古稀からの手習い 水彩ブログ

人生の第4コーナー、水彩画で楽しみたいと思います

初めて木炭画・クロッキーでモデルさんを描く(教室にて)

2023-12-11 06:59:08 | 鉛筆画 木炭画
ついにクロッキー会当日(12月7日)がやってきました。
あっと言う間の2時間でした。
スタイル抜群のお若い美女のモデルさん。

約2ヵ月前に今回あるを知り、
何せ木炭という画材は初めて、しかも時間制限のあるクロッキーということで、
必要な画材を急いで取り寄せたり、youtubeでプロの方のデモを見たり、
自分でもクロッキー用の練習帳F8版全50枚を使いきるぐらい練習をしてきました。
(もっとも、プロの方が若い時代から何千枚、何万枚と描かれているのからすれば、
50枚程度で何をぬかしている、というところでしょうが・・・)

そして当日、実際にモデルさんを目の前にすると、練習とはまた違った雰囲気でした。

前段は“ポーズを変えての10分描き”を4回、
後段は“同じポーズの20分描き”を2回。

前段は、クロッキー本来はこちらだけど、不十分なまま終わることが多いだろうから、
後段で、ある程度自分なりの作品として整えなさい、
という趣旨のようでした。
モデルさんには前段と後段とで洋服を変えてもらいました。

拙作、前段10分ものの3枚目です。

顔と手は、細部が描きやすいグラフストーンという黒鉛鉛筆、他は(純正の)木炭で描きました。
濃度の違う上下の衣服に、明暗などをつけながら木炭を乗せることに
時間の殆どを。
装飾品もつけておられたし、衣服には模様もあったように思いますが、
とてもではありませんが手が回りません。
靴や椅子も大雑把なままです。


あらためて振り返りますに、もう少し上手く描けただろうに、とも思うのですが、
ところがどっこい、そんなことは絶対にあり得ないのです。
残念ながら所詮、“これがお前の力(ちから)ぞよ!”ということであります。


今回を通じて最も強く感じたこと、それは、
描いている途中、指や掌を、意図しない画面に着けてしまい、
折角描いたところを汚くしてしまう場面が結構多くあり、
これを克服する技法が求められる、ということでした。
不注意で着けてしまう場合もあれば、描きやすいように“支点”を画面上に置いてしまうことも多いようです。
特に今回のように急いでいると、結構やらかしてしまい、
その修正のためにムダな時間を使ってしまう・・・ということの繰り返しでした。
上掲の着衣は一見、均(なら)されているようですが、
10分までの間では、このような混沌の場が数回。

今回のクロッキー会で、この木炭画の特徴ともいえる“先に描いたところを汚さない”
という基本が出来ていないということを思い知らされました。

書道では、筆の上を持ち、手を浮かして書く“懸腕法”というのがありますが、
木炭画では、“支点を画面に求めない描き方”が、更に強く求められるようです。


木炭は、簡単に描けて修正も容易ですが、保存がきかないことも知りました。

上手く描けるようになれば、暈(ぼか)しも含めた白黒の世界にも広がるような気がしました。
また、鉛筆画は基本的に線描でしょうが、木炭画では線描、面描いずれも可能なようです。

また、制限時間という制約下でのクロッキーを通じて、
要点の掴み方、中でも軸線、人体各部の配分、当り、明暗、動き、
そしてそして自分の能力限界など、
これからの人物画でも参考になること多々でした。

間もなく84翁、初めてのことにチャレンジでき、久しぶりにワクワクしたことでした。

次回の教室(12月21日)も、モデルさん(違うお方)を、
今度は水彩画で描く機会をご準備いただけるとのことです。


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2 コメント

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Unknown (mori)
2023-12-11 07:15:03
制約された時間の中で、描きやすい道具でなく木炭でと言う2重のご苦労があったと思います。
にも拘らず、モデルさんの全体像、特にスカート部分の透け具合(変な意味ではないですよ)は素晴らしいと思います。
何時も何かにチャレンジしてワクワクしているのを伺い勇気を頂くと共に感心します。
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Unknown (サガミの介)
2023-12-11 09:14:12
時間制限がきつく、鉛筆画のように消しゴムという強い味方がいない「木炭クロッキー技法?」、作者説明に「描いている途中、指や掌を、意図しない画面に着けてしまい、折角描いたところを汚くしてしまう」というフレーズなど難しさを象徴している感じです。
作者は浮世絵の人物や墨絵も会得され、書道にも長けておられるので教室の命題も熟すことができるのでしょう、これからの挑戦も楽しみにしています。
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