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昨年から狙っていた千駄木山へ東コースで。簡単な話、北西の大山経由では
登り返しが大変だし、落石・崩落数知れずと云われる妙義荒船林道を歩く勇気が
ないので、林道を全く使わず、下仁田から松井田・恩賀への峠道を利用する事にした。
千駄木山は下仁田・安中の境界線上にあるが、三角点所属は安中市。千駄木なる地名は
元は西牧野村の一部だったが、1889年に当時の碓氷郡坂本町に編入されている。
R-18・R-10で通勤渋滞に揉まれながら通過しR-254をひたすら西進。
「藤井関所跡」から旧道に入るとこんな道標。
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現在は根小屋バイパスがこの西側を走っているが、元はと言えば本庄に発する下仁田
街道(姫街道)の六番目の宿場でその雰囲気を伝える看板。
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やがて目印の「小出屋(コデヤ)」バス停前の三つ角。
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目の前にある「富士橋」のたもとに1925年の「みちしるべ」。軽井沢方面、下仁田方面と
共に「黒川・中野ヲ経テ坂本ニ至ル」とある。これから行く黒川川沿いの道は
確かに安中市に抜ける峠道である事に間違いない。

東方にチョコンと頭を出しているは帝釈岩?
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周りは既に山だらけ。
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三つ角を右折、黒川地区を経て半弓に入ったところでこんな石像物の所で二股分岐。
白線の引かれた左を選択したら畑の中で行き止まり、苦労してUターンして右の道へ。
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やがて二番目の目印の小さな「山ノ神神社」、この辺が最奥の中野集落。道は広くて
完全舗装。
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集落の中で右への分岐、「千駄木基幹作業道一号線」の道標があるが
惑わされずに直進。
行き先の道路状況を心配しながら進むとこの分岐で突然舗装が切れて悪路。
駐車する場所もなく困惑。

この分岐には「千駄木基幹作業道三号線」道標が右にある。右に行くと多分
千駄木峠から東へ歩行距離で0.8k、国土院地形図でなら南からの曲がりくねった
実線が妙義荒船林道にぶつかる地点に達する筈。
とすれば、基幹作業道は三号までとされているから、これから歩く直進路は
「二号線」ということか。
仕方なく極め付き悪路で車の腹を擦りながら直進路を約100m、漸く駐車場所を
確保して駐車して出発(10.28)。暫く前進すると急に道が良くなり普通車の
走行も十分可能と思えるので、駐車が早過ぎたと悔やむ。
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暫くして地形図上の破線の道に出るべく入り口探し、ここで雑草の隙間を感じて
入り込む。直ぐに黄色のコンクリート柱、多分東電管理用なので藪を突き進む。
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どうしようもない様な斜面を登り切ると林道に飛び出した。位置を計測すると
地形図上の破線と実線の交点。出てきたところの看板に帰路のために赤テープ(10.50)。
だがどう見ても別の道ではなく、さっきの道の延長へショートカットした感じ。
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そのまま左へ登っていくと、道端の水溜りに黒い塊、良く見たら無数のオタマジャクシ。
この内、何%が生き残るのだろうか?
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またまた、山手の叢に擦り跡、入ったらさっきと同じ黄色杭もあつたが、如何にも
藪が深いのでヤメて林道に戻る。
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間もなく鉄塔の方向を示すこの標柱で分岐、66号鉄塔方面を選択して右の叢道。
この辺りも地形図とさっぱり合致しない(11.06)。
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赤テープのある涸れ沢を渡ると蛇行が始まり峠道らしい雰囲気の道。
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小さな沢の崩落や道形がこんなに崩れた場所もあるが歩行にはさして障害には
ならない。
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この丸木橋は危ない。只丸太を並べて置いてあるだけ、腐り掛けで細いので
乗るとぐっと下に沈むのでヒャッとする。
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蛇行道も傾斜がきつくなり、もう参ったと思ったときに東電特有のプラ段出現。
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送電鉄塔がチラチラと視界に入り、稜線が近くなると急傾斜、軽アイゼン装着。
左手に大きな山が見える。あれが千駄木山だろうか?
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やや傾斜が緩むと大きく蛇行して妙義荒船林道に到着(11.48)。ここが千駄木峠との
触れ込みだが峠名を示すものは見当たらない。北側の鉄塔の先には高岩が見えている。
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小休止の後、稜線取り付き口を探すと、保安林標柱の先にそれらしき崖。
「300山」で「林道へ降りる直前は南側が崖になっていて危険」とあつたから
多分これ。休憩しながら観察すると確かに凄いが下部のザレを抜ければ掴まる雑木も
あるし、岩角もしっかりしているのでなんとかなりそう。

手持ちカメラもザックにしまつて、基本どうりの三点確保で一歩一歩。
ところがこの崖、意外に長くて途中で一休み。コブの上に来たと思つたら稜線の
登りは延々と続く。ジワッと脹脛が張ってくる、正に爺イ殺しの一本登り。
幅広台地から一寸下って稜線上の唯一のピークに向かうが、杭一本だけ。
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再び鞍部に下って前山のような小ピークを越えあと少しの所で小さな岩場、
こんな所でももう足が上がらず、這い登る体たらく。
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やがて前方の藪の彼方に国土院の赤白ダンダラポールがはっきり見えると
頂上着。二コブのような頂上の東側の高みに三角点。
點名・千駄木 二等 997.28m。展望皆無。
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標識も賑やか。
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G氏の旧タイプと思われる標識前で本日の爺イ。休憩と昼食(12.44-13.09)
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急降を登り以上に神経を使いながら妙義荒船林道に帰着が13.42。この辺では
崩落は見られない。峠の東は二筋に分かれて左にも道が続いているので
これが多分、恩賀へ降りる峠道かも知れない。
東電管理道に入って往路をゆっくり下つて分岐道標で林道着が14.02。
そのまま、大きな林道を進むとこんな石像物群、工事の関係で集められた物らしい。
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往路では見なかったこんな分岐や
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二号線の道標を見て、益々地形図との関連が判らず、頭が混乱したまま
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単調な林道歩きでカーブミラーに自分を映したりして遊びながら駐車場所
に帰着(14.28)。
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因みに妙義荒船林道は1974年に完成した松井田・佐久の間の30Kだが
上信越高速の完成で群馬県側の松井田・和美峠間が2003年から維持管理終了で
事実上の廃道。長野側の和美峠内山峠間の15.2Kは有料道路として現存。
かつて重鎮さんが1995年に和美峠からバイクで入ったときは、落石はあるものの
乗用車でも通行可能だったらしい。その後、2003年、2006年に自転車ツーリング
愛好者が通過しているHPでは、既に崩落数知れずとされている。
2007年にMHCのリーダーさんが和美峠から徒歩で登山口までの5.3Kを往復して
西北から千駄木に行っているが歩行時間4.5Hを要しているので爺イでは
日が暮れてしまい無理。
尚、この辺一帯の崩落は長大な「大山トンネル」工事も影響との噂がある。
本日の損害ー携帯用軽量小型三脚を何処かに置き忘れてきた。
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登り返しが大変だし、落石・崩落数知れずと云われる妙義荒船林道を歩く勇気が
ないので、林道を全く使わず、下仁田から松井田・恩賀への峠道を利用する事にした。
千駄木山は下仁田・安中の境界線上にあるが、三角点所属は安中市。千駄木なる地名は
元は西牧野村の一部だったが、1889年に当時の碓氷郡坂本町に編入されている。
R-18・R-10で通勤渋滞に揉まれながら通過しR-254をひたすら西進。
「藤井関所跡」から旧道に入るとこんな道標。
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現在は根小屋バイパスがこの西側を走っているが、元はと言えば本庄に発する下仁田
街道(姫街道)の六番目の宿場でその雰囲気を伝える看板。
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やがて目印の「小出屋(コデヤ)」バス停前の三つ角。
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目の前にある「富士橋」のたもとに1925年の「みちしるべ」。軽井沢方面、下仁田方面と
共に「黒川・中野ヲ経テ坂本ニ至ル」とある。これから行く黒川川沿いの道は
確かに安中市に抜ける峠道である事に間違いない。
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東方にチョコンと頭を出しているは帝釈岩?
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周りは既に山だらけ。
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三つ角を右折、黒川地区を経て半弓に入ったところでこんな石像物の所で二股分岐。
白線の引かれた左を選択したら畑の中で行き止まり、苦労してUターンして右の道へ。
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やがて二番目の目印の小さな「山ノ神神社」、この辺が最奥の中野集落。道は広くて
完全舗装。
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集落の中で右への分岐、「千駄木基幹作業道一号線」の道標があるが
惑わされずに直進。
行き先の道路状況を心配しながら進むとこの分岐で突然舗装が切れて悪路。
駐車する場所もなく困惑。
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この分岐には「千駄木基幹作業道三号線」道標が右にある。右に行くと多分
千駄木峠から東へ歩行距離で0.8k、国土院地形図でなら南からの曲がりくねった
実線が妙義荒船林道にぶつかる地点に達する筈。
とすれば、基幹作業道は三号までとされているから、これから歩く直進路は
「二号線」ということか。
仕方なく極め付き悪路で車の腹を擦りながら直進路を約100m、漸く駐車場所を
確保して駐車して出発(10.28)。暫く前進すると急に道が良くなり普通車の
走行も十分可能と思えるので、駐車が早過ぎたと悔やむ。
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暫くして地形図上の破線の道に出るべく入り口探し、ここで雑草の隙間を感じて
入り込む。直ぐに黄色のコンクリート柱、多分東電管理用なので藪を突き進む。
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どうしようもない様な斜面を登り切ると林道に飛び出した。位置を計測すると
地形図上の破線と実線の交点。出てきたところの看板に帰路のために赤テープ(10.50)。
だがどう見ても別の道ではなく、さっきの道の延長へショートカットした感じ。
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そのまま左へ登っていくと、道端の水溜りに黒い塊、良く見たら無数のオタマジャクシ。
この内、何%が生き残るのだろうか?
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またまた、山手の叢に擦り跡、入ったらさっきと同じ黄色杭もあつたが、如何にも
藪が深いのでヤメて林道に戻る。
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間もなく鉄塔の方向を示すこの標柱で分岐、66号鉄塔方面を選択して右の叢道。
この辺りも地形図とさっぱり合致しない(11.06)。
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赤テープのある涸れ沢を渡ると蛇行が始まり峠道らしい雰囲気の道。
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小さな沢の崩落や道形がこんなに崩れた場所もあるが歩行にはさして障害には
ならない。
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この丸木橋は危ない。只丸太を並べて置いてあるだけ、腐り掛けで細いので
乗るとぐっと下に沈むのでヒャッとする。
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蛇行道も傾斜がきつくなり、もう参ったと思ったときに東電特有のプラ段出現。
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送電鉄塔がチラチラと視界に入り、稜線が近くなると急傾斜、軽アイゼン装着。
左手に大きな山が見える。あれが千駄木山だろうか?
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やや傾斜が緩むと大きく蛇行して妙義荒船林道に到着(11.48)。ここが千駄木峠との
触れ込みだが峠名を示すものは見当たらない。北側の鉄塔の先には高岩が見えている。
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小休止の後、稜線取り付き口を探すと、保安林標柱の先にそれらしき崖。
「300山」で「林道へ降りる直前は南側が崖になっていて危険」とあつたから
多分これ。休憩しながら観察すると確かに凄いが下部のザレを抜ければ掴まる雑木も
あるし、岩角もしっかりしているのでなんとかなりそう。
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手持ちカメラもザックにしまつて、基本どうりの三点確保で一歩一歩。
ところがこの崖、意外に長くて途中で一休み。コブの上に来たと思つたら稜線の
登りは延々と続く。ジワッと脹脛が張ってくる、正に爺イ殺しの一本登り。
幅広台地から一寸下って稜線上の唯一のピークに向かうが、杭一本だけ。
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再び鞍部に下って前山のような小ピークを越えあと少しの所で小さな岩場、
こんな所でももう足が上がらず、這い登る体たらく。
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やがて前方の藪の彼方に国土院の赤白ダンダラポールがはっきり見えると
頂上着。二コブのような頂上の東側の高みに三角点。
點名・千駄木 二等 997.28m。展望皆無。
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標識も賑やか。
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G氏の旧タイプと思われる標識前で本日の爺イ。休憩と昼食(12.44-13.09)
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急降を登り以上に神経を使いながら妙義荒船林道に帰着が13.42。この辺では
崩落は見られない。峠の東は二筋に分かれて左にも道が続いているので
これが多分、恩賀へ降りる峠道かも知れない。
東電管理道に入って往路をゆっくり下つて分岐道標で林道着が14.02。
そのまま、大きな林道を進むとこんな石像物群、工事の関係で集められた物らしい。
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往路では見なかったこんな分岐や
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二号線の道標を見て、益々地形図との関連が判らず、頭が混乱したまま
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単調な林道歩きでカーブミラーに自分を映したりして遊びながら駐車場所
に帰着(14.28)。
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因みに妙義荒船林道は1974年に完成した松井田・佐久の間の30Kだが
上信越高速の完成で群馬県側の松井田・和美峠間が2003年から維持管理終了で
事実上の廃道。長野側の和美峠内山峠間の15.2Kは有料道路として現存。
かつて重鎮さんが1995年に和美峠からバイクで入ったときは、落石はあるものの
乗用車でも通行可能だったらしい。その後、2003年、2006年に自転車ツーリング
愛好者が通過しているHPでは、既に崩落数知れずとされている。
2007年にMHCのリーダーさんが和美峠から徒歩で登山口までの5.3Kを往復して
西北から千駄木に行っているが歩行時間4.5Hを要しているので爺イでは
日が暮れてしまい無理。
尚、この辺一帯の崩落は長大な「大山トンネル」工事も影響との噂がある。
本日の損害ー携帯用軽量小型三脚を何処かに置き忘れてきた。
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高崎地域もずっと天気が悪く、今度の
晴れ間は来週の月・火・水なので
山もお休み。
今日、溜まっていたビデオの内、映画
関係を整理記録をしました。
現在、678巻、本数で1954本。有名映画は殆ど所蔵している事になります。
巨人・西部戦が始まりました。快勝を
期待してテレビ観戦です。
のため正式に中止となりました。
自粛するつもりだったけど慌てて出かけなくて
良かったです。代わりに皇居周回コースに
デビューしようかと考えていますが、雨、雨
で、う~ん、どうしよう。もぅ梅雨みたい
です。来週は京都、次は多摩川、そろそろ
マラソン大会も数が減ってきまして秋まで
少しお休みかな、っていう状態です。