つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

パンスターズ彗星

2013年03月05日 | 宇宙

「パンスターズ彗星」が太陽に近づいていて、肉眼でも見えるかもしれないといわれています。

放物線の軌道のため、今後二度と太陽に近づくことはないのだそうです。そういわれると、見てみたいですね。

太陽に最も近づくのは(近日点)、3月10日。日没時、西の地平線近くに出現。そして、この1日で彗星が消えてしまうわけではなくて、しばらくは毎日西の空に見えるので、見える確率はかなりあるのでは… 何とかカメラに収めたいな思っているところです。

去年の宇宙イベントでは運が良くて、金環日食も、金星の太陽面通過も撮ることができました。

今回、彗星を写すことができればうれしいですね。

国立天文台のページや日本天文協議会の「パンスターズ彗星を見つけよう」キャンペーンのページが参考になります(下は国立天文台の動画)。

 

ビュースポットとして良いのは、西の地平線に障害物がないこと、市街地などの明かりがないこと。

海はどうかな、と思ったのですが、案外海は霞がかかったりして良くないかも。

やはり高台の、人口光がないところが良さそうです。

 

各地で観察会が予定されていて、たとえば東京・六本木ヒルズでは、3月10日(日)から3月31日(日)の期間、「パンスターズ彗星と春の星空 観察会」が開催されます。

六本木ヒルズは良いですね。西の方は低い山(はるか遠くに富士山)があるだけで、あまり市街地のネオンも強くなく、パーンと見渡せて、天気さえよければ最高じゃないでしょうか。

それを含めて、3/10以降、こんなにイベントが目白押し(PAO Naviより)。


•2013.03.10 広島市こども文化科学館 - 星空投影「2013年は彗星に注目!!」
•2013.03.10 六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー - パンスターズ彗星と春の星空 観察会
•2013.03.10  愛媛県総合科学博物館 - 「すいせい」ってなんだ?!
•2013.03.10  県立ぐんま天文台 - 講演「パンスターズ彗星を見よう」
•2013.03.12  せんだい宇宙館 - 「パンスターズ彗星(すいせい)」を観察しよう
•2013.03.15  平塚市博物館 - 星を見る会「月と木星を見よう」
•2013.03.15  なよろ市立天文台 きたすばる - パンスターズ彗星観望会
•2013.03.15  酒田市眺海の森天体観測館「コスモス童夢」 - パンスターズ彗星を見よう!!
•2013.03.16  うすだスタードーム - パンスターズ彗星観望会
•2013.03.16  神戸市立青少年科学館 - パンスターズ彗星観望会
•2013.03.16  はまぎん こども宇宙科学館 - パンスターズ彗星観察会
•2013.03.16  ライフパーク倉敷科学センター - 特別天体観望会「見えるか!?パンスターズ彗星」
•2013.03.17  県立ぐんま天文台 - 講演「パンスターズ彗星を見よう」
•2013.03.20  大崎生涯学習センター(パレットおおさき) - 初歩の天文学「パンスターズ彗星を見よう」
•2013.03.21  上富良野西小学校 - 天体観望会
•2013.03.30  なかのZERO(もみじ山文化センター) - 大人のための天文教室「大彗星がやってくる」
•2013.04.06  なよろ市立天文台 きたすばる - パンスターズ彗星観望会

 

ただ残念なことに、 いまのところ、予想されたより明るくなっていないので、ひょっとしたら肉眼では無理かもしれないとのこと。

そして、デジタルカメラの場合、どのぐらいの望遠が必要なのでしょうか。300mmではだめかな?

たぶん1000mmなら、そこそこの絵は撮れる感じはしますが… 

そんなレンズ持っていないし…

そうだ! 発売前のニコンD7100を借りて、300mmレンズに2倍テレコン付けて、対DX1.3×クロップすれば1200mmになる!

 

早くD7100発売してくれ!  というのは、まあ冗談ですけど…

天体写真をメーンにしている人は、すでに機材を準備して撮影に備えているのでしょう。

 

SOHO画像も楽しみ

さて、この彗星もいずれSOHO(太陽・太陽圏観測衛星)の画像にはっきり現れると思います。

SOHOは、欧州宇宙機関 (ESA) と、アメリカ航空宇宙局 (NASA) で開発された太陽探査機。地球と太陽の間に静止しながら、太陽フレアの観測や、太陽に接近したおびただしい彗星を記録してきました。

 

 余談ですが、絶えず公開されているこのSOHOの画像に、あの手塚治虫の「火の鳥」が写っている! というので話題になったことがあります(2013年2月20日、写真はNASA提供)。

 

太陽(中央の円)に向かって、鳥が飛んでいる!

火の中に身を投じて再生するという… フェニックス・火の鳥は本当だったんだ! 

 

と思う人の夢を壊して申し訳ありませんが…

(壊したくない、すばらしいロマンですよね。)

しかし、これは彗星のようです。

 

 下は別の時期にSOHOが写した、よく似た映像のムービーです(NASA提供)。

 

 太陽の引力に引かれて飛んでいく(吸い込まれていく?)2つの彗星。その一つに“翼”のようなものがありますね。まるで鳥のように。

しかしどうもこれは、彗星がそのような形になるのではなくて、画像の“にじみ”のようなものではないかと思われます。

もう一つ、別のムービー。

 これは「ニート彗星」だそうですが、やはり翼というか両手を広げて飛んでいるように見えます。ただ。“翼”の向きは、彗星の運動方向の変化にかかわらず常に水平で、最後は消えてしまいます。変ですよね。

デジタルカメラのCCDイメージセンサーで起こることですが、強い光を受けると、イメージセンサーの隣の部分に光線がにじむ「スミア」と呼ばれる現象があります。これもそういったたぐいのものではないかなと思っています。

 

 SOHOのLatest Imageのコーナーをチェックしていると、太陽と周辺の「最新の映像」を見ることができます。パンスターズ彗星もたぶん登場することでしょう。ひょっとすると火の鳥に姿を変えて… ? (訂正あり)

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(訂正)3/7

パンスターズ彗星の軌道は、近日点でも太陽から約0.30天文単位(4500万キロメートル)も離れているので、SOHOの画像には写らないようです。


ニコンが“APS-Cコンパクト”

2013年03月05日 | カメラ

ニコンがDXフォーマット(APS-C)のイメージセンサーを搭載したコンパクトデジタルカメラ「COOLPIX A」を発表しました。発売は3月下旬予定。

レンズは18 . 5mm(35mm換算で28mm相当) f/2.8 の単焦点。

光学ファインダーや、市販の46 mmフィルターを取り付けられるアダプター、レンズフード(いずれも別売り)が付けられます。

価格は、ニコンダイレクトで119,800円(税込)。

 

コンパクトカメラとしては異例の大きさのセンサー。しかもローパスフィルターレス。画質的には一眼レフと変わらないどころか、並みの一眼レフを超えそう。

専用設計の単焦点レンズ、外付け光学ファインダー… とくれば、ソニーの「RX1」を思わせますね。

カッコいいプレミアムコンパクトという位置づけでしょうか。

 

画質はどうかと、サンプル画像を見てみましたが、とてもシャープ。背景のボケも美しいです。専用設計のレンズならではの描写力でしょう。MTF曲線もGood。

ニコンも次々意欲的な新製品を出してきますね。

 

ウーン、でもどうでしょう… 正直言って、フルサイズのセンサーを詰め込んだソニー「RX1」ほどのインパクトはないんですが… 

コンパクトカメラにも一眼レフの画質が欲しい人向け… といっても、コンパクトカメラとしては高価だし、どんな人が買うのかなァ? 

とりわけお金に余裕のない私としては、ちょっと首をひねってしまいました。


富士フイルムXシリーズの望遠ズーム

2013年03月05日 | カメラ

富士フイルムの「X-Pro1」「X-E1」用のXFレンズは、昨年発表済みのロードマップによると、今年中に5本のレンズが発売される予定になっています。その最初の、望遠ズームについて、発売時期と詳しいスペックがePHOTOzineに出ていました。

富士フイルムがイギリスで発表したようです。(写真はePHOTOzineより)

「XF 55-200mm f/3.5-4.8R LM OIS」のスペック表。

 

35mm換算では84-305mmとなる望遠ズームで、発売は5月。価格は699ドルの表示があります。

手ぶれ補正付き。重さは580g。

ただし、海外での発表なので、日本で同時に発売されるかどうかは分かりません。

 

「手ぶれ補正はトップクラス」とのこと。また望遠ズームとしては明るいことが赤字で強調されています。そして、580gというのは軽いですね。ライカ型の「X-Pro1」「X-E1」ボディーに合いそう。なかなか魅力的なレンズです。

Xマウントのズームは、今まで「XF 18-55mm f/2.8-4」(35mm換算27-84mm)の標準ズームだけだったので、これでかなり便利になるし、300mmまで届くとなると撮影対象がぐんと広がります。

あとは写りとAF性能ですが、これは実写レビューを待つしかありません。

 

最近、Lightroom の次期バージョンでは、XシリーズのRAWファイルの現像が改善しているそうですし(デジカメinfo参照)、富士フイルムのXシリーズも段々環境が整って充実してきた感じです。

 


D7100感触レビュー

2013年03月04日 | カメラ

大阪・梅田のニコンプラザ大阪で発売前のD7100を触ってきました。

 

ニコンDXフォーマットの最高級機。とくにローパスフィルターレスのAPS-C機ということで気になる機種です。

サンプル画像を見ても、デジタルカメラにありがちな、ローパスフィルターからくるモヤモヤ感がなくて、すっきり。画質はよさそうです。

35mm換算で焦点距離が2倍になる「対DX1.3×クロップ」もユニーク。

 

ほかにも、D7000からスペックアップしたところが色々。

 AF  39点 → 51点。 うちクロス9点 → 15点(中央1点はf8対応)。

 画素  1620万画素 → 2410万画素

 連写  最高約6コマ/秒 → 最高約7コマ/秒(ただし1.3× クロップ時)

 エンジン  EXPEED2 → EXPEED3

 重さはD7000(本体690g)より、わずかに軽くなりました(本体675g)。

 

さて、実際に手に取って見た印象では、D7000とあまり変わらない感じ。付いていたのはAF-S NIKKOR 18-300mm F3.5-5.6 GEDという大きめのレンズでしたが、片手の手のひらに載せられました。

 

液晶も見やすいです。

 

「対DX1.3×クロップ」を試して見ました。

フォーサーズ機と同じ、35mm換算の2倍の焦点距離になるので、300mmの望遠レンズが600mmの超望遠になります。

さらに、300mm f4のレンズに2倍テレコン(注)を付け、「対DX1.3×クロップ」すると… 1200mm f8 のAF撮影が可能に! (中央1点はf8までAFが可能)

ただでさえAPS-C機は35mmの1.5倍の望遠になるので、望遠に強かったのですが、それをさらに推し進めたといえます。

「トリミングと同じじゃないか」といわれればそうなのですが、クロップするとファインダーの像が大きく見やすくなるし、画面をそのまま使う動画では、そのぶんクローズアップになって有利ですね。

クロップしても、画像サイズは約1540万画素あって、十分な画質。スポーツ、鉄道、航空写真や野鳥・野生動物撮りに使えそうです。

        (注)テレコンの付けられるレンズは限られているので、事前に確認が必要。

 

ただ、ファインダーを見た感じでは、APS-Cサイズから「対DX1.3×クロップ」しても、少しアップになったかな、というぐらい。

クロップしたのを忘れて、APS-Cのつもりで撮ってしまうおそれもあるかもしれません。

 

さて注目の画質ですが、今回、自分のメディアを差してのデータの持ち帰りは禁止。クロップした場合の画質など確かめたかったのに残念でした。

液晶画面では細かいところまで分かりません。今後のレビューに期待しましょう。

 

AFの速さはまずまず。しかしシャッター音はD7000のほうが軽快で、D7100は少し重く、音も大きな感じがしました。この辺、画素数がアップした影響が出てきているのかな…

RAW+JPEG記録モードで撮ったので、よけい重かったのかもしれませんが…

 


D7100サンプル画像

2013年03月01日 | カメラ

ニコン・フランス(Nikon France)によるニコンD7100のサンプル画像がflickrに出ています。きれいですね。

何でこんなシャープで美しい絵が撮れるんだろう、と思います。

 

下の写真は、サンプル画像のスライドショーにリンクしています。画像をクリックすると、flickrのニコン・フランスのページに飛びます。

flickrの「Settings」のデータをクリックすると、詳しいExifデータが出てきます。なるほど、と参考になるところがあるので写真の下に付けてみました。

 

Nikon D7100

 絞り優先AE(1/320秒  f/11)  露出補正 0   ISO 100  レンズ70-300mm f/4.5-5.6  焦点距離70 mm  AFモード:シングルAFサーボ(AF-S)   Robert Bosch

 

とくにこの2枚の写真がすごい。

Nikon D7100

 シャッタースピード優先AE(1/2000秒  f/8)  露出補正-2/3  ISO 200  レンズ16-85mm f/3.5-5.6  焦点距離22mm  AFモード:コンティニュアスAFサーボ(AF-C) Robert Bosch 

 

Nikon D7100

シャッタースピード優先AE( 1/1600秒  f/7.1)  ISO 200  露出補正 0  レンズ10-24mm f/3.5-4.5  焦点距離11 mm   マニュアルフォーカス   Robert Bosch

 

ピントはジャスピン。一瞬のシャッターチャンスを逃さない腕前はすごい。3枚目の写真は太陽を横切るように飛び出すスキーヤーを、マニュアルフォーカスでとらえています。ということは逆光なのに、スキーヤーやスキーの裏、手前の雪や岩は明るく写っています。

一瞬、フラッシュを使っているのかと思ったんですが、1/1600秒という高速シャッターでは同調しません。レフ板かライトを使っているのでは。

かなり周到なセッティングをしなければ、こんな写真は撮れないでしょうね。

RAW画像をCapture NX 2.4.1 Mで現像。色空間は一般の人が普通使うsRGBではなくAdobe RGBのようです。

Nikon デジタル一眼レフカメラ D7100ニコンD7100(フリー画像)

ニコンD7100は2410万画素、ローパスフィルターレスのセンサーを使っています。そのせいか、解像感はすばらしくいいですね。APS-C機でこんなに精細な絵が出てくるとは…