常夏・常春の環境で育てられている温室の植物にも、それぞれ開花の時期があるようです。
大阪・鶴見緑地の「咲くやこの花館」で、ヒスイカズラが開花したというので見てきました。
◆“初音ミク”と同じ色 !?
熱帯花木室で、宝石の翡翠(ひすい)のような青緑色の花を咲かせたヒスイカズラ。
フィリピンのルソン島、ミンドロ島など熱帯雨林にしか自生しない、マメ科のつる性植物で、絶滅が危惧されているそうです。
植物にしては珍しい色。
この色が、バーチャルアイドル「初音ミク」そっくりだというので、最近とくに女性客に人気を集めているとか。
初音ミク(© Crypton Future Media, INC. www.piapro.net)
そういえば、髪の毛やネクタイの色とそっくりですね。
「咲くやこの花館」では馴染みの植物で前から知っていましたが、“初音ミク似”というのはネットで評判になって初めて気付きました。
明るい日差しの日には、とりわけ美しいヒスイカズラ。
アップにしてみました。
この中に花粉が隠れていて、蜜を吸いに来たコウモリが受粉の役割をすると、同館の説明ページに書かれています。
とにかくきれい… 何枚も撮影。
撮影データは以下の通り。
カメラ:キヤノン EOS 6D、レンズ:EF70-300mm f/4-5.6L IS USM
絞り F5.6、1/160秒、露出補正 0、ISO 200、画質 RAW、ホワイトバランス 色温度(5000K)
ホワイトバランスは、「オート」や「太陽光」では撮る角度によって、この花の一番大事なヒスイの色合いがマチマチになってしまうため、「色温度 5000K 」でそろえています。
ヒスイカズラは一日花。咲いたと思うとすぐ散ってしまいます。しかし周りの枝にはツボミがたくさんあり、当分は楽しめそうです。
◆温室は花盛り
熱帯雨林室では色鮮やかなラン、熱帯花木室ではブ―ゲンビレアなども咲いていました。
ランが見ごろの熱帯雨林室。
シンビジウムのようです。
以下、品種名は基本的に省略。
このラン、花の姿は地味ですが、バニラのような甘い香りがしました。
変わった形。プレートによると「パフィオペディルム・ハイナルディアヌム」。
これもパフィオペディルムの仲間のようです。
「カトレヤ&類似属」と書かれたコーナーで。
カトレヤは、なんといっても豪華です。
「咲くやこの花館」では、大阪愛蘭会、神戸蘭友会の共催で、恒例の「洋ラン展」も始まりました(3/15~3/21)。
愛好家の育てた原種や栽培品種を展示。相談・販売コーナーもあります。
南国気分の熱帯花木室ではブ―ゲンビレアが満開。
ブ―ゲンビレア。
化粧パフのような「カリアンドラ・ハエマトケファラ」。
「カリアンドラ・セロイ」。「トキワネム(常磐合歓)」とも。
黄色のもあります。「スティフィティア・クリサンタ」。
ジャスミンのような匂いが漂ってきたと思ったら、この花。
プレートには「シーカーシャー」と表記されていますが、沖縄の「シークワーサー」と同じものです。
実も付いていました。酸っぱくて香りの良いジュースになります。
実だけでなく、花も良い香りがするんですね。家で育てられたら面白そう…
奇妙な形の「ヘリコニア・フミリス」。
サボテン&多肉植物室では、サボテンが開花中。
「月宮殿」。
これは名前不明。
「丸錦」。
「ペディオカクタス・ウルトニー」。
「ラウイ・ノビロ」。
こうして見ていると、サボテンも面白い… と思います。
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撮影カメラ・レンズ
Canon EOS 6D
EF70-300mm F4-5.6L IS USM
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・『初音ミクみたい?咲くやこの花館で「ヒスイカズラ」開花』(THE PAGE 大阪)
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