台風が発生しているが、関東は今日位までは好天模様。さて、何処かにと思ったが
明日は我がボロ車も一人前に車検なので酷使を避けて近場。とすれば先日登路不明、
藪気配で敬遠した「物聞山」しかない。考えてみれば今の時期の低山で藪を嫌って
いたら行くところは無いし、爺イはそう云う低山きり登れないので藪漕ぎに決めた。
物聞山へのルートで「上ノ山」の見晴らし駅付近から物聞山琴平神社への
下り参道があると思い込んでいるのは下の1/10000地図の破線を見たから。国土院の
1/25000地形図には残念ながら記載は無いが。
伊香保の温泉街手前を左折してロープウェイの「不如帰駅」。四階建ての豪華な駅舎。
ゴンドラからコースを観察するつもり。
広い市営の無料駐車場は、早くも半分ぐらいは観光客の車。ここは時間外には
有料となるらしい。
少し、複雑な入り口で戸惑うが表示に誘導されてエレベーターで四階へ。片道480円だが
本数が多いので待ち時間は苦にならない程度。
で、出発。終点までの水平距離465mで標高差189mだから見た目は予想以上の急斜面。
五分足らずの乗車で見晴らし駅。先ず、展望台から先日同様に物聞山を眺めるが
溜息が出るほどの緑の中に埋まっていて見た目は良いが行くのは難渋予想。
駅舎周辺で降り口を探索する結果は前回同様に打つ手無し。駅舎からの北斜面は
切り落としの崖、おまけに事故防止用なのかロープウェイ敷地を区切る厳重な柵。
だが、ここで引き下がっては「藪爺イ」も形無しなので落ち着いて地形図を
見直すと駅舎の西側に一箇所だけ崖マークが切れているのを発見。
で、伊香保神社への遊歩道を70m下り、誰も見ていないのを確認してこの柵を
乗り越える(10.27)。
数メートル先の管理地用の柵が終わっているのを確認、ここからフリーだと勝手に
解釈して高みを辿って藪を掻き分ける。
すると僅かの距離のこの黄色い皮膜の支えワイヤーがあるところで、どう見ても
人の手が入った跡を発見して入りこむ。だが、直ぐ先から猛烈な崖。
座り込んでじっくり観察。すると極めて薄いが確かに道跡が急斜面を蛇行して
下っているので殆ど尻をついた格好でそろりと下る。撤退に備えてマークつけ。
すると、半分朽ち果てた木枠段。横幅1㍍、高さ30㌢から推察すると崩落止めとしては
小さすぎるから登路用の木枠段と勝手に決め込む。
幾つもの木枠段を暫く下って行くと早くも鉄塔が右前方。あの1/10000に従えば
兎に角、一旦はロープの東側に行きたい。直進も出来そうだがここで右旋回。
ロープ下は背高の雑草が繁茂して下が見えない。ストックで一歩一歩探りながら
段差への落ち込みを警戒して進む。上をゴンドラが通過。
漸く鉄塔に縋りつき、付属の梯子を使って下に降りる(11.02)。
下は斜面の中間、多くのデコボコが密集する何とも奇異な地形。谷に下り過ぎない
ように慎重に荒れ斜面をロープから離れずに北北東へ。
約100mも進んでからロープ下の尾根を探して左にトラバースすると其れらしき
高みが見えたので這い登る。
又、上をゴンドラが行く。数人が爺イに気が付いて指差ししたり手を振ったり。
やっと尾根の踏み跡を捉えて一安心。
もう大丈夫と思ったがこの尾根は並みのものではなく、狭く険しい。
少し、下地が落ち着くと前方の大木の先に小さな岩ピーク。
突起を乗り越えて振り返ると石造物が三基、「石尊碑」とあつたが其の脇に回り道。
何の事は無い無理して乗り越える必要はなかっのだ。
漸く、普通の登山道風な道。今までが酷かったのでホッとする。
途中で大形野生動物のトイレ、どうもこの辺は人間が頻繁に来る所ではないらしい。
やがて、小さな突起の前に石の階段。これが頂上らしい。
頂上は濃い樹葉に囲まれて展望皆無の小広場。標識は三枚、すかいさんの物は
文字部分が白くしてあるので従来品より見栄えが格段に良い。
テープはTKさん?。(11.39)
これが山頂の琴平神社の残骸。話に拠るとロープウェイの開設で来る人が居なくなり
見捨てられたと。丁度、新幹線の開設で素通りされて寂れた町と同じかな。
でも、神社だからきつと何処かに合祀されているはず。
手水鉢もご覧のように横倒し、直そうにも重くてびくともしない。
で、本日の爺イ。スニーカー・ポカリ・カメラ・Wストックだけの軽装だが暑いのに
藪避けの長袖。
頂上からは下り尾根が派生しているが方向は北東なので不如帰駅の北西とは方角違い。
11.48にスタートして帰路につく。安心できる道を南進してさっきの脇道との合流点。
よく観察すると下から踏み跡が登ってきて合流してくるので踏み跡の四つ角だ。
もし、下から登るならロープ下をここまで南進して来てから尾根道を北に切り返せば
楽と言う事になる。
さて、ここからは未だ踏み跡が登っているのでそれを辿って右上のロープウェイに
近づく。写真では良く分からないが叢の下をよく見ると完全な登路になっている。
やがて索条の真下に到着。
この下を直登しようと試みるも草は胸の位置。とても敵わないので右(西)の林方面に
逃げ込む。
途端に段差に掴まった。突破口を探していたら草の影に木の梯子が二つも繋がって
いて救われる。やっぱりなんかのルートの上に居るらしい。
やがて木枠段、腐っていないから往路で見たものとは違う。
更に登ると左に鉄塔、もう往路との合流も近いので元気が出る。
鉄等の真横に来て、見覚えの位置。往路ではここで直進ではなく鉄塔方面に
右折したところ。
で、漸く遊歩道に到着(12.19)。結局、迂回せずにすっと下れば何の事も無い
ルートだったがそれは帰路で初めて発見したことなので仕方ない。
先日も見た二つ岳のお出迎え。
さて、伊香保神社へ廻ろうとしたがもう一度上から見るために再びゴンドラ。
こんな林を潜り抜けたんだな。
ゴンドラから見る索条の下の空き地、冬場には歩けるようになるだろう。
駐車場の片隅の木陰で軽食と大休止の後、ゴンドラからチラッと見えた赤鳥居を探す。
それは小さな秋葉神社だった。
社殿らしきものは無く石造物が幾つかあるだけ。
脇の木枠段の上に何かあるかなと登って見たら何の事とは無い無料駐車場の一段上の
契約駐車場だつた。天皇・皇后の全国植樹祭の記念碑。
これは1950年に山梨県で第1回大会が開催されて以来、全国植樹祭は
国土緑化運動の一環として毎年春に開催されているらしいが第49回は1998年で
会場は 川場村だった筈。
何と正面に一直線の索条下のスペース。成る程、この駐車場に上り口があったのか。
この左端に登山ルートというか、ゴンドラ管理用の道がある筈だから
一番上の(三本目)の鉄塔50m下で稜線に達するからそこを切り返せばよいのだ。
左の木立の中に「包丁塚」。 庖丁塚とは使い古されたり使えなくなって
しまった包丁に感謝を込めて埋めたり、包丁捌きの技術の向上祈願して
建てられた塚。伊香保の板前さんたちのものかも。又、物故した味・職人が
使った包丁を埋めて供養する場合もあるらしい。
高崎の石碑の路に筆塚があるがそれと同じ意味だろう。
それと「鳥獣根菜供養塔」、これも伊香保料亭群に関連かな?
以上で本日は終了。
ご来訪のついでに下のバナーをポチッと。
明日は我がボロ車も一人前に車検なので酷使を避けて近場。とすれば先日登路不明、
藪気配で敬遠した「物聞山」しかない。考えてみれば今の時期の低山で藪を嫌って
いたら行くところは無いし、爺イはそう云う低山きり登れないので藪漕ぎに決めた。
物聞山へのルートで「上ノ山」の見晴らし駅付近から物聞山琴平神社への
下り参道があると思い込んでいるのは下の1/10000地図の破線を見たから。国土院の
1/25000地形図には残念ながら記載は無いが。
伊香保の温泉街手前を左折してロープウェイの「不如帰駅」。四階建ての豪華な駅舎。
ゴンドラからコースを観察するつもり。
広い市営の無料駐車場は、早くも半分ぐらいは観光客の車。ここは時間外には
有料となるらしい。
少し、複雑な入り口で戸惑うが表示に誘導されてエレベーターで四階へ。片道480円だが
本数が多いので待ち時間は苦にならない程度。
で、出発。終点までの水平距離465mで標高差189mだから見た目は予想以上の急斜面。
五分足らずの乗車で見晴らし駅。先ず、展望台から先日同様に物聞山を眺めるが
溜息が出るほどの緑の中に埋まっていて見た目は良いが行くのは難渋予想。
駅舎周辺で降り口を探索する結果は前回同様に打つ手無し。駅舎からの北斜面は
切り落としの崖、おまけに事故防止用なのかロープウェイ敷地を区切る厳重な柵。
だが、ここで引き下がっては「藪爺イ」も形無しなので落ち着いて地形図を
見直すと駅舎の西側に一箇所だけ崖マークが切れているのを発見。
で、伊香保神社への遊歩道を70m下り、誰も見ていないのを確認してこの柵を
乗り越える(10.27)。
数メートル先の管理地用の柵が終わっているのを確認、ここからフリーだと勝手に
解釈して高みを辿って藪を掻き分ける。
すると僅かの距離のこの黄色い皮膜の支えワイヤーがあるところで、どう見ても
人の手が入った跡を発見して入りこむ。だが、直ぐ先から猛烈な崖。
座り込んでじっくり観察。すると極めて薄いが確かに道跡が急斜面を蛇行して
下っているので殆ど尻をついた格好でそろりと下る。撤退に備えてマークつけ。
すると、半分朽ち果てた木枠段。横幅1㍍、高さ30㌢から推察すると崩落止めとしては
小さすぎるから登路用の木枠段と勝手に決め込む。
幾つもの木枠段を暫く下って行くと早くも鉄塔が右前方。あの1/10000に従えば
兎に角、一旦はロープの東側に行きたい。直進も出来そうだがここで右旋回。
ロープ下は背高の雑草が繁茂して下が見えない。ストックで一歩一歩探りながら
段差への落ち込みを警戒して進む。上をゴンドラが通過。
漸く鉄塔に縋りつき、付属の梯子を使って下に降りる(11.02)。
下は斜面の中間、多くのデコボコが密集する何とも奇異な地形。谷に下り過ぎない
ように慎重に荒れ斜面をロープから離れずに北北東へ。
約100mも進んでからロープ下の尾根を探して左にトラバースすると其れらしき
高みが見えたので這い登る。
又、上をゴンドラが行く。数人が爺イに気が付いて指差ししたり手を振ったり。
やっと尾根の踏み跡を捉えて一安心。
もう大丈夫と思ったがこの尾根は並みのものではなく、狭く険しい。
少し、下地が落ち着くと前方の大木の先に小さな岩ピーク。
突起を乗り越えて振り返ると石造物が三基、「石尊碑」とあつたが其の脇に回り道。
何の事は無い無理して乗り越える必要はなかっのだ。
漸く、普通の登山道風な道。今までが酷かったのでホッとする。
途中で大形野生動物のトイレ、どうもこの辺は人間が頻繁に来る所ではないらしい。
やがて、小さな突起の前に石の階段。これが頂上らしい。
頂上は濃い樹葉に囲まれて展望皆無の小広場。標識は三枚、すかいさんの物は
文字部分が白くしてあるので従来品より見栄えが格段に良い。
テープはTKさん?。(11.39)
これが山頂の琴平神社の残骸。話に拠るとロープウェイの開設で来る人が居なくなり
見捨てられたと。丁度、新幹線の開設で素通りされて寂れた町と同じかな。
でも、神社だからきつと何処かに合祀されているはず。
手水鉢もご覧のように横倒し、直そうにも重くてびくともしない。
で、本日の爺イ。スニーカー・ポカリ・カメラ・Wストックだけの軽装だが暑いのに
藪避けの長袖。
頂上からは下り尾根が派生しているが方向は北東なので不如帰駅の北西とは方角違い。
11.48にスタートして帰路につく。安心できる道を南進してさっきの脇道との合流点。
よく観察すると下から踏み跡が登ってきて合流してくるので踏み跡の四つ角だ。
もし、下から登るならロープ下をここまで南進して来てから尾根道を北に切り返せば
楽と言う事になる。
さて、ここからは未だ踏み跡が登っているのでそれを辿って右上のロープウェイに
近づく。写真では良く分からないが叢の下をよく見ると完全な登路になっている。
やがて索条の真下に到着。
この下を直登しようと試みるも草は胸の位置。とても敵わないので右(西)の林方面に
逃げ込む。
途端に段差に掴まった。突破口を探していたら草の影に木の梯子が二つも繋がって
いて救われる。やっぱりなんかのルートの上に居るらしい。
やがて木枠段、腐っていないから往路で見たものとは違う。
更に登ると左に鉄塔、もう往路との合流も近いので元気が出る。
鉄等の真横に来て、見覚えの位置。往路ではここで直進ではなく鉄塔方面に
右折したところ。
で、漸く遊歩道に到着(12.19)。結局、迂回せずにすっと下れば何の事も無い
ルートだったがそれは帰路で初めて発見したことなので仕方ない。
先日も見た二つ岳のお出迎え。
さて、伊香保神社へ廻ろうとしたがもう一度上から見るために再びゴンドラ。
こんな林を潜り抜けたんだな。
ゴンドラから見る索条の下の空き地、冬場には歩けるようになるだろう。
駐車場の片隅の木陰で軽食と大休止の後、ゴンドラからチラッと見えた赤鳥居を探す。
それは小さな秋葉神社だった。
社殿らしきものは無く石造物が幾つかあるだけ。
脇の木枠段の上に何かあるかなと登って見たら何の事とは無い無料駐車場の一段上の
契約駐車場だつた。天皇・皇后の全国植樹祭の記念碑。
これは1950年に山梨県で第1回大会が開催されて以来、全国植樹祭は
国土緑化運動の一環として毎年春に開催されているらしいが第49回は1998年で
会場は 川場村だった筈。
何と正面に一直線の索条下のスペース。成る程、この駐車場に上り口があったのか。
この左端に登山ルートというか、ゴンドラ管理用の道がある筈だから
一番上の(三本目)の鉄塔50m下で稜線に達するからそこを切り返せばよいのだ。
左の木立の中に「包丁塚」。 庖丁塚とは使い古されたり使えなくなって
しまった包丁に感謝を込めて埋めたり、包丁捌きの技術の向上祈願して
建てられた塚。伊香保の板前さんたちのものかも。又、物故した味・職人が
使った包丁を埋めて供養する場合もあるらしい。
高崎の石碑の路に筆塚があるがそれと同じ意味だろう。
それと「鳥獣根菜供養塔」、これも伊香保料亭群に関連かな?
以上で本日は終了。
ご来訪のついでに下のバナーをポチッと。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます