その見出し、タイトル行の見た目、書式を設定するのに、便利なのが、「スタイル」という機能です。
見出しを一つ選択(見出し文字列すべてをドラッグ)して、文字の大きさ(ポイント)を少し大きくして、太字にして、色を付ける。それが終わったら、また次の見出しを選択して、同じように文字の大きさと太字設定をして、色を付ける。
こういった作業を、文書中のすべての見出しについて、一つ一つやっていったら、時間がかかってしまいます。一つ一つの手作業だから、見出しの一部について、文字の大きさ(ポイント数)を間違える、なんてこともやりかねません。
1ページや2ページ程度の短い文書であれば、まぁ、それでもいいでしょう。
けど、長文となると、効率がよくない。
こういうときに、スタイルを使います。
「ホーム」タブの「スタイル」グループに、「標準」、「見出し1」、「見出し2」などのボタンが並んでいます。そのボタンの並びの右端下部に、下三角形▼(「その他」ボタン)があるので、それをクリックすると、スタイルギャラリーというのが現れます。この中から、適用したいスタイルをクリックするだけです。
目的の見出し中のどこでもいいのでクリックして、見出しの文字列中に文字カーソルを置きます。その状態で、スタイルギャラリーの中から、適用したいスタイルをクリックすれば、目的の見出しにスタイルが適用されます。
大見出しとなるタイトル行には、通常は、「見出し1」スタイルを適用します。すると、スタイルが適用されたことを示すものとして、見出し文字列の頭に、小さくて四角い黒点が付きます。この黒点は、見出しスタイルが適用されていることを示すだけですから、紙にプリントしたときには、印刷されません。
中見出しとなるタイトル行には、通常は、「見出し2」スタイルを適用します。同じく、見出し頭に黒点が付きます。
このように、文書中のすべての大見出しに「見出し1」スタイルを適用し、同じくすべての中見出しには「見出し2」スタイルを適用しておきます。
◆ 下図が、スタイルを設定した大見出し、中見出し
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ここまでやってしまえば、もう、こちらのものです。
どういうことかというと、すべての見出しについて、一発で、書式設定・変更ができるようになるのです。
スタイルギャラリー中の「見出し1」スタイルを右クリックし、出てくるメニューの中から、「変更」をクリックすることで、自由に書式を変更できるのです。この方法で、スタイルを変更すると、「見出し1」を設定したすべての見出し(タイトル行)の書式が、一発で変更されます。すべての大見出しに対して、取り残すことなく、統一的に書式が反映されます。一部の大見出しだけ、書式が違うなんてことは起きません。
中見出しについても、同じように、統一的に書式変更ができます。中見出しですから、大見出しよりも字下げして、例えば2文字分インデント(左余白)を設けるなんてこともできます。そうすると、文書中のすべての中見出しに、統一的に、2文字分の字下げ設定ができます。
このようにスタイルを使うと、文書の形式を整えるのが一瞬でできてしまいます。長文であればあるほど、その威力は大きいものとなります。
スタイルを使わなくても、確かに、一つ一つの手作業でも同じことができます。けれども、スタイルを使うと、何と言っても便利で楽ちん、です。
後から見返してみて、見出しの色を変えたいとなったときも、即、対応できます。文書中の見出し一つ一つの選択をして色を変えるという手作業から、解放されます。
私が、今回30ページ近くの文書を作成したのですが、そこでスタイルの便利さを実感することになりました。これはいいです。便利です。
それでは、また次の記事で
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