装飾品」が発掘されており、
当時の世界と比較しても縄文人ほど装飾品を身に着けていた民族は見当たらない。
縄文時代の木工品や編み物などの「工芸技術」も素晴らしい。
「漆塗り」の技法も縄文時代に発祥し、現代に受け継がれている。
・・・などなどです。・・・
以上が「世界から見た日本」チャンネルさんの動画からピックアップさせていただいたものです。
世界を代表する2人の学者さんが「日本文化の素晴らしさ」についてこれほど理解し、
これを世界に発信してくれる・・・嬉しいかぎりであります。
なお、サンデル教授は大谷選手の大ファンのようで、
彼を通じての「日本人らしさ」に言及した動画もあります。
次週にでも!
色合いと言い、波を打ったような花々の並びと言い、日頃の愛情をかけた分、花が見事に咲いて感謝の意を表しているのでしょうね。
縄文時代から受け継がれた自然と共存しながら和を尊しととし周辺に気づかいをしながら皆が幸せになることを重視した日本の文化、日本に生まれて本当に良かったと思います。
大谷選手、今日176本目のホームランを打ちました。これからも頑張って欲しいと願って止みません。
日本と日本人の感性、その素晴らしさを日本人以外の知識人が評価分析し世界に発信してくれているのはうれしいことです。
他のものを柔軟に受け入れる「受容性」と、それを「日本独自なものに発展させる凄さ」は私も誇りに思っておりました、が、最近の「環境問題」や「LGBT、SDG’s、多様性」など「受容性」だけが変に発達し「日本独自のものにする凄さ」が失われているのを憂うのは私だけでしょうか?