スッチーさんから学ぶ

今はもうスッチーとは呼ばず、いつからかＣＡという職業となった。
昨日飛行機に乗ったのだが、その飛行機のＣＡの一人に訓練生の名札を掲げた、いかにも新人さんといった感じの人がいた。
以前、読んだ本の中に研修生や訓練生などの名札は初めから言い訳をしているようなものだとの意見があった。
そんな記憶もあり、たまたま近くで接客をしていたので、離陸の間暇潰しに観察していた。
他のＣＡに比べ、おそらく今まで学んできたことが、細かいところまで気になるのか、一人一人に特に荷物の位置への注意を繰り返していた。ま、訓練生だから仕方ないか、と思いながら見ていたが、ちょっとあれは正直くどいような気がした。そのためか結構同じ席のあたりで注意を繰り返していたので、あのペースでは自分の担当する範囲は全部は回れないだろう。もちろん、先輩か指導担当のＣＡの人かはわからないが、サポートしていたので特に問題はなかったが。
もちろん、機内のルールがあり、細かいところまで注意するのも重要だが、離陸時間を遅らせないこともまた重要なことだとも思う。他のＣＡはというと、時間や全体を見ながら細かいところも見ていく感じで、必要最小限の注意で済ませていたように思う。
すなわち全体と局所をバランスよくみることが大事ではないか。訓練生はよくいわれる木を見て森を見ずという状態だったのだろうと今振り返りながら、思った。
ＣＡだけではなく、これは普段の仕事や勉強の中でも大事な考え方だ。
どうしてもよくわからないことに取り組んだりしてると、無我夢中になって全体が見えなくなったり、客観的にみると全体に与える影響がわずかなものに対して必要以上に時間をかけてしまうことがあるが、これはとても非効率だし、こんなことがあると自分もまだまだ訓練生だと反省する。
木と森をバランスよく見れるように心がけたい。