今春入会の新ゆり絵画研究会の作品展は
多くの方のご来館をいただき、14日無事終了しました。
ありがとうございました。
今回アップした絵は、その翌15日、本年最後の教室で描いたものです。
主に紫陽花のドライフラワーで、これだけ多くを描くのは初めてのことでした。
瑞々しく鮮やかな生花と違ってドライのそれは地味ではありますが、
渋さ、奥深さ、上品さがあります。
若い女性の間ではこのドライフラワーをとり入れた服飾やブーケなどで
「大人可愛い」という言葉を使っているとのことです。
教室ではスケッチブックで専ら紫陽花の表現の仕方だけを練習し、
帰宅後、別の水彩紙に描き直しました。
同じような紫陽花が数多く並んでいますが、よくよく見ると、
その容は勿論、色合いも微妙に違い、
数種類の色の混色・・その比率を変えながら・・で描きました。
絵としては、他のドライもののほか、赤い実が効果的で、画竜点睛の睛(ひとみ)にも匹敵し、
これを添えられたモチーフ担当の方に脱帽であります。
見た瞬間にアジサイ等のドライフラワーだと思いましたが、多分普通の生きた花の色付けと違い相当難しかったんではと想像します。
仰る通り南天(?)の実が何とも言えない味を出していると思いますが、それにしてもアジサイのふっくらした感じとか、それぞれの花の色加減とか籠の網目等々迄凄いですね。
バックもしっかり主役を引き立てていると思います。
造った人も名人なのでしょうが、色合いがほとんど同じようにドライになったアジサイを微妙な変化を描き分ける作者の技も素晴らしいです。
「大人可愛い」という造語も「渋さ、奥深さ、上品さ」もとてもよく理解、納得できます。